50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

【雑談】現役引退したら欲しいクルマ(前編)

すでに還暦は超えておりますが、まだ定年までには若干、年数を残しています。60歳で一切の昇給昇格はなくなったものの、背負っている責任と仕事量は変わらず、という状況です。若い人たちを先に帰し、自らは消灯、施錠してオフィスを出る、という昭和の時代の働き方を、ある地方都市で続けています。

 

今、勤務しているところは、65歳の定年を迎えた月に定年退職ではなく、年度末まで勤務できます。その先も受給バランスによりますが、雇用形態を変更してそのまま仕事を続けられる管理職もいます。

 

私の場合はもともとが首都圏の出身で、自宅はそちらにあります。今も毎月一度は戻っているような生活です。そのようなこともあり、前から考えていたことですが、定年よりも早く引退し、自宅に戻り、年金受給(若干の繰り上げ受給)に加え、クルマを管理・維持できる程度の収入を得るために働こうと考えています。

 

このまま今の勤務先で定年以降も雇用が続けば、そのほうが生涯賃金が上がるのはわかっていますが、生活拠点を二か所維持することの負担(その分、二か所で生活できることの利点はもちろんありますが)も大きく、東京に住む息子夫婦や孫にもすぐには会えないという不自由さを次第に感じるようになったためです。

それにおこがましい言い方になりますが、そろそろ後進に道を譲らないと、いつまでも私のやり方なり考え方が続くことになり、組織の硬直化や老害にもなりかねないのではないか、とも思ったりもします。

 

不思議なもので以前はこのようなことは、あまり考えたことがありませんでした。複合的な要因が重なって、いつしか、そういう考えに至っただと思います。

 

前置きが長くなってしまいました。

現役引退したら、やりたいことがあります。

クルマで日本各地を夫婦で旅行することです。

とはいえ、北海道はフェリーに乗らなくてはならず、船酔いが心配な家内には向かないので、本州、九州、四国ということになります。

そのスタイルですが、サービスエリアや、許可された場所で車中泊もしながら、ホテルなども組み合わせて回ってみたいと思います。年齢的にもずっと車中泊というのはきついですし、変化をつけたいと思います。

とはいえ、現役を離れたら、駐車場代や税金、維持費がかかるため、最初はクルマを手放し、レンタカーで実現しようと考えました。

 

車中泊ができるクルマとは

そこで最初はキャンピングカーなるものを「借りて」、各地を回れたら、などと考えていました。早速、そうしたYouTubeやサイトで調べてみました。

まず、キャンピングカーといってもいろいろな種類があり、軽自動車ベースのものをのぞくと、「キャプコン」「バンコン」といわれるものになります。

 

このうちキャプコンは車高が高く、また車幅が運転席付近と後部では異なるため、運転に相当、気を使わなくてはなりません。自分で所有しているならともかく、レンタカーで借りるとなると、楽しむ以前にヒヤヒヤドキドキしすぎて、リーゼントスタイルといわれるバンクベッド部分をぶつけやしないか、駐車場探しにもさそや苦労するだろう、などと考えると気が進みません。

そうなるとハイエースのロングボディなどをベースにしたバンコンと言われるタイプになります。これなら車高はしれていますし、車幅はありますが、キャプコンに比べれば内輪差に気をつければ、あとは運転していくうちに慣れていくかも知れない、と思いました。

 

問題はレンタル料金です。

一見、レンタル料は安い業者さんで1日1万円台だったりするのですが、これに季節料金、繁忙期料金などが加わり、さらに保険や事故った場合の休業補償などの保険まで含めると、1日3万円くらいはみておかなくてはなりません。

それでも我が家のライフスタイルを考えると、寝ることはあっても(これまでもコンパクトカーの座席を倒してサービスエリアで夜間、仮眠をとって翌朝、早くに目的地に向かった経験あり)、車内で煮炊きするようなことはあるか、という点について夫婦で検討してみました。結論は「たぶん、しない」。トイレも外。となると、寝られればよい、ということになりました。

 

現在の愛車、フィットでも寝ようと思えば寝れます。前の席の背もたれを倒して仮眠することはこれまでもあったのですが、目下、検討中なのは、フットレストといいますか、ふくらはぎあたりを支えてくれる(足をのせられる)、なんらかのオットマン(足置き)的なもを、何かで代用することです。

フィットの前席はスタビライジングシートと申しまして、長時間座っていても腰が痛くならない優秀なシートです(注:個人の意見です)。この背もたれを目いっぱい倒して、足置きがあれば、ほぼ水平になれるのでは、と思います。

 

しかし、旅行ともなると荷物があります。トランク部分や後席に乗せることになりますが、ひょっとしたらRVパークなどころではタープなんぞ張って、イス、テーブルを出し、これもひょっとしたらコーヒーなんぞドリップするかも知れないので、こうしたキャンプ道具も持参するとなると、前席の背もたれを倒すと、後席のボストンバッグなどはどこに置くのだ?という問題に直面します。

ですので、コーヒーなど淹れなければ道具など不要なのですが、万一そういう景色に出会ったらやってみたくなるかも知れないし・・・と考えると、やはりフィットでは心もとない。

 

となりますと、やはり3列シートがあるミニバンかな、となります。

しかし、です。現在のミニバンはどれもとってもお高くて、とても今後、年金生活に突入する身としては買えるわけがありません。

そうなると選択肢は中古車一択です。

思い起こせば、人生は初めて所有したクルマと、次に所有したクルマは中古車でした。最初に買ったクルマは35年くらい前になりますが、車両本体価格25万円のトヨタのコルサ(1500CC、4ドアセダン)で、外装色がゴールド、何年落ちかとか走行距離を気にするほどクルマの知識もなく、ただ、のちにタイヤがなぜか、ブリヂストンの高性能ブランドである「ポテンザ」を履いていたことは強く印象に残っています。

圧倒的にサスペンションなど下回りに比べてタイヤの勝ち、でした。

 

そのようなわけで、2年後くらいに向けて、いまから中古車選びの勉強を始めました。

 

前置きが長くなったせいで、今日はこのあたりとします。

次回は「後編」をお届けします。