50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

春休み・・・地方へドライブ、その前に

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まん防も21日で全国的に解除、春休みシーズンを迎えます。

そこで、あらためて首都圏から地方都市へ車で遊びに行かれる方向けに、地方都市での運転の注意点をまとめておきたいと思います。

私自身、首都圏でハンドルを握っていた期間のほうが、はるかに長いのですが、仕事の関係でここ数年はある地方都市で生活、毎日ハンドルを握っています。

この地も首都圏の方々がよく訪れる県で、人気が高いほうの県になります。

 

地方都市での運転についてはこれまでもこのブログに書いてきました。

carselection2021.hatenablog.com

ですが、あらためて整理してお伝えしたいと思います。

すべて「地方では・・・」というのが見出しの頭につく、という前提でお読みください。

あなたの車が首都圏ナンバーで、周囲を走っている車が地元ナンバー、という状況をご想像ください。

 

そうした場面でのお話です。

 

腹が立つことがあっても、「郷にいれば郷に従え」で、こういうのを文化とか慣習とか、というようには表現するのは適切ではありませんが、その土地の人にとってはそれが普通のことであり、罪悪感があるわけでもないのです。

ですから、いちいち「あぶねーじゃないか!」などと腹を立てず、「ここはそういうローカルルールなのね」と納得したほうが、安全に運転できるかと存じます。

 

①レーンは守らない

えっ!って思われるかも知れません。

しかし、地方では車線を区切るレーンへの意識はかなりテキトーです。

「テキトー」という表記がぴったりするような感じなのです。

まず、レーンを踏む、踏み越える。右カーブ(あなたにとっては左カーブ)などではかなりの高確率でセンターラインを踏み越えてショートカット気味に入ってきます。

 

駐車スペースでもレーンの意識は低く、どちらかに寄ったり、踏み越えたり、曲がって止めたり…とういうことはよくあるのです。

 

②ウインカーは出ない

正確にいえば、「最終的に」は出るのですが、この最終的、というのは、タイヤが目視でも曲がり始めた状態のことをいいます。

上記①と相まって、複数車線を走っているとき、隣の車が妙に自分の車に近寄ってきたな、と感じたら、それは車線変更したいという意思なのです。

ウインカーは車線変更を始めてから出る場合があります(出ないことも日常茶飯事です)。

あなたの車の左斜め前を走っている車が、だんだん、あなたの走っているレーンに寄ってきたら、間違いなく、あなたの車の前に入ってきます。

 

③「どこでも」停まって右折OK

首都圏、特に都市部では、やろうったってできない技ですが、片側2車線ずつ以上の道でも、センターラインよりの車線を走っている車が突然、停車することは「よく」あります。

さすがに「停まってから」はウインカーがでます。ですのでこの車の直後をもし、あなたが走っていたら、お気の毒ですが、反対車線の車が途切れて、この右折車が曲がらない限り、微動だにできません。何台か後ろの車は、この気配を察して左車線に移ろうとします。左車線を走っている車がいても、ある程度はお構いなしに左車線に移ってきます。

というわけで左車線もかなり危ない状態ですから、運悪く右折車の直後にいた場合は、あきらめて、ひたすらその車が右折するまで待ちましょう。

反対車線にファストフード店、ファミレス、衣料店、ラーメン屋、ショッピングセンター、ガソリンスタンドなどがある場合に、この現象はよく、起きます。

つまり「右折」といっても、十字路を右折するわけではなく、自分が走っている車線の反対側の車線に面している店に入るために、右折するのです。

ストップランプが点いて前の車がとまるので「どうした?」と思って、視線を道路の反対側に移すとラーメン店などがあり、「この店に入りたかったわけなのね」とようやくわかるのです。

 

④「まさか」というタイミングで車がでてくる

あなたの前方に、あなたの走っている車線に左折ででてこようとしている車を視認したとします。ふだんからハンドルを握っているあなたは、首都圏の感覚で「まさか出てこないよな」と思う場面でも、残念ながら飛び出してくる車はいます。

判断が遅いこともよくある話で、「運転手はこっちも見ているようだし、もうこの距離なら無理って判断するよな」とあなたが思っても、相手はそう思わないことも、しばしばあるのです。

ですから、最後まで気を抜いてはいけません。

さらに付け加えるなら、あなたの前に現れる車は「左から」だけとは限らないのです。

「・・・」となりますよね。「では、どこからなんだ?」と。

 

右側からあなたの走っている車線に入ってくるのです。

あなたの走行している車線の反対車線につながる側道から、1車線ならともかく、2~3車線あっても平気でまたいであなたの前に「右側から」現れ、そして合流していきます。

私も最初のころは左側には注意していても、まさか右側から2車線をまたいで入ってくるなんて思ってもいませんでしたから、相当びっくりしました。

 

⑤赤信号になっても1~2秒は突入OK

もちろん、道交法的にはアウトです。

しかし地方都市では、そもそもスピードが出ていて停まれないのと、特に長い信号となる交差点では、みんなそれがわかっているので、なんとなく赤(黄色ではありません)に変わってからも1秒くらいは突入OKの感覚です。

ですから、反対の信号で待っている車からすれば、全赤の時間があって、自分の前の信号が青になって1秒くらいは赤信号で突入した車が目の前を横切っていく、という事態になります。

 

あなたが右折レーンで右折待ちをしていたとします。

青から赤に変わり、右折矢印信号が青になります。

ここでアクセルを踏み込んではいけません。

一拍、待つ必要があります。対向車線から直進車が突っ込んでくる場合があるからです。

 

黄色は青信号と同等の扱いなので、黄色で停まろうとするドライバーのほうが少数派で、多くはブレーキでなくアクセルを踏みます。

しかし、あなたは真似をせずに、黄色になったら早めにブレーキを踏んで停車の意思を示しましょう。

一つ注意を申し上げると、地方では「左折専用レーン」があったり、歩車分離式、感知式の信号もよく見かけます。

 

歩車分離式の信号では、反対車線が赤になったからといって、首都圏でよくやるように青になる前に見切り的にアクセルに足をのせて発進することは控えてください。

なぜなら、次に青になるのは、あなたの側ではなく、歩行者信号だったりするからです。

 

感知式の信号は、信号近くに「感知式信号です」と看板があります。

この場合は「停止線まで進んでから停まる」ことを心がけてください。

お行儀よく、停止線の1mくらい手間で停まってしまうと、永久に(大袈裟ですが)青にはなりません。

この場合は、しびれを切らした後続の地元ドライバーが車からおりてきて、あなたに感知式であることを知らせる看板を指さし、もっと前進することを促すことでしょう。

私も最初はわからず、こうして促されました。今や促す側に回っています。

 

⑥意外と譲ってくれない

例えば片側2車線であなたが右側レーンを走っていたとします。

すると前方に「左によれ」の表示を見つけたとします。どうもこの時期にありがちな水道かガスなどの道路工事をやっているようです。

仕方なくあなたはサイドミラーやルームミラーを見ながら、左車線に移るタイミングをはかります。

そうこうしているうちに前方信号は赤。停車して青になるのを待ち、青になり次第、ウインカーを出したまま、入れてくれる車が現れることを待つのですが・・・。

どうしたことでしょう、一向に入れてくれる車が現れません。

 

首都圏ではこうした場合、いわゆる「ジッパー合流」が暗黙の了解になっていて、交互に1台ずつ合流していきますよね。

私も最初は当然、そうしたことが行われるものと思っていました。

 

しかし・・・。

不慣れな私は全く左車線に移れず、後続の車をサイドミラーで見ていると、左側を走行している車の鼻先をブロックするように、無理やり左車線に入っていきました。

基本的に他人の運転を信じない私は、そうした「勇気ある行動」をとる自信はなく、入れてくれる方が現れるまで、ひたすら待ち続けました。

 

⑦無灯火もいればハイビームもいる

地方は明かりが少なく、夜になると本当に暗くなります。

それでもヘッドライトを点けない車もまま、あるのです。

しかもこうした車に限ってボディーカラーはブラックや深青などの暗色系。

横の道から飛び出してくるときは、本当に怖い思いをします。

「夜間走行では、その車も点灯しているとは限らない」ことを肝に銘じてほしいと思います。

 

いかがでしたでしょうか。

この記事が少しでも危険回避や事故防止につながれば幸いです。

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。