50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

車は所有か、カーシェアか?

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本日の朝日新聞を見ていて興味深い記事があった。

「マンションにカーシェア増加」という見出しで、現在売り出し中のマンションにEV車のテスラ3がカーシェア用として配備されるというのだ。

 

気になるお値段は・・・

 

まず、車のカーシェアは、15分で200円。パックも用意されており、6時間で4000円、12時間で6000円、24時間で8000円というものだ(価格は予定とのこと)。ほかに1キロ5円の加算がある。

入会金などは不要。

 

ちなみにこのマンションの駐車場を借りると2万~2.5万円。12時間ほどの利用なら、月に4回ほど借りられることになる。

 

そしてもう一つの気になるお値段。それはこのマンションの分譲価格だ。

「ザ・パークハウス経堂レジデンス」。東京の小田急線経堂駅から徒歩9分の立地にある三菱地所レジデンスが売主となる高級物件だ。

 

全91戸で昨年12月から販売されており、残りが9戸。

7000万円台から8000万円前半の住戸が先着順で今なら買える。

・・・いや、買えない!

場所が経堂だし、駅から徒歩9分だし、3LDKにウォークインクロゼットがついたりするし、そもそも新築マンションの価格は上昇傾向なので、各種条件を考えると、「高い」とまではいえない、のだろう。

 

しかし、それにしてもマンションは高くなったものだと、つくづく思う。

この物件については最後にリンクをはるので、興味ある方はそちらを参照ください。

 

カーシェア市場は成長している

・・・そうだ。5年前に比べてタイムズ・カーシェアは2.5倍に台数を増やしたという。

車を保有するのに比べれば、メンテナンス費用や車検代、洗車、税金、駐車場代などがかからない。車を所有すれば時の経過とともに資産価値が目減りするが、それもない。

鉄道が発達していて、道路が渋滞気味の首都圏では、そこまでして所有しなくても、必要なときに借りる、シェアするという考え方は、至極、合理的だと思う。

 

一方で、カーシェアを利用したことがない私がいうのは全く説得力がないが、一時的にお借りするものなので、愛着がわかない。

道具としてみれば愛着など不要なのだが、車好きの身としては、もしカーシェアで乗った車が気にいってしまったら、病みつきになって何度も借りてしまうか、最後は欲しくなってしまうかもしれない。

 

あとで買うなら、最初から買っておけよ、ということになる。

しかし、だ。

所有した場合は駐車場代が、まずはランニングコストとしてかかってくる。

もちろん、戸建て住宅で車庫があるなら、ノープロブレムだ。

しかし、そうでないなら、これが月々の出費としては大きい。

このほかに前述の各種費用が降りかかってくる。

 

駐車場代だけは、住む場所によって何倍もの開きがある。

駐車場代が高い首都圏地域では、冷静に計算すると所有はカーシェアやレンタカーに比べて分が悪そうだ。

そもそも移動の手段としてコストを考えると、公共交通機関のほうが圧倒的に安い。

 

ところが、地方都市となると話が大きく変わる。

まずは駐車場代が月5000円くらいからある。それに通勤で毎日使う。利用頻度からいってカーシェアなどでは割高だし、そもそも人とシェアしている場合ではない。

道だって通勤時間帯は混雑するが、それだって都心部の渋滞に比べれば単位時間あたりの進む距離が違う。東京の幹線道路のピーク時のように10分で100m進むかどうか、なんてことはまず、ありえない。

 

そして地方は公共交通機関はあるにはあるが、電車にしてもバスにしても、30分に1本などというところはざらにある。そして、電車にしてもバスにしても、片道200円などでは済まない。マイカー通勤のほうが安くて快適だ。

使用者側にしても、車で通勤してもらったほうが、通勤交通費は安くて済む。

バスの定期代のほうがはるかに高くつくからだ。

 

こんなわけで、利便性、使用頻度、公共交通機関の発達度合等からみて、地方都市では、車を所有するほうが圧倒的に有利だ。

 

それに自分の車なら、荷物を載せたままにできる。

ドラポジも自分にあったところでセットしておけば、いちいちシートやハンドルの角度、ミラーをいじることはない。

お気に入りのCDも入れっぱなしでOK。

もちろん、洗車やウォッシャー液の補充、空気圧の点検、定期点検やタイヤの履き替えなど、手間もコストもかかるが、こうしたことを通じて、車への愛着が生まれるのだと思う。

 

結局、所有かカーシェアかという問題は、個人の価値観によるものもあるが、自宅に車庫があるかどうかと、居住地の環境によるところが大きいように思う。

そしてその主な要因は駐車場のコストがかかるか、かからないか(自宅車庫ならかからないがマンション等ならかかる)、かかっても安いか高いか(これは居住地域による)、公共交通機関の利便性(1時間あたりの本数等)の度合が分岐点になるように思う。


最後に例のマンションのリンクをはります。今ならまだ、残っている住戸があるみたいですよ。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

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