50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

格好いい老夫婦~あるスーパーの駐車場で

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今日は他愛もないお話です。

先日の土曜日、地元のスーパーに行ったときのことです。このスーパーは私が住む地域では〇〇信者という方いるほど、人気があり、ここでなくてはダメ、という方も多いお店です。地域に何店舗かありますが、どこに行っても品ぞろえ、品質、サービスともに常に一定以上のグレードを保っており、そのような点で他店と違うように感じます。

我が家はたまたまその日、いつもは午後に行く買い物を午前の早い時間に済ませようということになり、お店に11時ごろに着きました。「この時間なら、さすがに空いているよね」という期待は裏切られ、結構広大な駐車場は、週末の夕方近くかと思うくらいの車両で埋まっておりました。

 

それでもなんとか助手席に座っている妻が降りやすくなるよう、隣が空いているスペースをみつけて車を停めました。最近は店舗へは妻が一人で行き、私は車内で本を読むか、睡眠不足のときは昼寝をして過ごしています。

この日は眠気もなく、持参してきた本を読もうかと思ったのですが、なんとなく駐車場の光景に見とれてしまいました。私の地域では週末はご夫婦そろって車で買い出しにくることが多いのです。

 

どんな方がどのような車に乗っているのか、ちょっと観察してみよう――などと思ったわけです。

 

そう思って観察したからといって、特別な発見があったわけではありません。若い夫婦で幼い子供連れは、やっぱりN-BOXだとかスペーシアだとか、ハイト系スライドドアの軽自動車を利用される姿が目立つかな、まあ販売台数的に上位だし・・・などと思っていました。

 

販売ランクからすると、2020年度トップのトヨタのヤリスは、なぜかあまり見かけませんでした。ヤリスクロスをちらほら見かけた程度です。考えてみれば、ヤリスを買われる方は、このような大型スーパーに来て、週末に大量の食品などを買われないかも知れません。単身者が多く、コンビニで済ませてしまうことが多いのかなと勝手に想像していました。

 

そんなことを考えているうちに、うちの車の横に黒の日産エクストレイルが停まりました。ご夫婦は70代前半から半ばくらいとお見受けしました。

この年代のご夫婦がこうしたSUVを選んで乗っていらっしゃることが、なんとなく格好いいな、と思いました。もちろん、ミラーもオートなのかも知れませんが、きちんと畳まれてから店内に向かわれました。

 

私の家内より先に、そのご夫婦は買い物を終え、車に戻っていらっしゃいました。そのとき、奥様はカートを押していらして、ご主人がリヤハッチを上にはね上げて荷物を入れる準備をされていました。

ご主人は少しでも早く荷物を受け取ろうとしたようですが、奥様は「ほかの車にぶつけてしまうといけないから・・・」と言って、カートをリヤハッチまで押して、そこでご夫婦で車内に積み込んでいました。カートをカート置き場に戻してからご夫婦でドアを開けて車に乗り込んだのですが、このときも隣の車との間隔が狭いので、ともにドアの縁に手をそえて、仮に接触しても自分の手が先にぶつかるようにして慎重に開けていたのが印象的でした。

 

ときどき「ドアパンチされるのではないか」と思うくらい、降りるときも乗るときも、何も考えずにドアを勢いよく開けるご老人も多い中で、他者への配慮が行き届いた振る舞いになぜ感心してしまいました。

 

夫婦での会話の様子やファッション、そしてこうした振る舞い、また、よく手入れされた黒のエクストレイルに乘られていることなどが、合わさって印象に残ったのでしょう。

 

あと10年くらいしても、フォレスターやRAV4、CXー5あたりが似合うような老夫婦になっていたい、と思いました。

(余談ですが、昔は70代くらいになったら、フェアレディZ(中古でいいので)あたりに乗っていたいものだと思いましたが、現実的に思うと、実用性の観点から今はSUVに気持ちが動いています)

 

どの車を選ぶかは、その人の嗜好がある程度は反映されていると思います。こうした駐車場観察を通じての仮説は、一人で乗られている方はパターン化が難しいけれど、ご夫婦ということでいえば、この車(車種)は、なんとなくこうしたご夫婦が乘られている、というよなことは言えそうな気がしてきております。

 

これからも観察をして、何か少しでも「こうした仮説は成り立つのでは」ということがあれば、報告させていただきます。

 

本日も他愛ないお話にお付き合いくださり、ありがとうございました。