危険回避のドライブ術⑨~雨の中の運転
本日は全国的に雨のところが多いようですね。
雨の日って嫌いですか。
私はたいていは晴れているほうが好きですが、疲れがたまっていたり、家でゆっくり過ごしたいときなどは、休日は雨天のほうが、なにか落ち着く気分になります。
快晴のような状態だと、本当は家にいて疲れをとりたいのだけれど、外に出ないともったいない気もして・・・という感じで、気分とミスマッチを起こしますが、雨だと落ち着いて家にいてゴロゴロしていられる感じです。
とはいえ雨でも車で出勤したり、休日でも買い出しにいかなくてはならないことはあります。そんなわけで、今日は雨の日の運転する際のリスクについて考えてみます。
視界が圧倒的に悪い、音も聞こえにくい
言うまでもなく、雨の日はワイパーが作動していますし、雨の激しさによっては、雨音とワイパーの作動音によって周囲の音もかき消され、ときにワイパーが追い付かないくらいの降りもあります。
通勤は仕方ないですが、休日の外出や買い物でしたら、天気予報を見ながら、降りが少し落ちつくのを待って、出かけるのが賢明です。
まして高速道路走行中に雷雨のような激しい雨に見舞われたら、近くのサービスエリア、パーキングエリアに待避して、降りが少しおさまるまで待つほうが賢明です。
通勤などやむをえないときは、まず自分の存在を周囲に知らしめましょう。
降りや暗さによってはスモールランプではなく、ヘッドライトを点けましょう。
それと絶対に無理をしないことです。
晴天のときよりも安全のマージンを確保して、信号でも黄色に変わったらスピードを上げて赤になる前に通過しようなどとは考えずに、早めに減速して止まりましょう。
こうすることで後続車も「この車は突っ込む気はないんだな、しょうがないな」と思うかもしれませんが、同じように停止します。
車対車も危いですが、車対人はもっと危険です。そして、都心部などでは傘をさして片手運転の自転車もいますから、さらに危険度は高まります。もはや、相手が止まることを期待できるような状態ではないのです。
また、駐車場などでバックするとき、晴れていれば窓を開けて後方確認をするようなケースでも、雨だと濡れるのが嫌で、ついドアミラーやバックビューモニターだけで後退することも多いかと思います。
しかしドアミラーは水滴がついていたりして、見えにくい状態だったりします。
私はほかの車や構造物に接触するくらいなら、自分の頭や体が濡れることなど、たいしたことではないーーと考え、バックのときは天候にかかわらず、窓を開けて首を曲げ、目視します。
ミラー類での確認では、どうしても見ることができる範囲が限定され、気疲れするので、それならいつものルーティンで、ということになります。
性分なので仕方ないですが、その代わりいつもタオルを運転席に用意しておいて、濡れてもすぐにふけるようにしています。ドア内側も自分の頭も濡れますが、拭けばなんとかなります。
制動距離に注意
今のタイヤはよくなってきており、濡れている路面だからといって、大きく制動距離が変わることはないかと思います。しかし、それでも道路にはくぼみがあり、雨量がそこそこだと、大きな水たまりができます。
こうした水たまりを通過するときには大きな水しぶきがあがりますし、運悪くこうしたタイミングで急ブレーキを踏むことになると、速度によってはハイドロブレーニング現象のような状態になり、思うように制動できません。
ですので雨のときは、車間距離もいつもより2~3割増しにとって、余裕をもったブレーキングをしていきましょう。
大型車に注意
これは主に高速道路や流れが速い複数車線ある国道、郊外のバイパスなどの場合です。
できることなら、大型トラックやダンプなどの大型車の横、真後ろ、斜め後方を走行しないで済むように車のポジションを調整しましょう。
ご経験があるかと思いますが、大型車が水たまりを通過し、そのときに水しぶきをひとたび、浴びると、どんなにワイパーを高速にしたとしても1~2秒は前方が見えない状態になるからです。
高速ではワイパー不要、をうたっているような水はじき剤をフロントに塗布しておけば、こうした場合でも少しは違うかと思いますが、こうした水はじき剤は一定期間ごとに塗布しておかないと、ある部分は残り、ある部分ははがれる、という状態になり、かえって見ずらくなったことがあります。
私はずぼらなほうなので、一定期間ごとに作業して維持、というのが苦手で(ただし車体へのワックスがけは別)、塗布しておりません。
ではどうするか、というと、ひたすらこのような大型の後ろや、横に並ばないように距離をとるか、上り坂で抜けるときは抜き去るなどの方法により、「そのような状況を回避する」ことに尽力している次第です。
本日もここまでお読みくださり、ありがとうございました。