車のDIY~フロントカメラの取り付け(計画編その2)
前回のブログで、「いくつかの難題」と称して、
①エンジンルームからどうやって配線を室内に引き込むか
②電源はどこから取るか
③エンジンルーム内の配線の取り回しはどうするか
④フロントカメラの選択
――の4点を挙げ、②について次回に「続く」としていました。
今号では結論です。シガーソケットから取ることにしました。
「な~んだ」という声が聞こえてきそうですが、最初のプランではこうでした。
同じシガーソケットでも、そこからカメラやモニターの電源を直接取るのではなく、
シガーソケットから伸びた電線が小型のボックスにつながり、そこに4組のプラスとマイナスの端子を差し込むことができるといういうものです。エーモン工業でこうした製品を販売しているのです。この4組の差し込み口の抜き差しはすごく楽で、今回でけではなく、将来、フットライトなどを増設したときのことも考え、これにしようと決めたのでした。
元の電源をシガーソケットから取ることにしたのは、前回、書いたようにヒューズボックスの位置がとんでもない場所にあって、作業性がすこぶる悪いこと、仮にニューズボックスから取ったとしても、カメラ等との配線の間にヒューズをかます必要があること、これに対し、シガーソケットタイプは、この中にヒューズが内蔵されており、手間がかからないこと、デメリットはシガーソケットを増設しなくてはならないこと(これはカー用品店でいろいろ売っているので入手は容易)、というそれぞれのプラスマイナスを検討した結果でした。このほか、ナビ裏の配線からエレクトロタップをかまして電源をとる、ということも理屈上は可能ですが、先人の皆さまの動画を拝見すると、その作業量が大変そうで、これも「パス」となりました。
というわけで、最も安直な方法を選んだのですが、次にお話しする理由によって、様相が変わってきたのです。
意外な落とし穴
自分で書いておいて全く順番どおりに話が進まないのが、なんとも私らしいところなのでご容赦ください。④の「フロントカメラの選択」に話が飛びます。
これはもう、Amazonのありとあらゆるレビューを読みまくりました。
データシステムのカメラが良いのはわかっているが、高いので(1万円以上)、なんとか、それに代わるものを探す、という方針のもと、
・垂直方向はともかく、水平方向の視野角は180度は欲しい
・どのような配線ケーブルが付属されているか、画像等から明確になっていること
・防塵、防水がしっかりしていること(IP69あたりが望ましい)
・夜間もなんとか視認できること
・リアカメラ兼用製品でもよいが、フロントカメラとして使用した人のコメントが確認できること(きちんと正像となるか等)
・フロントカメラの取り付け(配線以前の問題として)が容易であること
・Amazonのユーザー評価で「4.0」以上はほしい
――という条件で探しました。
金額的には2000円台から6000円台まで見つかりましたが、上記の条件でかないそうなものは、4000円台のものでした。
ほぼ、これにしようと決めたあとで、モニターをどうするかという問題が浮上しました。ホンダの純正ナビを装着している関係で、そこに外部カメラの映像を映し出すのは難しいようです。そこで4~5インチ程度の安い(2000円~3000円台)モニターを買って(この設定にも無理があるのですが)、そこに映像を出力すればいいや、と考えていました。
いざ、どれを買うか決める段になって、大いに悩むことになるのです。
その理由は、まずAmazonのユーザー評価で4.0に届いていないものばかりで、コメントも真っ二つという状態です。「全く問題なし、良い買い物ができました!」という喜びのコメントから、「映像信号以前の問題として”何も映らない”」というものや、「3台購入したが全滅(これは私による超訳ですが結論としてはこういうこと」「1週間で映らなくなった」「半田がとれて、中でカラカラ音がしている、半田をつけ直したら作動した」などの声があり、数百人が購入済でこの状態でしたので、躊躇しました。
ここから長い葛藤が始まりました。
一気に結論に飛びます。
8000円程度のカメラ・モニターセットを買うことにしました。
前述したカメラ購入条件のうち、「水平の視野角」のみ妥協しました。
170度です。もともとセールストーク的にはリアカメラのほうが前面に出ているのですが、正像にできること、実際にフロントカメラとして利用されている方の詳細なコメント(2行くらいで終わっていない、という意味で)が4件あり、ほかも条件を満たしていました。100%の確認はできていないのですが、モニターもカメラもシガーソケットから電源をとるタイプのようです。
というわけで、当初と中身は変わってきたのですが、シガーソケットから電源をとる、ということの結論に変わりはありませんでした。
ここから先は、ともかく現物を見て作戦を立てるしかありません。
そこで上記のセットを早速、Amazonで注文しました。到着したら現物を確認しながら、必要な部材を買ってこようと思います。
ちなみにエーモン工業の「よく使うクルマの配線工具セット」※ほか、いくつか絶対にいるだろう道具、材料類を大きなホームセンターで買ってきました。
あとでAmazonで見ると、上記は2000円超したのに、Amazonでは2割以上安くて、ちょっと損した気分でしたが、道具や材料は現品を確認しながら買うことも大切なので、そこは割り切りました。余計なことですが、Amazonがいつも安いとは限らず、ホームセンターで600円くらいの道具は、Amazonだとほぼ同じ値段、しかし楽天だと4割くらい安かったりしました(送料を加味すると同じくらいになるのかもしれません)。
※内容物は以下のとおり:
電工ペンチ:1本、検電テスター:1個、内張りはがし:1本、コネクター圧着専用プライヤー:1本、スパナ:1本、接続コネクター:8個(4セット)、配線コネクター:3個、異線径配線コネクター:2個
次は「①エンジンルームからどうやって配線を室内に引き込むか」について書いていきます。本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。