主観的ウエルビーイングを求めて
本日の読売新聞のエコノミクストレンドというコラムで「主観的ウエルビーイング」という言葉を見つけました。この記事そのものは、ウーバーやウーバーイーツなどの働き方について海外の調査などをもとに分析しているものです。こうした働き方をする人をギグワーカーと筆者は名付けています。簡単にいってしまうと、人に雇われず、自分も人を雇わず、単独で自営業で稼いている人です。
主観的ウエルビーイングとは
「人生のよりよいありかた、りイキイキとした、より元気な、より幸せなありかた」という意味になります。詳しくは下記サイトをご覧ください。
ここで先ほどの記事に戻ります。
ギグワーカーを対象にした、英国とイタリアの調査結果を引用しています。
これも簡単にまとめますと、本業というよりは副業、兼業として働いている人が多いようで、いわばパートタイマー(週35時間未満)としての働き方です。
仕事も接客を伴いますから気を使いますし、評価もされるのでなおさらでしょう。手取りもそれほど高いわけではありません。しかし、ギグワーカーとしての仕事の満足度は、英国で80%、イタリアで60%と、それなりのスコアを示しています。
この要因は働き方の柔軟性にあるようです。誰に命ぜられるわけでもなく、自分が働きたいと思ったとき、もしくは働く必要性があるときに、ネットにつないでオーダーを待つ、その自由さが満足度につながっているといいます。
他人から見ると、不安定だとか、コスパが悪いだとか、それなりに稼ぐには長時間働かなくてはならない、などマイナスの面を指摘されることもあるでしょう。
しかし、人からみたときにどうであろうが、「自分がよければいいじゃん!だってそれなりに幸せだよ」というのが主観的ウエルビーイングということになるかと思います。
何に幸せを感じるかは人それぞれですね。
私も数10年にわたって組織の中で忙しく、ときに猛烈に働いてきました。「24時間戦えますか」(※リゲインという栄養ドリンクのCMです)という時代を生き抜いてきました(いまはそんなこと、言えませんよね、働き方改革の時代です)。
人に雇われない働き方っていいな、と思っていましたし、早期退職していろんな道に進んだ同僚もみてきました。うらやましいなとも思いました。
ただその頃、これをやってみたい、というものもなかったですし、そんな根性では独り立ちして稼いでいくことは到底、おぼつかないだろうと思いました。
そして今も、組織の一員として働いています。ここまでくると、自分は独り立ちするよりも、組織の一員として機能していくほうが向いているのではないかと感じたり、そう自分を納得させようとしたりします。
無理やり肯定的にとらえているわけではないですが、組織の中で必要とされている(と信じたい笑)ことは満足感にもつながりますし、探求心や好奇心を満たせる仕事もあるので、これはこれでいいのだ、ととらえています。
しかし組織で働けるのもおのずと年齢的な限界があります。定年というやつです。
数年後を見据え、今から「単独自営業者になる」ために、いろんなトライ&エラー、スクラップ&ビルド(!?)にチャレンジしていこうと思います。
そしてその過程で、自分なりの主観的ウエルビーイングを見つけていけたらよいな、と思います。
気ままな随想にお付き合いくださり、今日もありがとうございました。