こころのディスタンシング
日経新聞の木曜日に認知行動療法研修開発センター・大野裕さんのコラム「こころの健康学」が連載されています。認知行動療法では有名な方です。
コロナでお馴染みとなったソーシャルディスタンス。これは身体的・物理的な距離をとることの大切さをいうときに使われています。日本ではこの言い方が主流ですが、「ソーシャルディスタンシング」という言い方が正しいようです。
WHOでも「フィジカル・ディスタンシング」という表現をしています。
ところで「こころのディスタンシング」という言葉もあるそうです。
これは「自分のこころから距離をとって、現実を冷静に見つめ直すこと」で、「ストレスに対処するときに大切だとされている」と大野氏は述べています。
記事全体はコロナの感染拡大がとまらないことに、各自が努力しているにもかかわらず無力感を感じてしまうことにどう対処するか、という視点で書かれています。
「強いストレスを感じている状況では、問題に対して自分ができていることに目を向けることによって、こころの力をいかせるようになってくる」と結ばれています。
「こころの力」って、なんかいい響きではありませんか。
レジリエンスという言葉と似たような感じなのだと思いますが、カタカナで表現するより「心」を「こころ」と平仮名にすることで、漢字一文字の「心」以上の広がりを感じます。
緊急事態宣言の発出が首都圏以外にも広がりそうな今日このごろで、ともすれば気も滅入りそうになりますが、そんなときは自分のこころが目の前の事象とディスタンシングが取れていないのかもしれません。
少し現実と距離を置くことで客観視し、できていることや将来の可能性に目を向けることも忘れないようにしていこうと思います。
自分のライフスタイルで大切にしている言葉は「希望」と「感謝」です。
「感謝」のほうは、ともすれば忘れがちになるので、ブログにもこうして書き留めておきます。
そして早速・・・このようなたわいもないブログを、たとえちょっと、のぞいてくれただけであっても、感謝の気持ちを表したいと思います。ありがとうございました。