ファンケル創業者・池森氏~やっぱり年齢では語れない
(Photo by Pablo Heimplatz on Unsplash)
本日の日経のコラム「事業承継」で、ファンケル創業者の池森賢二氏がでておりました。一読して「この人はすごいな、こういう人になりたいな」と思ってしまいました。
こうした記事ではよい面が描かれていることが多いかと思いますし、一緒に働いていた方からすると、「そんなきれいごとばかりじゃない、世の中の人はみえてないよな」と言いたくなることもあるでしょう。
でもそれを言ったらきりがないので、素直に事実に目を向けて評価していきたいと思います。
創業者だけれど、潔く66歳で辞めた
仲のよい新聞記者から「65歳が経営者の限界」と聞いて、素直に66歳で会社を退いたことです。世襲もなく、です。息子さんは画家の道に進まれたそうです。
それだけ実績ある人が、「そういうものか」とふつうは聞き入れることはないでしょう。しかし池森さんはそう、決断したのです。
しかし、会社はその後、10年間、業績はどんどん落ち込んでいきました。
座して死を待つのを看過することができなかったのでしょう。
「自らの年齢を顧みず」経営に復帰したのです。
2013年、75歳のときです。
その後、業績を回復させ、2017年度は11年ぶりに過去最高の売上高を達成しました。2019年に引退、81歳のときです。
年齢は関係ない
・・・と思わざるを得ません。日本にはご高齢で経営の第一線にいらっしゃる方も少なくありません。
「この人はすごいな」と私が思ったのは、一度、引退して、しかし復帰して、そして業績をV字回復させたことにあります。
ひとたび引退すると、緊張の糸は切れるものです。開放感もあるでしょう。
そうした中、自らが興した企業が衰退していくのを我慢ならなかった、自分がやらねば、という気力を奮い立たせ、復帰したこともすごいと思います。
75歳ですよ。
それだけでなく、実際に業績をV字回復させたという実績を残したことは本当に素晴らしいと思います。
創業者だからこそ、できたということもあるかもしれません。
絶対的なオーラのようなものがあったのかもしれませんし、周囲も「この人が戻ってきたら、回復できるかも」と希望がもてたのかもしれません。
それもすごいことです。
年齢は理由にならない。実年齢は確実に増えていっても、考え方や気持ちのありようは常に若くありたいし、希望をもち、前向きに明るく生きること、いくつになってもあらゆる可能性を否定しないことの大切さをかみしめました。
本日もお付き合いくださり、ありがとうございました。
【今日のひとこと英会話】※英語の勉強も再開しており、自分への備忘録です
わたしたちがハワイにいるなんてほとんど信じられません。夢がかないまいした
→I can hardly believe we're here in Hawaii. It's a dream come true.
(NHKラジオ英会話 レッスン187より)
hardly ってこうやって使うのですね・・・