50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

「考える運転②」~危険回避のドライブ術

前回の記事からの続きです。

逆説的ですが、「考える運転」を考えるときに、「考えない」運転とは何ぞや?を検討してみました。

 

①「他者(車)のことを」考えない(他車が迷惑することを考えない)

②「リスクが高まることを」考えない(自車も他車も危険度が高まる)

③上記の①と②の両方

結果的には③になるのですが、今回は②のケースについて考えてみます。

 

<ケース1:赤信号での進入>

「赤はとまるでしょ」と思っている方、交通量の多い都市部で運転する機会が多い方なのだと思います。道路が渋滞気味ですと、突っ込みたくても進行方向には車がぎっしりなので、青でも進めないくらいなのですから・・・。

 

ところが地方都市では様相が異なります。走っているときの速度は首都圏都市部よりもかなり速いですから、速度がのっているときには簡単にはとまれません。もちろん、そのために黄色があるわけなのですが、交通量が全体的に多くない地方都市では、青と同等の解釈になります。

黄色の後半で突っ込めば、交差点の中心あたりで間違いなく赤に変わりますし、なぜか地方に多い慣習なのですが、前の車にピタッとついていけば(トレーラー的に2台1組的な発想)許されるような感覚があるようです。

通常の赤信号での進入でも十分に危険なのですが、「直進赤、右折信号青」のケースで、直進で突っ込まれると、右折車と衝突の危険があります。にもかかわらず、突っ込んできます。右折車側がいったん踏みかけたアクセルから瞬時にブレーキペダルに踏みかえるので衝突が免れているだけという状況です。

 

ひとたび赤になると2~3分待つような交差点では、それがわかっていて次の青まで待ちたくないので、こうした無謀な信号無視が横行します。

 

<ケース2:側道からの飛び出し>

車を運転していて、左側の側道から自転車がふらっと現れて「ひやっ」として経験をお持ちの方も多いことでしょう。自転車はスピードも出ておらず、大きな道にでるときにとまらずとも、小さく曲がれば「OK」と本人は思っているわけです。そして「小さく」曲がったつもりになります。

ところが車からみれば、直角に曲がれるはずはなく、自転車はふくらんで左側に突然と現れます。たいていはふくらんだ後、左側に寄ってくれるのですが、自転車が出てくることなどは予見していないので、びっくりするわけです。

 

これが自転車でなく、自動車でも起こります。

地方は高齢者の運転も普通に多いので、必ずしも高齢者に限らずですが、左側から「ひょっこり」出てきます。全く確認を怠っているとしか思えません。

自転車は左に寄れますが、車が直角に曲がるときには、それなりに速度が落ち、直進車の行く手をしっかりとふさぎます。

かたや優先道路を走っている車は50~60キロの速度です。側道から出てくる車と距離がないときは急ブレーキになります。

 

<ケース3:車を斜めにした右折待ち>

右折レーンがない交差点での右折待ち、交差点以外での右折待ちの際、ハンドルを切って、車を斜め右に向けた状態で右折待ちする方がいます。

右折車がいる側のレーンの後続車にとって、この車がまっすぐに停まっているなら、左側の路肩を活用して、ぎりぎりで、すり抜けられるかもしれません。

しかし、右折車の後部が突き出していますから、片側2車線で左側車線があいているか、よほど広い路肩の道でないとすり抜けは不可能で、ひたすら右折してくれるまで待つことになります。車はまだしも、バイクや自転車はじっと待っていることはしません。車の間を縫うようにすり抜けていきます。

 

一方、右折車と対向する側にとっても、右折車(右折車と対向する側からみれば左折しようとしている車)のフロントの一部が車線に突き出しているわけですから、左にふくらんでかわさなくてはなりません。このとき、左側を自転車やバイクが通り抜けようとしているかも知れません。非常にリスクが高まる状況です。

 

こうしたハンドルを切って車体を曲げた状態の右折車には、もう一つ、リスクが高まる要因があります。

それはハンドルを切った状態で右折待ちしていますから、もし後続車が何かの拍子で衝突した場合、その車は対向車線に飛び出していくことになります。車がきていたら接触、と申しますか、衝突は避けられない状態です。

 

このケースは二重にリスクが高まる状況を作り出しているのですが、右折車のドライバーは気がついていません。

なぜ「気が付かないか」といえば「考えていないから」ということになります。

 

本日はここまでにして、次回は「考える運転」について迫りたいと思います。

本日もお読みくださり、ありがとうございました。