車のDIY~フロントカメラの取り付け(準備その2)
途中で新型ヴェゼルの試乗の記事を挟んでしまいましたが、前回の続きです。
前回とは、これ↓です。
carselection2021.hatenablog.com
被膜をむいた銅線を、圧着接続端子の金属管の片側に入れて、電工ペンチでかしめます。ここでもサイズ別になっているので、「0.5」のところに金属管をもってきて、かしめるのですが、油断するとケーブルがスルッと抜けてしまいます。手でおさえたり、テープでケーブルを机に固定したりなどして、抜けを防止しつつ、かしめます。
しかし・・・。
自分ではかしめたと思って、電工ペンチをはずして、試しにケーブルを引っ張ってみると、抜けてしまったではありませんか。すでにかしめてしまった金属管は使いものになりません。さらにやっかいなのは、片側はうまく圧着できて、もう片方が失敗、というケースです。こうなると成功した側もケーブルを切断してやり直しです。
さらにさらに最悪なことは、ダブルケーブルを使っていたため、片方のケーブルの接続は両側ともうまくいっていたのに、もう片方のケーブルの接続が失敗して、やり直しのためにケーブルを切断した場合は、ダブルケーブルの左右で長さが違ってしまいます。
こうなると、うまくいったほうのケーブルの接続部分も両側を切断して、すべて一からやり直しです。これにはめげました。
さらに金属管で接続した部分には黒いスリーブを被せ、「ライターやドライヤーで熱を加えて」収縮させることで防水、絶縁を図るのです。下の写真の黒いチューブです。
最初、ドライヤーを「ハイ」(カタカナでこうかくと自分が「ハイ」になったみたいです、High)にして長時間あてていましたが、持っている自分の手はドライヤーの熱で熱くなるのですが、チューブは一向に収縮してくれません。
いい加減なところであきらめて、ガスコンロで軽くあぶりました。
なかなか丁度よい。とはいかないもので、ケーブルにお焦げがでそうになりながら火力や炎との距離を調整しながら、なんとか圧着させました。
必要は発明の母・・・か?
上記の教訓から、自分なりに圧着接続端子の接続方法を編み出しました。
それは冒頭の写真にあるように、最初から電工ペンチの所定のサイズのところに金属管を挟ませておくのです。そこに被膜をむいた同線を左手で差し込み、右手は渾身の力をこめて電工ペンチを握りしめます。
「こんなにやってしまっていいの?」と思われるかも知れませんが、そのために電工ペンチはかしめる穴がサイズ別になっているのです。
これだけ力をいれると、電工ペンチを開いて金属管を抜こうと思っても、結構、シッカリと電工ペンチに食いついたままでいます。それを手でゆらしながら、はずしていきます。
このくらいやると、ケーブルが金属管から抜けることはありません。
ご存じの方も多いかも知れませんが、延長のためにケーブル同士を接続するときには、ギボシですとか、さらに容易に接続できる「接続コネクター」といったものがあります。しかし今回なぜ、それらを使わなかったかといいますと、それらは体積をとってしまうからです。そういう意味では、圧着接続端子を使うことが、最もケーブルの太さに近い状態のまま、ケーブルを延長できるのです。
これには思惑が当然、ありまして、車内では内装の中にうまくはめこんで隠そうという魂胆があるのです。そのときに接続コネクターなどを使用したら、ぽっこりと膨らんでしまい、内装の継ぎ目部分にはめ込んで配線していくことなど不可能になります。
何回もの失敗のあと、自分で編み出した電工ペンチの使い方により、短時間でケーブル同士を圧着接続端子を用いて接続することができました。
コルゲートチューブへのケーブルの入れ方について
これも体験談を残しておきます。エンジンルーム内に配線させることになるので、ケーブルむき出しというわけにはまいりません。コルゲートチューブの中に配線を入れこんでいきます。
最初は爪で、コルゲートチューブの中にケーブルをはめ込んでいったのですが(ちなみにコルゲートチューブは縦に切れ込みが入っています)、爪がはがれそうになり、途中から内装はがしでチューブの切れ目を開いて、そこにアイスクリームについてくる透明な小さなプラスチックスプーンを使ってケーブルを押し込んでいきました。
後に知ることになるのですが、コルゲートチューブにケーブルを入れ込む道具が何種類もあるようです。数百円で買えるものです。
これから私と同じような作業をしようと思う方は、ぜひ、こうした道具を利用されることを強くお勧めします。
作業効率が天と地ほども違います。
次回は大きな「挫折」について語っていきます。
本日もお読みくださり、ありがとうございました。