50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

kindle本発刊体験③「表紙はどうやって作るか?」

 今日は、いったん文字の原稿部分のお話は棚上げにしておいて表紙の話をします。

電子書籍の発刊jについて、もれなくい言われることは「表紙は大切、表紙だけはお金をかけるべし」というものです。「お金をかける」と言っても、どこかのデザイン事務所に発注しろ、という類のものではなく、自分のもつ技術を売り買いするフリマのようなサイト、たとえばココナラというサイトですと、5000円から8000円くらいで請け負ってくれる人がいるので、そういう方にお願いすべき――というものです。

coconala.com

それくらい、表紙の出来栄えで売り上げが変わることがあるので、適当につくるのではなく、ある程度、プロにお願いしましょう、というものです。

 

表紙のデザインが良ければ売れるのか?

仮に表紙のデザインが目を引くものであったとしても、それで売れるのか、という問題です。これもあとの回で触れますが、280円の値付けの電子本でも著者に入るのは7割に過ぎません。

 

果たして、元はとれるのだろうか?

 

私はコストをトコトンかけない主義なので、電子本の掟(?)にそむき、プロには依頼せず、自作と決め込みました。

その理由ですが・・・

・いくら表紙がよくても、タイトルや中身が良くなくては、読んでもらえない、買ってもらえない

・前述したように、そもそも素人の電子本なので、そんなに売れない=印税収入は微々たるものの中でコストは極力、切り詰めるべき

・(プロの方には申し訳ありませんが)そこまで圧倒的に差がつくほどのデザインが出てくるものなのか

――といった主に3つです。

 

では、表紙のデザインはどうする?

これについても検索して、いろいろ勉強しました。最初はパワポで自作しようかと思ったのですが(仕事でパワポは使っており、それなりに体裁は整えられる自信があったので)、次のサイトがとてもいいな、と思いました。

canvaというサイトです

   ↓

https://www.canva.com/

 

上部のバナーで「おすすめ」「プレゼンテーション」などのメニューが並んでいますが、この中の「その他」をクリック、サブメニューから「本の表紙」を選択してください。次に上部のメニューから「サイズを変更」をクリック、カスタムサイズに希望する数値を入れてください(KDPの場合、多少の許容の幅はあるようですので、各自でお調べください)。

 

これを使って作成したのが以下の表紙です。今はこのデザインの表紙で発売しています。この表紙にいたるまでの悪戦苦闘ぶりを実例としてお伝えします↓

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いきなりここにたどり着いたわけではなく、いろいろ試行錯誤しました。

 

まずは表紙の前にタイトルを練る

実際の書店に足を運び、文庫、新書、単行本、話題となっているビジネス本などの表紙をチェックしました。表紙のデザインに気をとられていましたが、ここで気づいたことは、表紙のデザイン以前に、「どのようなタイトルとするか」が実は最も重要だということです。

昔、ビジネス誌の編集に携わっていたので、タイトルの重要性は身に染みてわかっています。タイトル一つで売れ行きに影響がでます。

最近は「〇〇大全」がブームのような感じですが、それを語るには相当な範囲を網羅しなくてはならず、難しいです。なかなか「うまく真似る」ことができないので、自分で考えてつけることにしました。

 

ここでひとつだけ、事前にチェックしておけばよかったという後悔したことがあります。それは、すでに刊行されている書籍、電子本で類似のタイトルはないか、ということです。このチェックが甘く、電子本として発売されたあとに、泣く泣く取り下げ、タイトルを付け直して改めて審査にかける、ということになりました。

限られた分野について語るとき、キーワードもおのずと限られます。あとは前後にどのような語句を配置するかですが、これもキーワードの親和性などから限定されがちです。

こうしたことから、まずは発行しようとしている分野において、すでに刊行されている書籍のタイトルを検索によって調べ、重複を避けながらタイトルを考えていくしかありません。差別化するために「サルでもわかる」というような語句を頭につけたくなったりしますが、こうしたフレーズは、いわゆる「手垢がついている」感じなので私は避けました。

 

これまでに私が刊行した電子本の場合3冊のタイトルがどれも秀逸だとは思いませんが、読んでくださっている方がいらっしゃることは確かなので(これはAmazonの著者ページからわかります)、「こんなものかな」と思います。

 

表紙デザインの悪戦苦闘

第1号の電子書籍のデザインをどのように作っていったかを、実例をお見せしながらs津明します。

最初に電子本の場合は、地の色が白だと背景と同化しがちで目立ちにくい、ということです。それを意識して最初に以下のようなデザインにしました。

これです ↓

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最近は紙の本では、ほぼすべてに帯がついています。

そして、その帯には推薦の言葉だとか、本の内容をキャッチ―に表現した言葉などが並んでいることが多いようです。そういったパターンの一つとして「こういう方にお勧め」的なものがあり、「これを採用しよう!」と思い立ちました。

ついでにフォントもありがちなものから、少し個性的なものに変更してみました。

そして最初に「超実践的」という文言を入れました。「実践的」であることは、最も強調したかったからです。

そして写真を削除して、「こんな方にお勧め」を、帯の雰囲気で入れたのが、第2案となった下記のデザインです。↓ 

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 やはり写真をいれたくて、再度、デザインし直したのが以下の第3案です。帯のところを目立つように地色を黄色にして、コントラストを強くつけてみました。こうした手法を取り入れている紙の書籍も多かったからです。

そして「超実践的」に加えて「明日から使える」というコピーも追加することにしました。「超実践的」のフォントも第2案から変更しました↓ 

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 第3案を改めて見直してみると、黄色地は目立ってよいのですが、書籍の表紙デザインとして見たとき、ちょっと飛び跳ねていて、落ち着きに欠ける気がしてきました。

そこで、ここを手直ししたのが下記の第4案です ↓

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 これでほぼよし、となったのですが、上下の中央の左側の部分が寂しく、ここに全体の文字数をいれてメダル風にしたのが、第5案=最終形=冒頭に示した表紙、ということになります。

 

表紙については、人それぞれいろいろな考えがあるかと思います。

あくまで一つのケースとして参考になるようでしたら幸いです。

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

kindle本発刊体験記②「ブログ記事からkindle本へ」

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本日は私がkindle本を発刊するにあたり、ブログを書く段階から準備してきたことや、ブログで書いた原稿を書籍にするときの編集作業などについてお話ししてみます。

 

文字数(原稿のボリューム)の考え方

kindle本を発刊するにあたり、気にしたことは全体の文字数です。

これについては諸説あり、一番短い文字数は1万字あればいい、みんな電子書籍はさっと読みたいからそのくらいの文字数がいい、という主張の経験者の方もいれば、それは少なすぎ、最低でも2万文字はないと、ということを唱える方もいらっしゃします。いずれも何冊も刊行実績がある方です。

こうしたことから自分が執筆する電子本のジャンルや形式によって、さまざまでいいのだな、という結論に至りました。

一方で値段をつける以上、市場価格と申しましょうか、値ごろ感のようなものはあろうかと思います。今は新書でも800円以上します。あれだけの文字数があって、その値段ですから、価格との見合いもありますが、一定の文字数は必要だろうと思いました。

ただ、電子本というスタイルを考えると、あまり長すぎてもよくないなと、自分が読者としての経験から思いました。

そこで最低で25,000字、最大で40,000字ということにしました。第1号は43,000字ですので、すでにこのルールから逸脱していますが、これは、最初は4万字で収めるつもりが、各種手直しをしているうちに増量してしまったという結果です。

 

ブログを書いたときのデータを残す

私の場合、エクセルで管理しています。一番左の列にカレンダーを入力し、ブログを書いた日の行に、タイトル、アクセス数、グーグルアナリスティックス※によるユーザー数、ページビュー数、原稿の文字量を記録していきます。

※グーグルアナリスティックスについては後日、触れる予定です。

ここで文字数を記録しておくことで、自分が書いたブログの記事を、あるテーマに添って集めて電子本にしよと思ったときに、一応の合計文字数がわかることになります(発刊前の最終的な文字数は、ワードにテキストデータを移して校正作業をするとき(これも後日、書きます)、トータルの文字数が表示されますので、それを目安にします)。

実際に本にするときに、ブログの該当記事の合計文字数とは単純にはイコールになりません。それは各種編集作業があるので増減が生じるためです。私の場合は、ブログ記事の単純な移行は一定程度におさえ、あとは書き下ろし原稿を加えたり(3冊目は全体の40%は新規の書き下ろしでした)、記事を再編集したりするので、文字数は変わってきます。

 

このとき、ブログの記事ごとのアクセス数などは参考にします。あまりアクセスが伸びなかった記事は、タイトルを変えたり、内容を変更したり、書き足すことで内容の充実を図ります。

 

書き足したり、削ったり・・・

電子本といえども書籍ですので、一つの大きなテーマで貫かれていなければなりませんし、ある程度の網羅性も必要です。そのように考えたときに、ブログでは取り上げていなかった内容があれば、新たに書き起こしたり、重複した部分があれば、どちらに寄せて片方を削る、という作業がでます。

ブログは最後に読んでくださったことへのお礼の言葉を毎回、入れていますが、書籍にする場合は、この部分を削っていきます。その一方で、ブログは毎回の独立性が高いので気にしなくてもよいのですが、書籍の場合は次の章へのつなぎや、ほかの章を参照してもらうような構成になるかと思います。

電子本は性格上、「〇ページをご覧ください」とは書けません。拡大や縮小によって文字の大きさが変わり、1ページ当たりの文字数も変わってくるからです。そこで、内容ごとに章立てをしっかりすることで、「□□については第〇章をご参照ください」という記載を入れることで、書籍全体の中での重複を避けることもできます。

 

絶対に書きおろしが必要な部分

これは「はじめに」の部分と、「あとがき」です。「はじめに」は、Amazonに並んだときの紹介文を兼ねて書き起こしています。これは、最初に読者との接点になる文章となります。Amazonでは「試し読み」ができるのですが(これも著者の設定による)、その前に、どのような本であるかを紹介する文章です。表紙のすぐ横に並ぶ文章です。設定上はかなりの文字数が入力できるのですが、多くても1000字くらいまでで紹介するようにしています。

「あとがき」は、紙の書籍であるような、「あとがき」ではなく、私の場合は最終章的な意味合いを持たせています。最後に書籍全体のまとめの意味あいがありますので、ほかの章の中では触れていなかった要素も交えながら、著者としてのメッセージも入れるようにしています。そして、最後には読んでくださったことへのお礼の言葉も入れます。

 

◆次回は電子本の売れ行きを左右するといわれる「表紙」の作り方、考え方についてご紹介します。

本日もお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

 

 

kindle本発刊体験記「Amazonで出版してみました」①

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このブログを始めてから8カ月が経ちました。

始めたときから計画していたことがありました。それは電子書籍を出版することです。

今回はブログ記事を書き溜め、それを単行本スタイルに編集し直し、kindle電子書籍として販売されるまでの体験について書いていきたいと思います。

 

第1号『危険回避のドライブ術』についてだけは、以前、このブログでも少し触れました。その後、2号、3号を発刊する準備を進めていて、本当はGW頃に、と思ったのですが、仕事の関係もあってままならず、結局、8月に突入してしまいました。

さらにお話しすると、2号を発刊するつもりで準備(手直しや加筆、新たな書き起こし、章立ての再構成など)を進めていたのですが、電子書籍としては長くなりすぎたようなので、安全運転支援システムのパートを2号から独立させて、3号として別に発刊することとした次第です。このあたりの文字数についても後述します。

 

本項を書く目的

いくつかあります。

①自分が発刊した電子書籍を知っていただきたい

やはりこれを①にもってこないと、キレイごとになるので最初に掲げます。

正直に申し上げれば、せっかく発刊したのですから、少しでも多くの方に知っていただきたい。できれば読んでいただきたい、そしてさらに言えばお買い上げいただきたい(※注)、というのが第一義の目的です。

「買っていただきたい」に(※注)をしたのは次のような理由からです。

ご存じの方も多いかと思いますが、kindle本の場合、kindle Unlimitedの会員の方は、お買い上げいただかなくても無料で読めるのです。さらにkindle Unlimitedの会員になるには月額980円かかるのですが、そもそも30日間は無料体験できるうえに、今ですと「夏のキャンペーン」というのをAmazonが展開していて【注:2021年8月本稿執筆時点】、2カ月間で1,960円かかるところを99円という特別価格で提供しています。(いわずもがなですが、期間終了後は解約しないと通常料金がチャージされてしまいます)

 

アマゾンで扱っているすべての書籍、雑誌が対象ではありませんが、検索いただければ対象となる書籍、雑誌がわかりますので、興味があるものが含まれていれば1カ月無料体験か、2カ月99円のプランを試してみるのもよいかも知れません。

因みに、いわゆるkindle本と言われる電子書籍は、著者の考えにもよりますが、ほとんどはkindle Unlimitedの対象にしています。もちろん、私の3冊もその対象としています。私自身も2カ月99円のプランで、出版を生業とされていない一般の方が執筆されている電子書籍本を拝読して、今後の参考にしようと思います。

 

電子書籍を発行する人を増やしたい

電子書籍はまだまだマイナーな存在だと思います。Amazonkindleにしても、紙の形の書籍があって、それは書店の店頭で手に取って装丁だとか目次だとか、「はじめに」「あとがき」などにもざっと目を通して「読もう」となってから、紙にするか電子書籍にするか選ばれるのだと思います。

そもそも紙の本の状態でないと、新聞等の書評で取り上げられることはありません。もっとも紙の本でも1日に発刊される量は約196冊(2019年、総務省統計局)だそうですから、紙の本だって注目されることは容易ではありません。

電子書籍、特に電子書籍の形態でしか発行されていない場合は、読者になる方が積極的にAmazonで検索をかけてくれない限り、目に触れることはまず、ありません。しかし自身が電子書籍を発刊すると、当然のごとく、ほかの電子書籍にも関心が高まります。ブログを書いている人が、ほかの方のブログにも関心があるのと同じように。執筆する方が増えれば、ある意味それだけライバルが増えることにもなるかも知れませんが、そこは切磋琢磨ということになるでしょうし、それよりも電子書籍マーケットの拡大のほうが必要と考えます。

私のような一般人が紙の書籍を発刊することはかなり困難です。仮に自費出版したとしても、知人などにプレゼントが目的ならともかく、他人に買ってもらおうと思ったら書店に並べなくてはなりません。書店の書棚に並ぶということは、ほぼ不可能です。

それを考えると、電子書籍による出版こそが唯一の手段です。

「知りたいことがあったら電子書籍も含めて調べよう」「紙の本よりも電子書籍のほうが充実しているかもしれない」と思ってもらえるくらい、マーケットが拡大していく必要があると考えます。

 

③ネットの世界への恩返し~経験を伝えたい

kindleで発刊できたのも、ネットでいろいろなサイトを閲覧したり、動画を視聴したからです。後述しますが、電子書籍発刊に非常に有効なツールを提供してくださっている方もいらっしゃいます。

ネットで学んだ以上、今度は自分が経験したことを、ささやかでもネット環境で披露してお役に立てればと思った次第です。ネットの世界だけに日進月歩、kindleの仕組みも変わってきています(良い方向、簡易になる方向ですが)。私も動画で学ぶことが多かったですが、「実際のところ、どうなの?」「そこが知りたい」という部分が説明されていなかったり、動画チャンネルによって見解が違ったり(当然ですが)、そういう中で自分なりに試行錯誤して「これでいこう」と決めたこともあります。

正解というものはありませんが、一つのケースとしてお伝えできる程度のことはあると思いました。

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

 

■次号に続きます。次号は、ブログ記事を素材にして書籍をつくる方法、留意点などにについて書いていきます。

 

■最後に、冒頭の3冊の紹介をさせていただきます。ブログの記事がもとになっているのは共通ですが、加筆したり、再構成したり、新たな章を書き下したものもあります。詳しくは各本の「はじめに」に記しました。

リンクを貼っていたのですが、最近、not found になってしまったので、はずしました。ご関心をお寄せいただけるようであれば、Amazonでタイトル名を入れて検索ください。

 

車のDIY~フロントカメラの取り付け(総集編「失敗備忘録②」)

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今日は総集編の2回目です。

 

器具をそろえて臨むべし

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以前にも書きましたが、このコルゲートチューブにケーブルを挿入するときに、すべて手とうか指でやったのですが、これは時間がかかる割に進まず、指の爪ははがれそうになるしで、時間的にも身体的にも「痛い」経験となりました。

コルゲートチューブは縦に切れ目が走っており、一見するとそこに細いケーブルを押し込んでいくことなど訳ない、と思いがちですが、これが甘かったのです。

切れ目はあるのですが、結構、硬くてイメージと違いました。イメージとは、この切れ目にケーブルをあてがい、軽く押すと、プチっという感じでケーブルがチューブに吸い込まれる、というものです。

 

全くこのとおりにはならなかったのです。

 

その後、専用器具が販売されているのを知ったので、自作してみました。次の機会があれば、これを使ってスイスイと作業する予定です(しかし、当面、その予定はありません)。

 

配線は最後まで緻密に

今回の電源は上記のエーモンのものを使いました。ここにLEDランプ6個、ダブルケーブルなので12本、それにフロントカメラのプラスマイナスの2本の計14本をつなぎました。

前に書いたように、LEDランプの配線は2個を1組として、まとめました。エーモンの受けは4組ですから、1組をフロントカメラに使い、残りの3組をLEDランプに使ったのです。

しかし、何事も現場主義の私は、車の中でこのエーモンの分岐ターミナルの取り付け位置を適当に決めたものですから、このターミナルにやってくる各LEDからのケーブルは、それこそ手当たり次第に、適当に2つを1組になるようによじって、分岐ターミナルのプラス、マイナスの穴に片っ端から突っ込んでいきました。

 

結論としては、事前にどれとどれをペアにして、それを分岐ターミナルのどこに配線すべきかを考えておくべきでした。小さい分岐ターミナルの周辺に合計14本ものケーブルが集結するわけですから、ゴチャゴチャ、グシャグシャになります。まるで信号がない交差点に四方八方から車が「我先に」と突っ込んできたような状態です。

 

その結果として、いったん分岐ターミナルに突っ込んだすべての配線を取り外し、なるべく絡み合わないように組み合わせを整理し、どのケーブルをどこの穴に突っ込むかを検討してからやり直しました。

現場主義でもよいのですが、最終的にターミナルに配線する前に、組み合わせや順序をシミュレーションすることが大切でした。

 

フロントカメラは順調に作動

今回の一連のDIYの発端は、フロントカメラを取り付けることでした。

1カ月くらいは経ったでしょうか。毎朝、通勤のときに見通しの悪いT字路を通らなければならないのですが、特に右側からくる自転車が、頭をさほど出さなくても見えることが大きな利点です。

魚眼ですので、モニターで距離があるように見えても、実際は結構近い距離であることは、体感としての「慣れ」の問題でした。今回、右側重視で、カメラもナンバープレートの右側(正面から見れば左側)に着けたこともよかったと思います。
外観的にも、ほとんど目立たない状態ですし、カメラの固定もまったく緩みなどはありません。エンジンルーム内のケーブルはすべてコルゲートチューブに入れて、タイラップで固定したのですが、これも安定しています。

最初のころは心配で、毎日エンジンルームを開けて異常がないかなどを確認していましたが、今は週一くらいと頻度を落としています。

 

フロントカメラを取り付けた主目的は、見通しが悪いT字路対策でしたが、思わぬメリットもありました。それはフロントカメラで停止線の位置がよくわかるのです。なぜ、これが大切かと申しますと、私のメインで生活している地域では、感応式の信号があり、停止線のところまで車を確実に進めないと、信号が感知してくれないということがあるのです。かといって停止線より出すぎますと、交差点から左折、右折で入ってくる車がありますので通行の妨げになります。

そしてもう一つ、期待していることは、冬になり、積雪、凍結などの止めん状況がフロントカメラの映像でかなり確認できるのではないか、ということです。これについては、その季節になりましたら、また報告させていただきます。

 

電装品関連のDIYはここまでですが、内装をいじくっているうちに、電装品以外でも少し手をいれたくなりました。それについては、あらためて書きます。

 

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

車のDIY~フロントカメラの取り付け(総集編「失敗備忘録①」)

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今日はこれまでの経験から「こうすれば良かった!」という点を書いていきます。

 

「うっ、た、足らない!」

配線をはわそうと考えたとき、一番いいのは実際のケーブルを、実際にはわせるように位置決めをして、それから作業しやすいポジションにケーブルを戻し、位置決めした長さに合わせて切断し、電装品や電源につける、ということでしょう。

しかし実際は、私の場合は、ですが、巻き取り式の巻き尺(ボタンを押すと巻き戻ってくるやつ)を使って、おおよその長さを計ります。目盛り上は50㎝でも「まあ直線距離ではないから60㎝くらい、ってことにしておくか」というあんばいで、今のが手前から奥行方向だとしたら、今度は左右方向も同じような感じで計ります。こうして必要な長さを測ったら、その合計値に基づいて上の写真のような状態からケーブルを、その分の長さを引っ張り出してカットします。

理論上はだいたい合っているはずですが、この採寸では不足してしまいました。やはりケーブルをはわせるときは見えないように裏を通したり、迂回させたりするので足らなくなってしまうのです。

 

その後、上記のような適当な採寸をしたら、それの2割増しの長さでケーブルをカットすることにしました。そもそも最初の採寸からして適当に長さを上乗せしておいたうえに、最後に2割増しという、極めてアバウトな方法です。ケーブルは短すぎてもダメですが、長すぎても処理に困ります。その丁度よさげな案配が、説明してきた計り方、ということになります。家を建てているわけではないので、そもそも1cm単位の精度は不要ですし、「事件は現場で起きている」ではないですが、実際にケーブルをはわせてみないと、わからないこともあるので、この程度の鷹揚な気持ちで臨むことがよろしいかと思います。

 

「まさか相手があなただなんて・・・」

マイナスケーブルの気持ちになって一言、発してみました。

なんのことか、わからないかと思います。要は、プラスとマイナスの配線間違いのことです。

0.5sqのダブルケーブルは、赤(こちらがプラス)と黒(こちらがマイナス)と、好対照な色分けがされているので、ケーブル同士を接続するときに、つなぎ間違いは起こりません。

しかし、写真の上にある0.2sqのダブルケーブルは、基本的に2本とも「黒」で、そのうち1本には白いラインが走っています(こっちがプラス)。
この0.2sqのケーブル同士を接続するときが曲者です。よく確認しないと、全面黒のほうに光があたって、「白い線」が入っているように錯覚してしまったり、白いラインが入っているのに、360°、少なくても270°くらいは回してみないと裏側に隠れていて「黒だからマイナス」と早合点してしまうことがありました。

 

自分では正しいつもりでケーブル同士を接続しているのですが、点灯させてみると点かない。やってみた方はおわかりになると思いますが、この瞬間が一番、ショックです。

まず疑うのは接触不良です。電源なのか、ライトなのか、どちらかへの接続が甘いのではないか、と疑うわけです。今は、前回説明したようなケーブル同士の接続方法をとっていますので、接触不良は疑わないのですが、初期のころは、金属管を使って接続していたので、それを覆っているチューブやテープをはがし、両方のケーブルをもって「ツン、ツン」という感じで引っ張るのです。

ここから悲劇が起きます。

 

せっかく、電流が流れる程度にはくっついていたものを、確認のために引っ張ったことで、取れてしまうのです。人間とはこういうとき、なぜか「取れる程度」までの力を加えないと気が済まない性の動物のようなのです。「過ぎたるは及ばざるがごとし」。

金属管は無駄になるし、切なくなるし、抜けたことでこれが原因かも、とミスリードされるわけです。自分でも、まさかプラスマイナスを間違って接続しているなどとはユメユメ思っていないのですから・・・。

 

試行錯誤、七転八倒、そして心頭滅却の結果、「ひょっとしてプラスマイナスを間違えた、私?」となって確認すると、黒いケーブルが、白いラインが入ったケーブルとドッキングされているではありませんか(これは0.2sqケーブルの話で、さすがに赤黒は間違いません)。

 

まだまだあるのですが、本日はここまで。また続きを書きます!

本日もお読みくださり、ありがとうございました。

 

車のDIY~フロントカメラの取り付け(ケーブル同士の接続方法解説編)

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本日はDIYのこれまでの振り返りをお届けしたいと思います。

最初は「ケーブル同士の接続方法」についてお話しします。

 

ケーブル同士の接続

これはいろいろ苦労しました。ここでは最終的に行きついた方法を写真で説明します。

まず上の写真のように接続するケーブルのそれぞれの被膜を剥きます。金具を使用する場合は、5mmくらい剥けば十分です(逆に剥きすぎると扱いづらくなる)。しかしここで紹介するやり方は、1cmくらい、電線が露出するように剥きます。

電線を露出させたら、時計回りによじっていきます。

一見、どうでもよいように思いますが、自分でどちら回りによじるかは決めておいたほうがよいです。理由は何かの理由で、ほどくという状況ができたときに、いつも適当によじっていると、ほぐすときの回し方がわからなくなるからです。

このよじるときの回し方は、常に一定にします。このあとに紹介する2本束ねてよじるときも同じ方向です。

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①次に左(右でもよいのですが)の電線を右の電線に2回くらい、からませます。最後は写真のように「V字」にしておきます。

 

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②そしてV字をより合わせて、写真のように1本にします。このときも時計まわりによじります。

 

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③どちらの方向によじった状態で倒します。

このとき、接続部分が弱いので、ここを最初に補強します。

 

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④これは何をやっている写真かというと、絶縁テープを縦に半分にハサミで切っているところです。ケーブルに巻き付けるのですが、この写真で使っている0.2sqのケーブルの場合は特にそうですが、市販のテープをそのまま使うと幅が広すぎて操作性が悪いので、私はこのように半分に切って使っています。

 

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⑤先ほど触れたように、ケーブル同士の接続部分が一番弱いので、まずここに絶縁テープを巻いて、補強します。

 

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⑥次に、金属が露出している部分にテープを巻き付け、⑤で巻いたテープと重なるようにします。

 

これは動画などで研究した結果、最も簡便で、それでいて強度もあり、ケーブル全体の太さもあまり肥大化せずに済みます。ケーブルの太さが増してしまうと、配線のとりまわしのときに、ちょっとした隙間のスペースにケーブルを押し込めなくなり、見た目が悪くなります(私は面倒なこともあって、あまり内装をバキバキはがして配線するほうではないので)。


圧着チューブを使って絶縁する方法もありますが、常にライターが必要ですし、写真③で説明したように、接続部分が弱いので、ここはどのみち、テープで補強する必要があります。

 

こうして考えていくと、電工ペンチと絶縁ケーブルだけで加工ができる、このやり方が私にとっては最適でした。実際にプロの整備士の方が、この方法を紹介されており、自分でもやってみたところ、すっかり気にいりました。

ただテープは熱、暑さに弱いので、室内配線限定かなと思います。エンジンjルームなど高温になる危険性がある場所には金属管と圧着チューブ、あるいはギボシ、接続端子など、テープを用いないで接続する方法がよいかと思います。

 

次回は、さまざまな反省をもとに、私のような初心者が陥りやすい落とし穴についてお話ししていきます。

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

車のDIY~フロントカメラの取り付け(道具・材料編)

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本日は今回のフロントカメラ取り付けに使用した工具や材料を紹介していきたいと思います。

私もずいぶん、先輩方の記事を参考にさせていただいたので、ここでは少し解説を加えながら紹介していきたいと思います。

 

楽天アフィリエイトの仕組みにより、商品紹介をしています。メーカーサイトから画像をお借りしようかと思いましたが、ちょっと点数が多くなるので、それならアフィリエイトにのっかれば堂々と画像を紹介できるので、その仕組みを利用させてもらいました。価格の目安となるよう、同じものであれば、なるべく安いショップのものを紹介するようにしました。

 

車に限らずかと思いますが、DIYはやはり道具がどこまでそろっているかによって、作業効率が格段に違ってきます。針金ハンガーなどを「②配線ガイド」の代わりに使用されている方もいるようですが、数百円のものですし、折り曲げたり伸ばしたりするときの柔らかさが専用品のほうが勝ります。

一方で素材よりも形状が重視される「⑤コルゲートチューブ用挿入器具」などは自作でもいけそうな感じです。

 

①エーモン2842よく使う車の配線工具セット

中身は電工ペンチ:1本、検電テスター:1個、内張りはがし:1本、コネクター圧着専用プライヤー:1本、スパナ:1本、接続コネクター:8個(4セット)、配線コネクター:3個、異線径配線コネクター:2個。

内張はがしはその後、追加購入することになりましたが、別々に買いそろえるより工具類はお得だったのと、ケースに入ってまとまっているのでよいかな、と思い、ホームセンターで現物を見て購入しました。

 

②エーモン1161配線ガイド

こちらはエンジンルーム内等で、配線ケーブルを引っ張りあげたり、狭いところを配線する際に用います。この先端に取り回しをしたいケーブルやコルゲートチューブを金属製の輪っかにメンディングテープなどでくくりつけ、もう片方の先が丸まった方を狭い部分に通したり、エンジンルーム内を「下から上に」配線するときなどに使います(配線ガイドを使わないと、ケーブルやチューブだけですと重力に逆らいきれずに、「ふにゃり」と曲がってしまいます。

エンジンルーム内で、ナンバープレート近くの位置に設置したフロントカメラからのケーブルを上のほうに引っ張り上げるときに、これは必須でした。

 

③エーモン1160配線ガイド

エーモンの商品名的には上記②と同じになってしまうのですが、②の「1161」と異なり、こちらは金属製の細い直線状になっていて、主にはバルクヘッドのグロメットを突き刺す用です。俗に「配線通し」と言われたりしているものです。この先端は想像よりも鋭利ではなく、先にカッターなどで軽く切り込みを入れる必要があるかと思います。また、すべてが金属なので、作業用手袋を着用したほうが安全です。

 

④コルゲートチューブ

これはホームセンターなどで10㎝単位くらいでさまざまなサイズ(太さ)のもの(といっても3~4種類くらいですが)が計り売りで買えます。あらかじめパッケージに入って長さが決められて売られているものよりも割安かと思います。それに配線ケーブルの太さを確認してから、それが入る太さのチューブを選ぶ必要があります。

 

⑤コルゲートチューブ用挿入工具

下記は一例です。爪が痛くなったのに凝りて、私は次回、機会があれば自作した挿入器具を使ってみようと思います。

 

⑥強力ボンド(コニシボンドウルトラ多用途SUブラック)

 

屋外でも使えて水や熱にも強く、初期の硬化も速いので、最初に硬化するまで3分程度なら手で固定していられる。実用強度が出るまでに1時間、完全硬化は24時間です。

硬化したあとは、ゴムのようになり、弾力があります。金属にも硬質プラスチックにも使えます。

これを私はフロントカメラの角度が振動で変わらないよう、カメラのアタッチメントとカメラの固定用に使いました。靴の修理にも使えるそうです。黒のほかにクリアーや白もあります。同様の製品はセメダインからも出ています。耐熱、耐寒温度が若干、違うくらいです。

⑦そのほかの消耗品類

このほかは、配線ケーブル0.5sqダブルコードや、タイラップ、これまでの記事でも紹介した接続端子などの消耗品類、さらに絶縁テープ、これらに加えて水に濡れる可能性があるところに使うときは、水道管補修用のテープを買って使いました。

フロントカメラから出たケーブルをコルゲートチューブに入れるのですが、チューブの口径のほうが大きく、雨などが進入する可能性があるため、ここをこの防水テープで巻きつけました。水道管の水漏れ修理にも対応するという触れ込みの自己融着型テープです。これは絶縁のときにも使えます。
使い方は見た目の半分くらいの幅になるまで、テープを引っ張ってテープの上に重ねることで粘着します。テープそのものには糊はついていないので、ベタベタすることもなく、重宝しました。

これです↓

少しでも皆さんのお役に立てたとしたら幸いです。

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。