50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

危険回避のドライブ術~追い越し車線の困った人たち③

本日は「追い越し車線の困った人たち」シリーズの第3弾です。

 

これは前回の②よりも「あるある」かと思います。

追い越し車線に車がおらず、走行車線の流れが遅い、あるいは上り坂で遅くなっていったとき、追い越し車線に出て速度を保ちたい、この一群を抜いてしまいたい、というときは、ままあるのではないでしょうか。

 

安全確認をして追い越し車線に出て加速を始めた途端、前方で「もそっ」という感じで追い越し車線に出てくる車がいます。

たいていは私が右ウインカーを出して(車線変更する前から3秒くらい点滅させています)そのまま、加速しつつ追い越し車線に出て、さらに加速します。

こういうタイミングで前方20mくらいのところに、たいしてウインカー点滅もないまま、追い越し車線に出てくる方がいます。

・後方を十分に見ていない

・ウインカー点滅が遅い

・加速していない

ーーという3点において、非常に危ない状態となります。

ろくに後方を見ていないので(その少し前は見ていたのかも知れませんが)、私の車が追い越し車線に出たことも、加速して迫ってくることもお気づきにならないようです。

 

そしてこういう方の困った点は、「加速が遅い」ということです。

「公道を走るにはもったいない」というよな国産車、外車にお乗りの方は、自車の加速性能が勝っていることを折り込み済でこうしたタイミングでも加速車線に出て来られるので、先に追い越し車線に出た者としても実害はありません。

なんといっても「飛んでいく」ような加速で突き進んでいきますから、私の車の加速性能を遥かに上回り、妨害されるようなことはないのです。

 

ところが、普通のコンパクト車やSUVで走行車線を走行していた速度のまま、追い越し車線に出て、そこから「ステップ2」という感じで、加速を始めることは危険です。加速のタイミングが遅くなり、後続車を妨害することになります。

加速が遅くなるのは、走行車線にいるときに加速を始めていないからです。

なぜ始めていないか、と申しますと、先行車との車間距離が不十分だからです。

そしてなぜ、上記のようなことが起こるかというと

①後方(追い越し車線を含めて)の確認が甘い

②全体の道路状況把握をしていない

③「考えて」運転していない=判断が遅い

ーーということかと思います。

③について補足しますと、高速では、上り坂ですと「速度低下に注意」といった表示がなされています。そいういった表示を見なくても、運転に慣れていれば同じようにアクセルに足を置いていても「速度が低下気味だな、目にはわからない程度の傾斜だな」と感じるものですが、そうでないと、そうしたことには気づきません。

ならば、せめてそうした表示をみてくれれば、「燃費もあるし、自分も車群にまぎれて一緒に上り坂は速度を落としながら走ろう」なのか、「それにまこまれるのはイヤなので、そのままの速度で走行するため、追い越し車線に出て抜き去ろうか」の判断はつくというものです。

 

ここまで上り坂を例に挙げてきましたが、平坦なところでも同じように「ひょっこり」

追い越し車線に出てこられる方はいます。しかし上り坂ならではの危険度が増す要因があるのです。

 

こうした方々はそもそも後方への意識が薄いので、こちらが追い越し車線で車間を詰めていっても、特段、気にされることはないようです。前しか見ていなければ気づきません。

また、前述したように「追い越し車線に出てから」加速を始めるので速度もそうはあがりません。まして上り坂ですと、さらに時間がかかります。こうなると走行車線、追い越し車線とも同じような速度の車がふさぐ形となり、全体的な速度低下となります。

 

こうした状況ですと、はるか後方より法定速度をかなり上回る速度で追い越し車線を走行してきた車が、私の後方からぐんぐん近づいてくることになります。走行車線に入って、この猛追してきた車をやり過ごしたくても、たいていは走行車線には車がつながっている状態ですので、無理に割り込むこともできず、じっと耐えるしかありません。

追い越し車線にひょっこり出てきた車も、なかなか走行車線の車群を抜き去ることができずに「しまった」と思って(まあ、思ってくれるだけ「マシ」なのですが)走行車線に戻りたくても、同じように戻れないということになります。

 

上り坂の場合、対処方法は限られます。

①上り坂が終わって、平坦になり走行車線の車群がばらけ始めて、「ひょっこり車」が走行車線に戻って追い越し車線を空けてくれる

②私が右ウインカーを出して、「速度をあげて」と促す(通じないことも多いですが)

③ひたすら耐える

④後続車にあおられ気味のときは、走行車線になんとか入り、ひょっこり車のすぐ後ろを走るポジションをお譲りする

ーーあたりです。残念ながらあまり能動的な危険回避の術はありません。

 

実はトラックが多い時間帯ですと、走行車線を走っていたトラックのうちの1台が、追い越し車線に出てくるということもあります。

しかし、そこはさすがに緑ナンバーなので、後方を見てくれています。自分が抜きたい車群を抜き終わったら、走行車線に戻ってくれるので、しばし忍耐が必要ですが、「時間が解決する」という点で、前述の一般車の場合と異なります。

 

上り坂での追い越しはあきらめる?

そもそも上り坂は登坂車線があって、車線も増えるのでそうしたことは起きないのはないか?と思われるかも知れません。しかし、

①そもそも登坂車線がすべての上り坂であるわけではない

②あっても、よほど重量物を積んでいるトラック以外は走行しない

ーーというのが実情です。実際に高速をよく利用される方は頷いていただけるかと思います。

 

となると上り坂では、それがわずかな傾斜であっても、車がそれなりにいる場合は、そのまま走行車線にとどまり、ほかの車と合わせて速度低下を受け入れ、走行するのが一番、ということになります(理屈上は)。

しかし、高速での運転で疲れる要因は、速度が変わることです。少なくても私の場合は、一定速度で走行しているほうが疲れが少ないし、その分、頭もクリアで周囲の状況が的確に把握できます。

ですので、できるだけ一定速度で走行するために、必要があれば追い越し車線に出て走行車線の車群を抜き、その後に走行車線に戻るということをしています。

 

ここまで高速道路の「困った人たち」について3回にわたって書いてきました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。