50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

楽天モバイルについて一言

三木谷氏の「ぶっちゃけ発言」もあり、楽天モバイルのプラン改定は注目を集めています。
ネット上でいろいろなご発言があるようですが、サブではなく、メイン回線で使っていた方の声は意外とないようですので、昨年2月からの一ユーザーとして、記録に残しておきたいと思い、記事にしました。

 

ネット上では「けしからん」「乗り換えを考える」という声が多いようですが、メディア的には反対側の声、例えば、

「これまで恩恵を受けていたからいいじゃないか」

「どうせサブで使っている人が多いから影響ないよね」

「1GBまで無料というけど、そんな通信料で収まっている人はいないから、どのみち3GBまでの980円は払っていたろうから痛手はないよね」

-―などという声が紹介されています。

 

真のユーザーではないとわからないでしょうから、上記の「声」に対して少し、反論してみたいと思います。

 

①家でも職場でも、Wi-Fiが完備されているので、楽天モバイルのデータを使っての通信はほとんどありません。実際にこれまで一度も課金されたことはありませんでした(つまり、すべて1GB未満でおさまっていました)


②私のような地方都市在住者であっても、スタバをはじめ、ショッピングモールに入っている店のいくつかはフリーWi-Fiですし、ホテルなどえも同様の環境があるので、無料でネットが使える機会は多いのです


③私は妻とともにドコモから楽天モバイルに乗り換えました。当時はまだ、解約料や手数料なども請求されていました


④ドコモの端末を移行して使うことできませんでした。理由は、楽天モバイルのメリットである、通話が無制限となるためには通常の電話アプリを使ってはダメで、楽天リンクというアプリを使わなくてはならず、そのためには楽天専用端末を買うしかないのです。当時はキャンペーンがあり、確かに楽天ポイントで還元された部分はありましたが、端末代金のすべてをまかなえたわけではありません


⑤過去のブログに書いたのですが、昨年の年明けから春先までの楽天モバイルのサポートは最悪でした。チャットでさえも「つながらない、返事はこない」、さらにFAQも役立たず、でした。ネット申し込みで一発で最後までいければ問題ないのですが、どこかで誤入力でもあろうものなら容易に修正はできず、店舗に二度も足を運ぶはめになりました(因みに量販店の楽天コーナーにいるスタッフから専用のサポート窓口に交渉してもらっても埒があかず、私に代わってもらって「楽天側の記載と実際の対応が異なる」点を強く指摘したのですが「はぁ…」みたいな感じで全く進展しませんでした


楽天はつながりにくエリアが結構あります。通話どころか、ラインすら、送ってから受信されるまで、電波状況によっては20分以上、タイム差がありました(移動しているうちに、わずかに電波をとらえられる所にでたからでしょう)

 

通話料は0円であったとしても、乗り換えるにあたり、上記③④⑤で指摘したように時間もコストも使っています。⑥も将来的にエリアが拡大されるとのことで、計画も日本地図で示されていたので、当面のつながりにくさや場所を選ぶことは覚悟していました。

それもこれも、「この先、通信費が抑えられるなら」ということで、納得して行動したものでした。


「1GBまで無料」は魅力的でした。しかも通話は、し放題です。
「こうした美味しい餌を撒いておいて、加入させるだけさせたら、やがてプランを改定して有料にするのではないか」とう疑念はありました。

 

<不信感その1>
しかし三木谷氏は当時のメディアにこう答えていたと記憶しています。
「なぜ0円でできるのか」
「たとえ0円でも、楽天経済圏に多くの人を取り込めるのでメリットがあり、全体で収支を考えていく」
細かい文言は異なっているかも知れませんが、趣旨としてはそうした発言をされていました。

<不信感その2>
今回の改定で、「ぶっちゃけ発言」が本音だとしても、もう一つ、電気通信事業法27条を盾にとって、「既存ユーザーは現状維持したかったが、囲い込みとなり法に抵触するのでできなかった」と”今になって”気づいたような発言をしています。

法律は変わっていません。それに楽天に法務部がないとは思えません。当然、わかっていたことと思います。もし、その当時、こうしたことが検証をされていなかったとしたら、かなり甘々な企業です。本当に今になって気づいたというなら、今の赤字はこの携帯のプランのせいではなく、予見や予測が甘いという、企業としての体質の問題ではないか、といいたくなります。

もっと穿った見方をすれば、0円でユーザーを取り込み、将来は有料化&値上げし「既存ユーザーは現行のままにしたかったのだけれど、法律が『囲いこみになるからダメだ』っていうものですから泣く泣く・・・」というストーリーも当初から想定していたのではないかと疑りたくなります。

 

非ユーザーからすれば「それならとっととほかのキャリアに乗り換えればいいではないか」と言われるかも知れませんが、上述したように手間もコストもかかっています。

そう簡単ではありません。

 

最終的に選んだのは自分ですから、仕方ありませんが、ユーザー獲得期はさんざん「0円」を強調しておいて、今となって「1000円くらい、たいした負担とは思わない」と言ってのける経営者のキャリアにしてしまったことは後悔しています。