50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

車選び~車種を絞る5つのポイント

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今日はそもそもの車の選び方について書いていきます。
車は嗜好品のようなものなので、人がとやかく言うよりも、ご自身の好み、感性で選んでよいものかと思います。もちろん車の購入予算はあるかと思います。そのうえで、何を基準に考えるか、となったときに私が考えるポイントは以下のとおりです。

この5つのポイントと予算で、かなり絞り込みはできるかと思います。

1.軽自動車は選択肢となるか
2.後席には人がいつも乗るか
3.人が乗る場合、後席に乗るのは誰か
4.車庫や自宅周辺の道により車幅、車長の制限を受けるか
5.アイポイントは高い方が好みか、低い方が好きか

あえてシンプルにしてみました。
お金が無尽蔵にある方はそうはいないと思いますので、それぞれにご予算があるかと思います。その範囲の中で、次の車を探されるかと思います。

 

軽自動車まで含めると選択肢は広がる


そうしたときに軽自動車を含めて選択肢とするか否かでは選べる車種が違ってきます。
150万~200万くらいまでは普通車と軽自動車の競合価格帯です。同じ金額であれば軽自動車のほうが安全運転支援装置を含めた装備は充実してきます。軽であればこの価格でターボ車も選べますから、高速を走る方も候補に含めることはできるかと思います。

ただ軽は定員が4名ですし、実際に大人が4名フル乗車しますと、余裕がなくなりますので、常時2人くらいまでで乗る、という方に向くでしょう。

 

乗車はいつも2人以内か、超えるか


後席にいつも人が乗るかどうかは車選びの比較的大きな分水嶺となります。
いつも後席には1~2人が乗るとなりますと、後席の居住性、居住空間がそれなりに確保された車を選ぶことになります。それに乗車人員が増えると総重量が増えますから、ある程度パワーがある車が欲しくなることでしょう。

それに加えて「誰が」後席に乗るか、です。
小学生くらいまでのお子さんの場合ですと、ヒンジ式の後席ドアですと、駐車場に止めたときに、隣の車にドアパンチしてしまうかもしれません。また高齢者でもヒンジ式のドアは乗降しずらいかと思います。

こうしたケースでは、スライドドアの車(軽も含めて)を選択したほうが都合がよいでしょう。ただ、ヒンジ式に比べ、同格の車でもスライドドア車のほうが価格は上がってしまいます。価格は上がりますが、トヨタシエンタなど一部をのぞけば、スライドドア車は一般的に車高が高く、乗り降りはしやすいかと思います。

一方、後席に乗るのは中学生以上の子供、などという場合は、ドアの種類は考えなくてもよいかもしれません。

反対に「いつもは一人、週末には奥さんが助手席に乗る、後席は荷物置き場」という感じなら、すべての車が対象となります。トヨタのCH-Rやヤリスのように、後席が狭くても荷物を載せるだけならあまり問題はありません。マツダのMX-30のような観音開きのドアでもOKです。

 

ボディサイズの制約を受けるか


昔は5アンバーか3ナンバーか、というところが問題で、日本の道路事情を考慮するなら5ナンバー、つまりは1700ミリ以下といわれていました。
それが昨今では「日本の道路状況にあったサイズ」がどんどん拡大して、1800ミリくらいまでが許容範囲のように自動車専門誌やサイトに書かれています。3ナンバーが当たり前になってきました。

自宅の車庫のサイズや、自宅周辺道路が狭小でなければ、全幅も全長もあまり気にしなくて済むでしょう。ただし、車の取り回しという点では、ホイールベースも長くなりますから(その分、安定性は増しますが)回転半径も大きくなり、大きければ大きいほど、苦労はします。
そしてサイズに比例して車両価格も上昇します。

 

アイポイントの好みは?


これも人によって好き好きかと思います。
低床、低重心のほうが好きという場合は、当然、車高も低くなりますから、アイポイントは引くなります。反対に高いところから見下ろすようなアイポイントが好き、という方は、ワンボックスタイプやSUVなどが候補になってくるでしょう。


おおよそ以上のようなポイントで、自分の好みを書き出しておけば、あとは予算との関係でおのずと候補が絞られてくるでしょう。

 

内燃エンジンかHVかEVか


これはひとえに予算次第ということかと思います。ホンダの新型ヴェゼルのように、エンジンタイプは1種類しか設定がなく、あとはe:HEVになってしまう、という場合もありますが、軽をのぞけば、内燃エンジンとHVは多くの車種で2駆も4駆も選べ、かつ数種類のグレードが選べます

ガソリンとディーゼル、HVのいずれを選ぶかは、予算の問題が最初で、次は好みの問題です。動力源による価格差を、自身の年間走行距離からくる燃料代を計算したときに、「取り戻せるかイーブンパー」というならHVを選べばよいかと思います。
しかしそこまで走行距離がいかない場合は、「やっぱりHVの走りがいいよね」という好みの問題であり、ガソリン車よりも高いHV車を購入できる余力があるか、ということかと思います。

 

中古か新車か


軽自動車を視野に入れたように、中古車を視野にいれれば、買える範囲の車の幅は絶大に広がります。どんな高級車でも低年式や走行距離が多い車は価格が下落するからです。
経験的に申しますと、中古車選びはやはり難しいかな、と考えます。
表面的にはきれいであっても、ドアの内側に錆がまわっていたり、シートのへたれがあったり、車検切れの車の場合は試乗ができないという難点があります。

メーカーのディーラーで中古車を買う場合は、保証期間がついていたり、中古車として販売するにあたり、再整備されているのですが、今の車はある意味パソコンと同じで、近年に発売になった車ほど安全運転支援装置が価格の割に充実しており、プラットフォームも最新式でボディ剛性も高まり、運転席からの視界やライト類も進化しています。

新車の場合は買い替えのときに、それなりに買い取り価格がつきますが、例えば5年落ちの車を買って5年乗ると、売却時の査定価格は期待できなくなります。

今の時代は安全雲梯支援装置が日進月歩で進化し、標準装備化も進んでいますので、昔よりも年代による装備の差が大きくなる傾向にあるでしょう。このあたりも考慮のポイントです。

 

評論家よりもオーナーの声が実践的


車を選ぶときにサイトや自動車雑誌を参考にされるでしょう。そのときは、自分が購入しようと思っている車種を所有している一般の方の声、たとえばyoutubeで「気に入った点、残念だった点」などの動画が一番参考になると思います。
メーカーの試乗会に招かれて試乗されている自動車評論家の方のコメントは、やはりどうこかバランスを意識されていると思うので、褒めているところは「その通りなのだろう」と受け止めていますが、それ以外のマイナス部分についてはそもそもコメントは少ないし、あったとしても、それ以外にもあるはず」というくらいの感じでとらえています。

評論家の方は自分のお金で買われるわけではないので、試乗した乗り心地や動力性能などについては触れることはできても、全般的に勉強不足で、グレードによる装備の差や、前モデルからのシートの改良など、パワートレーン系以外はあまり頭に入っていないようにお見受けしました。

私はこれまで国産車しか見てこなったのですが、最近ではマイナーチェンジ後のシトロエンC3なども価格、装備的にも国産車と並べて検討できる範囲かと思っています。
また車も「購入」だけではなく、昔からある残価設定型、そしてトヨタのkintoのようなサブスク的な利用のしかたもできるので、このあたりも価値観や好みによって検討されてみてもいいかもしれません。

かつて残価設定型で買った(正確には当初の3年分)ことがあるのですが、3年乗ったところで愛着が出て、結局、買い取ったという経験があります。しかし、残価は高めに設定されているそうなので、買い取るのはあまりお得とはいえない、とのちになって別のディーラーの方から聞きました。

本日の記事が少しでも車選びのお役に立てれば幸いです。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。