50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

中古車の選び方②~サイトの使い方

UnsplashのKelly Sikkemaが撮影した写真

中古車を探すときに利用するのが中古車検索サイトです。

カーセンサー(以下、「カ」とします)とグーネット(以下、「グ」とします)です

www.goo-net.com

この二つのサイトを具体的なケースに基づき、比較していきます。ステップワゴンを例に挙げます。

1)掲載車数(以下すべて本日時点、全国で検索)

ステップワゴン カ:3,916台  グ:1,221台 

意外でした。掲載車数にこれだけ違いがあるとは・・・。ちなみに日産のセレナならどうでしょうか。

セレナ  カ:9,818台  グ:10,101

ミニバンの大御所、ノア、ヴォクシーの合計は・・・

ノア・ヴォク  カ:12,761台  グ:11,468台

それならSUVフォレスターでは・・・

フォレスター  カ:1,715台  グ:2,086台

日産のエクストレイルではどうでしょう・・・

エクストレイル  カ:5,130台  グ:5,261台

 

これだけ見ますと、ステップワゴンが候補ならカを利用したほうが選択肢が広がりますし、フォレスターなら逆にグを使ったほうがよいでしょう。

この記事を書くまで、かなり長い期間、上記に掲げた車種をそれぞれのサイトで適当に検索して、これくらいの予算なら、どれくらいの程度のクルマが候補になるのかを眺めていました。

そのときは、カもグも適当に使っていました。前提としては、どちらも大して掲載内容に違いがないだろう、という先入観からでした。

あらためて並べてみると、車種によっては「こちらのサイトを利用したほうがよい」というのが明らかになります。

 

① 地域で絞った掲載車数(埼玉で検索)

当初は東京で比べようと思ったのですが、埼玉のほうが台数が多かったので、首都圏代表を埼玉とします。

ステップワゴン(全国) カ:3,916台  グ:1,221台

        ↓ 

     (埼玉限定) カ:425台   グ:136台

 

② さらに年式と総支払額で絞ってみます。

2013年以上、90万円~120万円で検索します。

ステップワゴン(年式×総支払額) カ:31台 グ:2台

いかがでしょうか。

条件を入れた途端、CとGの開きは、これまでの3:1から、一気に15:1まで開いてしまいました。

参考までに高価格帯(180万以上)、高年式(2018年以降)でみますと

 カ:133台  グ:15台

9:1ですね。

 

◆ここまででわかったこと

・車種によって掲載台数が大きく異なる場合がある

・目当ての車種が多いほうを使ったほうがよい

・ただし検索条件の入れ方によっては、さらに差が開いたり、ひょっとすると逆転もあるかも知れない

➡結局のところ、どちらも検索してみたほうが後悔がない

 

③ 同じクルマが掲載されているのか

2013年以上、90万円~120万円で検索します。

ステップワゴン(年式×総支払額) カ:31台 グ:2台

グに掲載の2台は、カにも掲載されていました。

 

2)サイトの使いやすさ

掲載台数はお目当ての車種によって差があることがわかりました。YouTubeの比較モノでよくあるように、「どちらも良い点があるので、目的に応じて使ってね」といった結論では面白くないので、もう少し掘り下げます。

①条件設定の選択肢

どちらも似たようなものではありますが、決定的に異なるのは金額の設定です。

グは5万円刻み、150万超で10万刻み、200万超は50万刻み、に対し、カは100万以下は10万刻み、超は20万刻み、200万超は50万刻みです。

私のように90万から110万くらいで、と探す者にはグのほうがありがたいですが、ステップワゴンのように、両者で絶対的な玉数の差がある場合は、グだけでは心もとないので、カの価格帯を広げて検索、その中でターゲットとなる車両をチェックすることになります。

 

また「セレナのC27型(=2016年8月~2022年11月)が欲しい」という場合は、グのほうがモデルを指定して選択できます。単に2016年式とすると、C26とC27が混在してしまい、写真を見ながら判断することになります。グでは、形式を指定できるので、アクセスしやすさがあります。

 

そのほかは似たり寄ったりかなと思います。

どちらも修復歴や車両品質評価書の有無、ATかMTか、モデルやカラーなどが選べるのは同じです。私としては禁煙車かどうかも選べるとありがたいのですが、それはどちらも個別の車両のページまでいかないとわかりません。

 

②条件設定の容易さ

これもどちらも似たようなものですが、カはページ上部まで戻らないと条件設定の変更ができません。

これに対しグは、左側にスレッドが切ってあり、サイトをチェックしながら「もう少し条件を広げたい(狭めたい)」という場合のアクセス性に優れています。

 

3)サイトの見やすさ

2)は設定時の使いやすさですが、ここではその後の閲覧性についてみていきます。

①一覧ページの見やすさ

ここでいう「一覧ページ」とは条件設定して検索した後に表示される(通常は「総支払額が安い順」などの表示設定をします)ページで、上から下に何台ものクルマが写真と価格、簡単な説明、車検残、整備や保証の有無などとともに、サムネイル的に表示されます。

グの良いところは、車両品質評価書の有無や、その評価(3.5とか4とか)が一覧ページですでに表示されている点です。カは個別の車両ページまでいかないと、評価書の有無がわかりません。

一方、グの難点は広告の車両が時々、挟み込まれている点です。目で走行距離や年式のところを追っていくと、妙に条件の良いクルマが紛れ込んでいます。「あれ、こんな条件がいいの!」と喜んで左の価格に目を移すと100万前後で探していたはずなのに、230万、などと表示されているわけです。

これが相場感をつかもうとして広めに条件を設定して探しているときには、煩わしく感じます。

カはこうした「スポンサー」の車両が挟みこまれることはありません。

 

使い分けかなと思います。以下は私の場合の例です。

とりあえず、どれくらいの価格帯でどの程度の年式、走行距離のクルマがあるのか、整備や保証はどうか、といったファーストアプローチではカのほうが使いやすいかと思います。

そのうえで、もう少し年式や価格を絞って、個別の車両ごとに検討する前段階としては、グのほうが条件面が情報が一覧ページで多いので、こちらのほうを利用しています。

 

②個別の車両ページの見やすさ

これは好みの問題かと思います。

どちらも基本情報(年式、走行距離、車検残等)のほか内外装や店によってはエンジンルーム、下回り等の写真、整備や保証の詳細、快適装備、安全装備、発売時の当該車両の基本情報(サイズや燃費、排気量等)が載っています。

 

ただ、カとグでは掲載されている情報の項目はほぼ同じであるものの、掲載項目の順序が異なっており、これが好みの問題という所以です。

それとカは、快適装備、インテリア、エクステリアのカテゴリーは折りたたまれていて、クリックして表示させる手間があります。これに対しグは、最初から表示されているので手間がかかりません。

私の場合はグのほうが好みに合って(つまり私が知りたい情報の順になって)います。

 

4)実際の利用方法

最初の例のようにステップワゴンの場合は掲載数に大きく違いがあり、多いほうのサイトを利用するしかありません。しかし大差なければ、自分が興味がある車種が、果たして思い描いているような予算で買えるのか、どのくらいの年式や走行距離のものか、そもそも玉数(車両数)がどれくらいあるのか、こうした細かく条件を絞る前の大まかな傾向を見るには、一覧性に優れるカを、ある程度傾向がつかめた後に、条件を細かく設定して、個別車両ごとにあたっていきたいときは、一覧ページであっても個別の車両の情報量が多いグを使うようにしています。

 

これまで触れていませんが、私の場合、修復歴については「なし」を前提条件として検索しています。修復歴については以下の日本自動車査定協会のページをご覧ください。

Step08【修復歴の考え方】

 

最近は修復歴があっても、きちんと修復されていれば走行に支障はなく、かえってお得、という考え方もあります。一方で修復歴の有無の選択肢があるということは、それを気にする方もいるからです。

骨格の影響がある事故(自損含む)等の場合、周囲のパーツも一緒に刷新されるので、年式の割に新しいものになっている部分がある、という考え方もできます。

 

こうしたことも承知のうえで、これは個人の好みの問題ですので、私は「なし」にしています。そうしておかないと、一覧ページをみていると、妙に条件のよいクルマが表示されます。ほかの掲載車両に比べて年式が新しめだったり、走行距離が段違いに少なかったり、こうした要素で目を引かれるのですが、よく見ると「修復歴あり」で残念、となるからです。

 

次回は何に注目して(逆にいえば何をあきらめて)、限られた予算内で選ぼうとしているのか、いまだ悩み中ですが、思考の過程を綴っていきたいと思います。