50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

危険回避のドライブ術④~実践的車両感覚のつかみ方

 

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Photo by why kei on Unsplash

今日は車両感覚のつかみ方についてお話ししたいと思います。


これは私がいつも車を入れ替えたときに、最初にその車の車幅感覚や車長(前後)の感覚をつかむためにやっていることの体験談です。

もちろん他にもっと良い方法があるかもしれません。しかし、実践的な1つの参考例としてご覧いただければと思います。

 


ディーラーでの試乗の時にも、ある程度運転席からの見切りですとか、前方感覚について把握することが必要です。

適切なシートポジションとハンドル位置を調整した後、運転席から前方を見たときに、見切りがいいかとか、車両感覚が掴みやすいか、とか、仮にそれが難しくてもクリアランスソナーのような装置によって前後の障害物への距離が把握できるか、といった点のチェックが必要です。

 

ボンネットがある程度水平に伸びていて、左右のヘッドライトの上方が膨らみをもっているような形状であれば、左右の見切り(どこまでボディの突端があるのか)は良いかと思います。

逆にフロントウインドウから前方にいくにしたがって、カーブを描いているような形状の場合、どこが先端かは把握しづらいことでしょう。


私の場合も、車の前の見切りが悪く、前方の感覚が掴みにくかったので、ディーラーの方に、車の前のいろいろな距離や場所で立ってもらい、例えばバンパーにぴったりくっついたときにはこうした見え方、50センチ程度離れてるとこんな見え方、といったようなことを試乗前に頭に入れました。


納車されてからは自分のものになりますから、ゆっくりと時間をかけて検証できます。


駐車場の白線を使って練習する

私の場合は比較的大きな大型スーパーや家電量販店、ホームセンターなどの駐車場を練習の場とします。

 

まず空いている時間帯に行き、入り口から1番遠くて、外に車がいないような場所に自分の車を止めます。そして駐車場の白線を頼りにギリギリまで左に寄っています。

この時はミラーなどで確認しながらやるわけですけども、実際に車から降りてどの程度寄れているかも確認をします。車の向きも前後入れ替えて、再度確認します。


これによって左にギリギリに寄ったとき、運転席からダッシュボード上のどのあたりに白線が来ているかを覚えておきます。


ホンダのフィットの場合、外の明るさを感知するセンサーがダッシュボードの中央に配置されています。運転席から見たとき、大体このセンサーが左側の白線と重なると、ほぼ左側の前輪後輪が左側の白線に接しているような状態になります。

 

こうして感覚をつかんでおくと、狭い道で対向車が来た時どのくらい左によれるのかといった感覚が掴みやすくなります。もちろん実際は左側方に障害物がある場合もありますから、目視と左のサイドミラーで実際の位置関係を確認する必要はあります。


左側に比べて右側は運転席がある側になりますので、感覚はつかみやすいと思います。いざとなれば積極的に窓を開けて、顔を出して右側方の距離を把握すると言うことも可能です。

 

バックのときの感覚のつかみ方

今度は後退時の後方の感覚をどのように身に付けるかと言うことについてお話します。

私の今の車はバックビューモニターが付いているのですが、これまでの車にはそれがありませんでした。と言うよりも、コスト的理由からオプションで付けられたとしても、付けていませんでした。

このバックビューモニターがあったら、さぞかし便利だろうと思ってはいました。それに今の年齢からすると、あと何台乗り継げるか、などと考えて、今度の車では必ずそれをつけようと思っていました。


これまでどうしていたかというと、バックのときには全てのミラーを確認した後、運転席の窓を(どんなに寒くても)開けて、顔を出して右側後方を確認し、駐車位置については右側のラインを目安にして駐車位置を決めていきました。

後退するにあたって、車止めがあるところはそれがあるところまでバックすればいいですが、車止めのない駐車スペースのときは、横に止まっている車や白線の長さを目安に停車位置を決めていました。

 

横にとまっている車を目安にできるのには理由があります。

それは、車好きの私としては、たいていの車の車長は、なんとなく頭に入っていますので、あとは自分の車の車長との差を考えて、前後を調整するのです。


今の車はバックビューモニターで後方が画面に映し出されますから、そんなことをしなくて良いように思われるかもしれませんが、私の場合は、やはり自分で窓を開けて目視で確認する癖が抜けません。

 

もちろん、バックするときに真後ろに障害物がないかを確認する上で、バックビューモニターはとても役に立ちます。ですので、もちろんあるに越した事は無い装備ということにはなりますが、実際に車を止める作業ということになりますと、昔とやってることは大して変わりません。


ブラインドとなっている部分の確認方法となりますと、一番確実なのは、前方であればそこにカメラが付いていて障害物との距離を目視できるということでしょう。それでもカメラ越しですから実際の感覚とは少し違うかもしれません。コンパクトカーでもオプション設定がある車もあります。


しかし、そこまでしなくてもソナーセンサーがあるだけでだいぶ違います。このソナーセンサーとは、現在の車では安全運転支援装置の1つとして備えられていることが多いかと思います(かつてはソナーセンサーとして前後別々でオプション設定だったりしました)。


これは障害物との距離が、たとえば30センチ、50センチ、90センチなどと近づくにつれて、警告音が変わり、障害物までの距離を知らせるというものです。

また現在多くの車では、カーナビの画面がバックビューモニターを兼ねるようなシステムの場合、こうした障害物との距離について視覚的にも黄色や赤のラインが出て、音と視覚の両方で距離をお知らせてくれます。

ならば、それに頼ればいいかというと、そうもいきません。

私の家から広い道に出る場合、前方のソナーは鳴りっぱなしになる区間があります。少しカーブしており、その部分だけ両側が低いブロック塀に囲まれているのです。そこを抜けていくのです。左右がぎりぎりなのです。

 

狭い駐車場で切り返しをする場合などは、ほかの車とぶるからないように、こうしたセンサーの音や視覚的警告が役だちますが、いつも通る道が狭くて、鳴りっぱなしになるような場合は、自分の感覚が頼りになります。

 

本当はそうした場所で車を停車させて、下車して実際の壁と車の距離を目視で確認できればよいのですが、降りようにも、そもそもドアが開くことすらできません!(笑)。
家の近くだったこともあり、実際に巻き尺でその箇所の寸法を測りました。

そうすることで左右合計で何センチの余裕があるかがわかります。

こうした場所は、最初は窓を開けて顔を出し、最初はミラーをたたんで右前方を注視しながら、そろりそろりと進みます。

 

本当に最初のうちは苦労しますが、慣れてくると右側の側溝のフタの左側に前輪外側を合わせれば大丈夫、などという自分なりの目安ができます。

こうした状況で鍛えられると、場面が変わっても、その感覚が残っているので、細い道もなんとかなります。

 

左側への寄せ方

これはもう、簡単です。

億劫がらずに、左の電動ミラーを思いっきり下側が見られるように調整するのです。

左側にフタなしの側溝があったとすると、最初は余裕をもってすりすりと寄っていき、ミラーで目視できたところでハンドルを回してぎりぎりに寄せるのです。

こうした場面で側溝の左側にブロック塀などありますと、ソナーセンサーも確実に反応する距離なので、ドキッとしますが、左のドアミラーで確認していれば大丈夫です。

 

こうした意味でも、ご自身のソナーの警告音がどれくらいの距離のときに、どのようななり方をするのかを把握しておいて損はありません。

すごくおおざっぱな言い方ですが、ホンダのフィットの場合で、しかも私の判断基準ということで申し上げるなら、1段階目は「注意」(ちょっとは気にするけど、これでハンドル操作をやめていると抜けれなかったりする)、2段階目は「警告」(速度はかなり落として、次の段階の警告音が鳴ったらいつでもストップできる態勢)、3段階目はこれが鳴ったら、ともかく「停止」--という具合です。

 

まだまだお伝えしたいことはありますが、それはまた、次の機会に。

 

本日もお読みくださり、ありがとうございました。