50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

危険回避のドライブ術⑥~地方で運転するときはここに注意

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昨日は地方都市の方が都市部で車を運転するときの注意点を書きました。

本日は逆に都市部にお住まいの方が、旅行などで地方都市で運転する場合の注意点について書いていきます。

これについては、先日、「ローカルルールにご注意を」と言う記事を書きました。

本日はローカルルールというよりも、地方ならではの運転環境を中心に書いていきたいと思います。運転に影響を与える様々な環境、という意味での環境です。

 

夜間の道路の暗さにご注意を

関越や中央道東名など運転されていてもお気づきかと思いますが、都市部を離れていきますと、道路の照明がこういった高速道でも、ある地点を堺に急になくなります。

 

ずいぶん暗くなったなぁ、と感じる時というのは、道路照明がそこから先は途絶えているところです。

 

これは地方都市の一般道でも普通にいえることで、都市部に比べますと道路沿いにお店も少なく、あるいはあったとしても閉店時間が早く、夜8時以降ぐらいになりますと、地元の車も少なくなってきて、道路全体はかなり暗い感じになります。

 

平地ではもちろんのこと、住宅街等から離れた山沿いや山岳道路ではもっと真っ暗です。その分安全な場所に車を止めて空を見上げると、とてもきれいな星空が広がっていたりもします。


このようにドライビングをする環境としては、とても夜間は暗くなりますので、ヘッドライトはハイビームを使いながら対向車が来たら下向きにするというような操作をしながら、周囲をよく見える環境にすることをお勧めします。

 

突然現れるランナーにドッキリ

また、これは地域にもよるかと思いますが、車が少なくなった時間帯を見計らって、ランニングをしている人を見かけることもよくあります。

 

こうした人たちの多くは反射材を身に付けたり、ライトを手に持って周囲の車にわかるようにして走ってくれているから良いのですが、まれに黒っぽい上下のトレーニングウェアに身を包み、反射材などをつけずに走っているランナーがいます。

 

これに気づくことは、かなり近くまで来ないと難しく、毎日、地方都市を運転している私ですらも「どきっ」とすることも少なくありません。


近年は地方でもマラソン大会が多く主催され、それに向けてトレーニングをされる方が増えてきたようです。昨今は新型コロナウィルスの影響でこうしたマラソン大会も中止にはなっていますが、地方都市では生活の多くを車に依存するため、都市部の方に比べると歩く機会はどうしても少なくなってしまいます。

 

こうしたことから運動不足解消を兼ねて、地方の方はランニングやジョギング等をよくされますので、夜間はこうした方々には要注意です。

 

(当然ですが)横断歩道は歩行者優先

それと横断歩道です。

 

都市部では信号がない横断歩道っていうのは、そんなに見かける事はありませんが、地方では信号なしの横断歩道というのがよくあります。

 

これは地域差もありますが、地域によっては横断歩道に歩行者がいる場合、必ず止まるという地域もあります。交通法規上はこれが正しいのですが、世界においても日本では歩行者が横断歩道にいても、止まらないことが多いようです。

一時期、オリンピックで海外旅行客が来て、自国のつもりで横断歩道を渡り始めたら危ない、ということが新聞紙上で書かれていました。

 

残念ながら都市部では、信号なしの横断歩道に歩行者がいても、車が止まることは少ないようです。しかし、地方では都市部に比べ、車が止まって、歩行者をわたらせてあげる率は確実に高いです。

 

こうしたことにこうしたことを頭に入れておかないと、信号機もないところで「なぜ前の車はなぜブレーキを踏むのだろう」、「なぜ信号でもないのに止まってしまうのだろう」と疑問に思うかもしれません。

気をつけていただきたいポイントです。

 

発信は完全に「青」になってから

昨日の記事と真逆のこととなります。

都市部の方は、自分の信号が赤でも相手先信号が黄色から赤に変わったら、そろりとアクセルに足をのせて動き出したい気持ちになるかも知れません。

 

しかし地方都市では危険です。

赤に変わってからでも結構な勢いで突っ込んできます。

また、あなたが右折レーンの先頭に並んでいたとしましょう。

前方の直進の信号が赤に変わり、右折の矢印信号が青になった場合、すぐにハンドルを切ってアクセルを踏み込んではいけません。

 

ここでも直進信号は赤になったはずなのに、かまわず突っ込んでくる車があるからです。

 

ですので非常にざっくりした言い方になりますが、地方都市で運転されるときは、青になっても、一拍おいてから発進するようにしましょう。

 

予測の前提を変える必要も

あなたが都市部の幹線道路を走行していたとき、前方右側の道路から右折であなたが走行している車線に合流しようとしている車を、前方にはっきりと視認できたたとしましょう。

時速は60キロくらい出ていたとします。

上記の状況であれば、都市部ではその脇道からあなたが視認した車が「よっこらしょ」という感じで幹線道路に出てくる確率は極めて低いでしょう。その車は停止しているところから発進、ハンドルを切って90度曲がるのですから、スピードは全くのらないので、「出てくるはずはない」と判断すると思います。

 

ところが幅広い年齢層がハンドルを握る地方都市では、結構、出てくるのです。

当然、こちらはブレーキを踏んで減速します。

今日の通勤途上でも見かけましたが、右折待ちの車が、向こうから直進車両がくるのにもかかわらず、きわどいタイミングで右折していきました。

直進車両はブレーキをかけ、右折車両を先に行かせる形となりました。

 

相手にブレーキを踏ませる運転というのはいかがなものかと、私も当初は憤慨していたのですが、たぶん皆さん、心が広いのでしょう、クラクションの音も滅多に聞きません。

 

ですので、都市部の運転で「~だろう」と思っていることが、地方では通用しなくなります。どんな場合でも、ある程度の予測(例:向こうもこちらが見えているのだから、出てくることはないだろう、など)をしながら運転しているかと思いますが、その予測の前提を変更する必要がある、ということを頭に入れておいてください。

 

右側車線走行時の注意

これまでにも書いてきましたが、地方では、交差点以外でもかなり自由に右折できます。ですので、複数車線の道のセンターライン寄りの車線を走っている場合、前方の車と一定の車間をとることをお勧めします。

先行車が突然ブレーキをかけて停車し、「それから」ウインカーを出し、反対車線の車の流れが切れるのを待って、自分の行きたい店などに右折して入っていくことが結構、あるからです。

 

先行車が先に右ウインカーを出してくれれば、「右折するのだな、ならば左車線に車線変更してかわそう」などと考えられるのですが、往々にして順番が逆で、ブレーキランプがつき、後続車としては何が起きたのかわからずフレーキを同じように踏むと、やがて停車、このタイミングでは自分の車もほぼ停止状態になっているので、左車線に車が続いていると車線変更もできません。

そのまま先行車が右折して前が空くのを待つ、ということになります。

地方都市では交差点でもないところで先行車のブレーキランプが点灯すれば、かなりの確率でその車は右折してお店や細い道に入る、といってよいかと思います。

 

ですのでこうした事態に対応できるよう、車間距離は常に適切にとり、先行車の動きに応じて、いくつかの選択肢がとれるように備えておくことをお勧めします。

 

本日もここまでお付き合いくださり、誠にありがとうございました。