戸建てを買うなら都心駅近狭小か郊外広々か?
ライフスタイルを語るとき、特に住まいは大きなウエイトを占めるように思います。
1/12発売の『週刊東洋経済1/16号』特集「激動 マンション・住宅」の記事を読んで思ったことを書いていきます。
ここでは特に「戸建て」に注目します(マンションはいったん、保留ということで)。記事の中ではタイプの異なる2社のデベロッパーが取り上げられています。
1)オープンハウス
2)ケイアイスター不動産
1)はテレビCMも流している上場企業です。そして都心部でも駅近の戸建てを開発、狭小スペースであっても土地の形がいびつでも、知恵と工夫によってリーズナブルな価格で戸建てを提供する会社です。
この会社のHPを見て感心したのは、土地の使い方。仮に、ですが、駅近の一定の広さ米の土地を仕入れて開発するとき、ここに1戸しか建てなければ、土地の値段はその1戸に転嫁するしかありません。
しかし、ここに2戸を立てれば、1戸当たりの建築面積は狭くはなりますが、土地の仕入れ価格は2戸に転嫁できるため、土地代が減る分、分譲価格は下がります。広さは3階建てなどなど垂直方向に伸ばすことで稼ぐ、というものです。
一方、2)のデベロッパーは、都心部というより隣接県の郊外に、広々としたデザイン性の高い戸建てを開発することを強みにしています。
両社の社長とも創業社長で、45歳、43歳と若く、既存のデベロッパーにはない、新しい考え方で市場創造していくという共通項があるように思いました。
戸建て(分譲を前提)を巡る思索
・デザイン、間取り、広さ
・都心部(勤務先)との距離(通勤時間)
・利便性
・駅までの距離
・延べ床面積
・学校、スーパー、病院までの距離
・全体的な周辺環境
・そしてもちろん価格
・・・などが考慮される要素でしょう。
このうち、価格はイコール予算で、頭金や返済可能額などによって
ある程度は制約されるので、結局はほぼ同じ価格帯の中で何を優先するか、
ということで選び方も変わってきます。
そして、購入時の家族構成や家族それぞれの年齢などによっても重視する順番が変わってこようかと思います。そして、withコロナの時代、どこまで在宅ワークとなるのかによっても影響を受けますよね。
この先も在宅ワークが続くなら、遠隔会議などができるスペースが狭くてもいいから自宅にあったほうが仕事がやりやすいですよね。
もし、私が山手線内に勤務先があって、新たに戸建てを求めるとしたら、という前提で夢想してみました。
私が重視するのは、同じ価格でいくつもの物件が選べるとしたら、基本的に郊外広々を選びます。できたら隣の家との距離があり、一帯が同じデベロッパーによって開発された物件。駐車スペースは必須です。
同じような世帯収入で同じような価値観、ライフスタイルをもった方が隣人となる可能性が高いのではないかと思うからです。
郊外といっても、家から勤務先までは1時間15分程度に収めたい。
家から最寄り駅までは車で15分くらい(そのくらい離れたところでないと分譲価格はこなれない)、月極の駐車場を月6000円程度で借りて(駅周辺であっても、このくらいで借りられる郊外ということになる;通勤費としてはバス代が支給されるだろうから、それを駐車場代にあてる)、マイカーで駅まで行って鉄道に乗る。
乗り換えは避けられないでしょうが、できるだけ移動距離が少ない乗り換えが理想(経験的に乗り換えの水平方向・垂直方向の移動距離が長いと疲労度が増す)。
立地として重視したいのは、静穏な環境(幹線道路からは少し離れている)、隣家とある程度の距離があり、生活音等が気にならない環境、できれば隣人は同じような価値観(マナーを守る、挨拶をする、適度な距離感=過干渉にならない等)を持つ方々がいらっしゃること。
まあ、新規分譲住宅団地のようなところでは、皆さんが引っ越してこないとわかりませんが、それでも前述のように、同じような価格帯の分譲住宅を購入される方とは、おそらく家族構成や年齢、年収、ライフスタイルなども近いという「確率が高い」のではないかと考えるわけです。
今の暮らしはいったん、横に置いて、こうした夢想もときには楽しいものです。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。