車選び:新型ヴェゼルの私的考察④「追記」
前回でヴェゼルの話は終わりにしようと思っていましたが、その後、実際にヴェゼルオーナーになられる方の試乗動画や、そのほかの試乗レビュー動画を十数本は見たと思います。その中で、これまで触れてこなかった細かな点を書いていきます。
①フロントグリルの溝が狭く、深い
「だからなんだ」と言われそうですが、洗車のときに洗いにくそうです。
この点はオーナーになられる方(納車は当分先のようですが)も指摘していらっしゃいました。
高速を走る方は体験されているかと思いますが、春先から本当に寒くなるまでの間、どうしても虫がフロント部分に付着します。フロントグリルの溝の間に入りこむことも当然、あるでしょうから、その場合は強めの水流をあてるしかなさそうですね。
自分が買ったわけでもないのに変ですが、そんな心配をしてしまいました。
②リヤのシグナルターンランプが小さい
フロントはグレードによってシーケンシャルになって、流れるシグナルターンとなる割に、リヤの扱いはデザイン上の問題なのか、光ればわかるでしょ、ということなのか、全体のバランスの中で、極めて小さいと感じます。
実際に運転していますと、後続の車がどちらに曲がるかよりも、先行する車の右左折のほうが、後続の車にとっては大切です。夜間はオレンジのランプが点滅すれば、大きさに関係なく視認できるかとは思いますが、日中の光を浴びているときなどは見えにくかったりします。ストップランプの光はそれなりに強いですから、同時に点滅することが多いターンシグナルのランプも、もう少し存在感を高めてほしいものです。
③ステアリングヒーターが下位グレードは4WDでも選べない
ガソリンモデル、e:Hevの下位グレードではオプションでもステアリングヒーターが選べません。シートヒーターはこれらのグレードでも4WDを選択すれば標準装備となるのですが、なぜかステアリングヒーターは装着できません。車格的にも下で価格も安いフィットのLUXEでは、運転席・助手席シートヒーターとステアリングヒーターは標準装備となっています。
寒冷地にお住まいの方はおわかりになるかと思いますが、冷え切ったステアリングは触れるものではなく、手袋が必須となります。しかしステアリングヒーターがあれば、ハンドルが温まってきたタイミングで手袋をはずすことだってできます。
④フロントカメラを装着するとナビが限定される
これはアクセサリーカタログを見ていて気が付きました。
OPのナビは、大きさにあわせて約10万円から5万円刻みで3種類あります。
ホンダにはフロントの左右死角部分を広角カメラが捉えて、その映像をナビに映し出すというオプションがあります。これは、ブロック塀に囲まれた狭い道が多い私のようなドライバーにとっては重宝するものです。私も今の車に装着しておけば良かったとちょっと後悔しています。
しかし、フロントカメラをOPで選んだ場合、それを映し出すためには一番安いタイプ(約10万円)ではダメで、約15万円か20万円のナビを選択する必要があります。
OPは、ユーザーそれぞれのニーズによるものなので、そこにコストがかかることは納得できますが、このように芋づる式に支払い額がアップするような設定は、できれば避けてほしいと考えます。
⑤左右の見切りは良さそう=運転しやすい
①から④は批判的な側面を書きましたが、Youtubeにあげている方の動画をみた感じたことは、ヴェゼルは運転席から見たとき、フロントの左右の突端が把握しやすい(正確には、把握しやすそうだ=私が体験したわけではないので)ということです。
今回のフルモデルチェンジで、旧型より全幅が20mm拡大して1790mmとなっています。約1.8mですから、狭い道では、すれ違う相手によっては自車も左端ぎりぎりまで寄らなくてはならなくなることもあるでしょう。
そうしたとき、360度のビューシステム(マルチビューシステム)をOPで装着して、その映像を確認しながら少しずつステアリングを切って寄せていけばよいのかも知れませんが、実際にはまず、目視で寄せることになります。
こうしたときに、特に左先端がどのあたりか、ということが感覚的につかめるか否かは大きいかと思います。この点はgood pointだと思います。
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ホンダ乗りとしては、ヴェゼルは間違いなく興味がある車種です。
しかもシートを含め、フィットから転用された部分も多くあるので、なおさらです。
レーンキープの精度を含め、安全運転支援システムも、自分が実際に使用しているだけに信頼感があります。
e:Hevの加速もよさそうですし、e:Hev×AWDの組み合わせも凝っているようで、これも実際に試してみたい気持ちにかられます。
しかし・・・。
やはり下位グレードとなるガソリン車は選びにくく、メインがe:Hevである以上、Zグレードの4WDが欲しくなります。車両価格だけで約312万ですから、そこにOPを追加していくと、あとは推して知るべしになります。さらに雪国ユーザーとしては、スタッドレスタイヤ+アルミホイールのセットも必要です。スタッドレスタイヤは必然的にメーカー品になりますので、16インチ以上となると、アルミ付で10万円は覚悟しなくてはなりません。
それと、今の住まいでは、この全幅の車はアプローチ道路との関係で難しいです。
車幅を気にしなくてよいところに住まいを変える必要も出てきます。
ですから、数年後、今の住まいの契約更新のどこかのタイミングで転居し、価格がこなれてきたヴェゼルの程度のよい中古車が出回り始めたころに、そしてその頃にヴェセルよりも「乗ってみたい」という車が表れなければ、真剣に検討しようと思います。
このブログは、そのときに役立つかも知れない、自分の備忘録をも兼ねています。
コンパクトSUVといっても、最近は肥大化の傾向があるので、今後、CX-3なども同じ傾向となるのか、注目しています。
そしてもう一つの注目は、トヨタのライズがこの先も5ナンバー死守でいくのかということです(あれだけ売れているので、5ナンバーから外れることは勇気が必要と推測していますが)。
ライズ(ダイハツではロッキー)は、マイチェンで電動パーキングブレーキ、ブレーキホールドを採用してくるのであれば、次の乗り換え対象になります。
本日も他愛もないお話にお付き合いくださり、ありがとうございました。