危険回避のドライブ術~危ない車の見分け方①<走行編その1>
新車購入読本の続編にあたる記事をこのところ書いてきたのですが、おかげ様で3月のkindleunlimitedでは、kindle本の『危険回避のドライブ術』もそれ以上に読んでいただいたようでした。これまで常に『新車購入読本』のほうが、読まれたページでは毎月、『危険回避のドライブ術』を上回っていたのですが、この3月は初めて逆転したようです。そこで、実はこれまでもちょこちょこ書き足してきたのですが、『危険回避のドライブ術』的内容についても、少しまとめて書いてまいります(これら私の著作によるkindle本については文末をご参照ください)。
本稿でいう「危ない車」とは、その車が自分の周囲を走行していることによって、何らかの悪影響を受ける可能性がある車をいいます。その車がいることによって、直接、あるいは間接的に危険度が増す場合についてお話していきます。あくまで私の体験によるものですので参考、一つの目安としてお読みください。
車線の中央を走れない車
「車線の中央」とは、片側1車線であれば歩道とセンターラインの間、片側複数車線である場合は黄色い線と白い線、または白い線と白い線の間の幅員(幅)の中央という意味です。車「線」ですが、決して白い線や黄色い線のことではありません、念のため。因みにこうした車線については道路構造令というもので細かく定められています。
話を戻します。
車線の中央を走れないということは、どちらかに寄って走行するということになります。片側2車線ですと、こうした車が左側を走っていると、並走する右側のレーンを走る車は、その影響でややセンターライン寄りを走ることになります。センターラインの向こう側は対向車線です。私の在住県のように、どこでもセンターラインをまたいで右折することが日常茶飯事の地域では、こうした車がセンターラインぎりぎりか、またはこちら側にはみ出して車の流れが途切れるのを待っていたりします。
この車を避けるためにやや左に寄りたくても、そこには車線の右側、こちら側に寄って走行している車がいるわけですから、ブレーキで速度調節をしてスペースを空けるしかありません。
また往々にしてこうした車は左折するときに「あおりハンドル」=左に曲がるのに一度、右にふくらんでから左折したりするので、さらに危ないことになります。こうした運転をするドライバーは、そもそも他人のことなどにお構いなしですから、自分中心でしか考えません。あおりハンドルの時も、左折するなら左しか見ないで、あおりハンドルによって右にふくらむことを予測しないのか、自分はそもそもそんなに隣のレーンに迷惑をかけている自覚がないのか、並走する車のことなど一瞥もくれないケースがほとんです。
私の地域でみる限り、高齢の男性に多くみられる運転のように感じます(あくまで個人的観察によるものです、以下同)。側方感覚が乏しく、運転も自己中心的なので、こうした車は抜けるときに抜いて、前方にでるか、混雑していて無理なときは、その車の2台後ろくらいにつけるようにしています。
やたらとブレーキを踏む車
これも「言わずもがな」です。実際にブレーキが効いているかどうかはともかく、前走車のブレーキランプが点灯すれば、後続車たるこちらも警戒してブレーキを踏みます。すると私の後ろの車もブレーキを踏むことになります。やがて、制動まではされておらず、ブレーキの上に足を乗せて軽く踏むクセ?なのだとわかってきます。
しかし「狼が来た!」ではないですが、たまに本当に制動が効く程度まで踏まれるので、車間をとっていたとしても、油断なりません。そのうち、だんだんイライラしてきて、こちらの平常心が怪しくなります。
複数車線があるなら、車線変更して確実にこの車の前にでるようします。1車線しかなく、追い抜きができず、3分以上、こうした状態が続くようなら左側にあるコンビニなどの店舗に一度入り、お別れするようにします。
時間の制約がある通勤時であっても、危険回避が優先ですから待避します。ゆえにいつも時間には余裕をもって、家をでるようにしています。
こうした運転をされる方は免許取り立ての女性の方に多く見られる気がいたします。
やたらと遅い(流れに乗れない)車
片側1車線ですと、ひたすら我慢です。その車が曲がるなり、自分が曲がるなりしない限り、抜きようがありません。そういう意味では後続車も含めて我慢するしかないので、精神衛生上はよくなくても危険度はそれほど高まりません。
とはいえ例外があります。地方でよくあるように、反対車線の側にあるコンビニなどから右折で、こちらの車線に入ってきたくて隙を狙っている方にとっては絶好のチャンスとなります。この遅い車が自分のすぐ前や2台前くらいなら予測はできますが、それ以上に車がいると「頭をおさえている輩がいるのだな」とわかっても、背の高いミニバンなどがいると先の状況がわかりません。
ここに右折合流で入ってくる車がいると、ブレーキの連鎖となります。まあ、もとより速度が30kmくらいだったりしますので、追突にはなりませんが、こうした車群の中に、私よりイライラする方がいて、車間を必要以上に詰めている場合は少し危険です。渋滞のときも意外と追突事故がおきやすいのも、速度は遅くても、車間をその分、詰めているから発生するのだと思います。
よってできる対策は、速度が遅くても、いつもと同じように車間を保持するしかありません。
しかし複数車線の場合は危険度はぐっと高まります。当然ですが、この車が2車線の右車線にいようが左車線にいようが、後続の車はなんとか追い越そうとその車がいない車線に出ようとします。
仮にこの車が右車線にいたとしましょう。「普通は2車線なら遅い車は左車線じゃないの?」と思われかもしれませんが、地方都市ですと、反対側の車線にあるコンビニや飲食店、はたまた信号がないところでも右折したいため、右レーンを走ることも普通にあります。この場合、後続の車は左車線に出て、抜きたいと思います。しかし左車線を走行している車は、「隣の右レーンは流れが悪いな、ウインカー出して左車線に入ってきたがっているが、そうはさせまい」と前の車との車間を詰めます。
首都圏など大都市圏で運転されている方は「いれてやればいいじゃないか」と思われるでしょうが、意外と地方都市ではこうした場合、いれてくれません。それは以下のような背景があるからと推察します。
ジッパー合流が実現できない理由
2車線のうち、どちらかが工事中で、いわゆるジッパー合流が必要となる場合も夜間などで誘導員がいないと、規制されている側の車線の車は、なかなかもう一つの車線に合流させてもらえなかったりします。
なぜこうした心理が働くかというと、「やがて途切れる」からです。ですから「規制されている側ではない」車線のドライバーは「そのうち途切れるのだから、待っとけよ」となるわけです。
そこで規制側(仮に右車線とします)を走行していた車は、もう1車線(こちらを左車線とします)が途切れるのを待って、その車線に移ります。しかしこれもなかなか難儀でして、途切れるのを待って合流するわけですから、右車線で数珠つながりになっている車列の後ろのほうの車から、途切れた左車線に車線変更してきます。つまり工事等で規制されている右車線の先頭の車ほど、左車線の本来の流れが途切れたとしても、新たに右車線から左車線に移った車が通りすぎるまで待つことになります。
こうした状況で必ず「待てない輩」が出てきます。ウインカーも出さずにグイっと、わずかなスペースを見つけて鼻先を突っ込んできます。閉じかけたドアの隙間につま先を突っ込んで閉めさせないようにするイメージに近いです。鼻先を突っ込まれ側の車はブレーキを踏みます。この車の後続車も当然、ブレーキを踏み・・・という連鎖が起き、低速ゆえに車間をそれほどとっていない車群では、追突が起きやすくなるのです。
<次回のブログに続きます>
ご参考までに・・・
carselection2021.hatenablog.com