全豪オープン決勝(テレビ)観戦記
大坂選手、やりましたね!
私はテニスは専ら観るほう専門ですし、素人です。
ただ私なりのポイントを交えながらお話ししたいと思います。
大坂選手、出だしはファーストサービスが入っていましたが、次第に確率は落ちていきました。ブレイディ選手のフォアハンドはなかなか強烈で、大坂選手が苦労する場面もありました。
ボール回転数はブレイディ選手が上回っているとのことで、追いつけそうなリターンであってもあきらめざるを得ない場面もありました。
野球でいえば、スピードガンの数値はそれほどではなくても、ボールの回転がよいと手元で伸びてきて、差し込まれるのと似ているのかな、と思います。
大坂選手といえば、試合のどこかで、自身のに苛立ち、ラケットを叩きつける場面が思い出されますが、この決勝ではそうしたシーンは見られませんでした。
リターンでアウトになってしまったときも、親指と人差し指をくっつけて「あと、ちょっとだったな」という仕草がありました。「入らなかったけれど、惜しかった、よく追いついたな」というような表情がうかがされました。
気持ちはポジティブな状態をずっと保てていたのかなと推察します。
風の影響も大きかったことでしょう。ブレイディ選手もそうですが、ファーストサービスがなかなか入りませんでした。またリターンでもネットにかかってアウトになるということも複数回、あったかと思います。
今回の試合では、ブレイディ選手のほうが感情をあらわにするシーンがありました。
これに対し、大坂選手は、相手の素晴らしいプレーにはラケットと手で拍手を送る仕草も見られました。
大坂選手は入場してもしばらくマスクをしていました。そして、試合が終わった直後もバッグをごぞごそやって、マスクを取り出してすぐにしていました。律儀だなと思いました。
ニュースでの報道と、生で観るのとでは違う!
まあ、当然といえば当然なのですが、やはりスポーツの試合はニュースなどで結果を見たり、少し長めのダイジェスト版を観ることもあるのですが、それらは結果を知ってからのことなので、安心して眺めていられます。
またNHKのニュースでも、終始、安定した試合運びだったような伝え方をしていますが、確かに「終わってみれば」そうなのですが、テレビ前で目を凝らしてファーストサービスが入るかどうかをみていたり、ブレンディ選手にゆさぶられたりするシーンなどを観ていると、ゲーム差ほど、「余裕」とう感じではなく※、ハラハラ・ドキドキ、「このミスで崩れたらどうしよう」とか、「相手はこのサービスエースで流れに乗ってしまうかもしれない」などと思っているわけです。
(※元プロテニスプレーヤーの沢松さんも同じことをおっしゃっていました)
やっぱり、スポーツの試合は、そのプロセスをご一緒させていただくことが、大切だなと感じました。
終わってみれば、ですが、大坂選手のほうがグランドスラム決勝戦を経験したことがある分、落ち着けていたのかもしれません。試合後のインタビューでも「経験」ということに触れていたかと思います。
試合後のコート上のインタビューでは、両選手ともに相手と相手のチームをたたえ、そして自分のチームや家族、大会関係者に感謝していたことが印象的でした。
ブレンディ選手も試合後は潔いというか、すっきりした表情でインタビューに答えていたことが、当事者にとっても「ナイスゲーム」だったのだろうと思いました。
CMなしの完全中継でしたので、すっかりのめり込んで観戦しました。
スポーツを観戦したあとって、素人は素人なりに、感想をいいたくなるものですよね。そんな私の個人的観戦記にお付き合いくださりました皆さまに感謝します。