50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

2020年度の明暗についての一考察

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コロナ禍にみまわれた2020年度。新聞でも振り返り的な記事を目にするようになりました。

航空をはじめとする運輸、旅行業、ホテル旅館業は大きなダメージを被ったことは周知のとおりです。一方で宅配やEC系は伸びました。しかし流通小売りでは、スーパー系は伸びてもコンビニは厳しく、飲食業でもファストフード系は伸びても、サイゼリアなどは赤字転落と、業界で一括りにできない状況となりました。

 

最近の新聞をみても、狭小戸建て住宅を得意とするオープンハウスが関西に進出、自転車販売のあさひが税引き利益が前期比84%増で過去最高、キューピーも巣ごもり需要をとらえ、マヨネーズやドレッシングの売れ行きが好調でした。しかし同社も外食店向けの業務用商品は振るいませんでした。

 

マヨネーズがそうならケチャップはどうか、と思って調べてみると、カゴメもやはり家庭用は好調だが、業務用はやはり低調でした。

 

自転車のあさひが好調というのは、言われてみればそうかなと思いますが、すぐには思い浮かびません。電動自転車が好調だったことに加え、巣ごもりで体重が右肩上がりになった人々が、運動のために、と買い求めたそうで自転車がよく売れた模様です。

 

オープンハウスはコロナ禍で、在宅勤務が増える中、戸建て需要が高まるとにらんで関西に進出したとのこと。

 

飲食業は店舗系は振るいませんが、KFCやマックなどのファストフードでドライブスルーを備える形態の企業は好調です。地方のこうした店舗でも、昼時は道路にドライブスルー待ちの車があふれています。

 

全体を通していえることは、緊急事態宣言の影響を受けた都市部を中心に商売をしている業態、ビジネス街でビジネス客相手の商売、インバウンドを多く取り込んでいた店舗、そしてこれらの企業と関連が強い企業はコロナ禍の影響を強く受けました。同じ業界であっても、これにあてはまると「暗」となり、そうでなければ「明」と、まさに明暗を分けました。

 

家電量販店でもヤマダやケーズなど、郊外を中心に駐車場つきの店舗を中心としたところは好調で、首都圏のビル型が多いビックカメラは、そもそも来店するお客が大きく減少したことから、影響が大きくなりました。

 

業界全体で「明」は物流業ですが、「暗」は航空、旅行業ですね。局地的なビジネスが成立しない構造ですから、日本全体でコロナが収まってくれないとどうしようもありません。

 

しかし、さすがJALANAだなと思うのは、こうした企業の社員を自社で受け入たい(在籍出向など)という企業がいくつもあることです。旅行業でもJTBなどはワクチン接種の受付業務などを自治体から受注、本業で培ったノウハウを転用しつつ、社員の雇用維持に懸命です。JTBは1億円に資本金を減資して、中小企業となったことは大きな話題になりました。

 

昨年の今ごろは第一波真っ只中でしたが、それでも誰しもが、流石に1年もたてば、事態は好転すると期待していたはずです。

 

このコロナウイルスというのは、人間の心の隙、ちょっとした油断を見透かしているようで、少しでも気を緩めると、「待ってました」とばかりに感染し、陽性者が増えるという点が、本当に恐れるべきところなのではないかと感じています。

 

3つの「シコウ」を意識する

2020年度の明暗について考えたとき、やはりリスク分散は大切ですね。そういう意味でも、組織に属し、収入を得ているというだけ安心していては、予見できないリスクにさらされたとき、途方にくれてしまうかもしれません。

今のうちから、どうやって生活の糧を得ていくかを思考して、本業があるうちに試行し、目途がついたら施行するという、3つの「シコウ」を意識しておくことが大切かと思いました。