50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

車のDIY~フロントカメラの取り付け(実践編その1)

f:id:downsizer:20210710191531j:plain

上の写真が、ケーブルを一部、コルゲートチューブに入れ込んだところです。モニターは5インチです。明るさや精細度はAmazonの商品説明で読んだ内容と差異は感じませんでした。

 

フロントカメラの取り付け位置をおおよそ決め、あとは配線(といってもすべてコルゲートチューブで覆います)をエンジンルーム内にどのように取り回すかを、仕事の日でも昼休みにボンネットを開けてシミュレーションしていました。

なかなか昼休みにボンネットを駐車場で開けている輩もいませんので、通りかかった同僚から故障と思われたのか「どうされました」と声をかけられることもしばしば。

最初は「フロントカメラをつけようと思ってまして・・・」と答えていたのですが、相手もそれほど興味がわく話ではないし、こちらも説明が面倒になるので、次からは「ウオッシャー液の残量を点検していて・・・」と答えることにしました。

 

ほぼイメージは固まりました。

エンジンルームと室内にはバルクヘッドという壁が立ちふさがり、唯一、これを貫通できるのがグロメットという直径だいたい10㎝くらいの黒いゴムのフタです。そしてこの中央には、すでに何本ものケーブルを束ねた太いケーブル状のものが貫通しています。

さんざん動画で学習したとおり、このグロメットに小さな穴をあけ、そこに先が尖ったケーブル通しなどを使って、フロントカメラのケーブルを引き込むという作戦でした。

 

「もはやこれまでか?」

しかし・・・。フィット4やGRで検索してもこのグロメットを貫通させたものを見つけ出すことはできませんした。この時点で嫌な予感がありました。

そして、よく観察してみると、バルクヘッドのグロメットを貫通しているケーブル類(これは工場出荷時からこうなっていたわけですが)は、エンジンルーム内のグロメットを下から上に向かって伸びています。つまり、室内に入ったケーブルは、エンジンルーム内よりも高い位置に引き込まれているようなのです。

それでもいろいろな道具を使って、グロメットに穴を開け、そこに黄色の配線ガイド(太い針金のようなものにビニルでコーティングしてあり、片方の先端は輪っかになってケーブルをひっかけられるようになっており、もう片方は丸い先端となっている)を突っ込んだのですが、貫通して3㎝くらいで何かに当たって進まなくなります。

室内の助手席側にまわり、グローブボックスを外しました。

予定では配線ガイドがもっと室内に入ってくれれば、手探りでそれを探しだし、室内に引き込むことでルートが完成するわけです。

 

しかし、前述のようにそもそも3㎝くらいしか入らないので、シートを一番後ろの位置にして、体を丸めてもぐりこみ、いくら手を伸ばしても、それらしきものに触れる感覚はありません。グローブボックスを外したところに見えるのはエアコンで、これが邪魔になっているようです。

それでもあきらめがつかないので、目視ができないので100円ショップで鏡を買ってきて、ライトを照らし、鏡を使って様子を観察してみました。

そうやって見ても、遮音材と思われるそれなりの厚さのフェルトのようなものがバルクヘッドの室内側には貼られていて、そもそもこれを貫通できていないのでは、と推測しました。ここは直接、目視するには厳しいところで、しかもエアコンが邪魔していて、作業できるスペースがほとんどありません。

 

今回、この計画を立てるにあたり、グーグルで検索しまくり、その中に「このタイプはバルクヘッドのグロメットから室内には引き込めないので・・・」とどこかに書いてあった記憶がよみがえりました。それを読んだときも気にはなっていたのですが、フィット4のエンジンルーム内のバルクヘッドのグロメットは比較的アプローチしやすい位置にあり、身を少し乗り出せば、穴もあけられるし、配線ガイドも通せそうだったので、あまり気にしていませんでした。

実際に、自分がそういう状態に直面して、「さて、どこに書いてあったのか?」と思い出そうにも、あまりに動画やブログや各種HPを見まくっていましたので、思い出せません。

 

これ以上、「バルクヘッドのグロメット」ルートに固執していても時間の無駄と思い、きっぱりあきらめることにしました。カー用品店で取り付けてもらうことも頭をよぎり、ネットで何店舗かリストアップまでしました。

 

別ルートの模索

通常、、バルクヘッドのグロメットからでないとすると、あとはタイヤハウスのパーツを外して、そこに配線して室内に引き込む方法となるようです。しかし、これは写真の説明(それも飛び飛び)はあっても、動画がなく、イメージがしにくかったので、最初から選択肢にはありませんでした。

 

ここでいろいろ見まくった情報の中で、一つの記憶がよみがえりました。動画ではなく、写真もなく、記事だけで、それもヒントだけでした。なぜ、そのような記載だったのか、自分でも試してみてわかるような気がしました。

邪道かもしれないからです。しかし、私としては自分の車に自己責任で施工する分には全く問題ないと思いました。ただ、プロの方の動画をみても決して出てこないやり方ですから、なんらかの欠点があるのかも知れません。ですから、あらゆる方がご覧になる可能性があるネット上なので、私もヒントだけにとどめさせてもらいます。

この方法をお試しになる、もしくは実践される場合は、すべて自己責任でお願いします。防水や絶縁、そのほか電装品取り付けについての初歩的な知識は必要となります(エーモンのホームページでいろいろ学べます)

エーモン/クルマDIY情報 クルマいじりのネタや製品の使い方をご紹介

 

まず、天気が良い日(といっても、要は昼間で雨天でなければよいですが)エンジンルームを開けてバーで固定します。

次に運転席ドアでも助手席ドアでもよいので、できるだけ開きます。

そうしておいて、目を皿のようにして、運転席または助手席(室内)からエンジンルーム方向を凝視すると、一筋の光明が見えるはずです(おそらくどの車種でも)。

あとはそこに配線通し(エーモン、配線とおし」で検索すればでてきます)を入れて、ケーブルが引き込めることを確認します。

f:id:downsizer:20210710205317j:plain

一気に話は飛んで、取り付けた後の画像となります。

 

取り付けてみて

室内のモニターはこの位置に付けました。付属の吸盤で十分、安定しています。

視界の邪魔になるように思われるかも知れませんが、運転席に座って、前をみるとモニターの上の端はフロントガラスの視界にかかりません。

カメラの取り付け位置は、正面から見てナンバープレートの左側、上下位置では真ん中よりやや下くらいの位置です。これは、見通しが悪いT字路のとき、右側を特に見たいからです(車でも自転車でも左側通行なので、右側から接近される車両のほうが自車との距離に余裕がないため)。

 

左右の水平は170度となっており、その通りの感じです。魚眼になっているので、すぐ前に停車している車でも、モニターでみると2mくらい先にいるように見えます。

実際のT字路では、鼻先を少し出して様子を見て、それから肉眼で確認できる位置までそろりと前進します。この「鼻先」を出して、モニターでとりあえずの様子をうかがえる点が、フロントカメラをつけたメリットと感じます。

カメラの水平方向の視野角の限度があるので、右側からくる車両でもある程度、接近してこないと視界にとらえることはできません。このあたりが視野角170度の限界です。実際は180度超(230度という商品もあったかと記憶)のカメラでないと左右方向を完璧に見渡すことはかないません。しかし当然、その分の魚眼の屈折度は大きくなるので、どこまで実用的なのかはわかりません。

 

ひとつ、良かったのは車の直前が、ものすごくよく見えるということです。

路面の状況がよくわかりますし、コインパーキングなどで、正面にバーがあるタイプの場合、お金をいれて確実に下がったことが運転席から視認できます。

 

苦労して設置したので、まずは実践で活用してみようと思います。

そして初期の目的は達したのですが、せっかくなので、商品に付属しているシガータイプの電源ケーブルがカールタイプ(ドライヤーなどである、クルクル巻いてあるタイプ)なので見た目に問題があり、これを付け替えようと思います。

 

次回はこのあたりのことについて書いていきます。

本日もお読みくださり、ありがとうございました。