50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

危険回避のドライブ術⑦~高速道路でのパンク体験

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Photo by Mukund Nair on Unsplash

今日は「危険回避」というよりも、危険回避できなかった体験をもとに、危険回避のドライブ術のお話をさせていただきます。

 

皆さんは道道路を走行中にパンクしたことはありますか?

 

私は、あるのです。

その体験を披露することで、少しでお役に立てるようなら幸いです。

※パンクのことは少しだけ、過去に自動車保険の記事(2/6)で書きましたが、本稿ではその顛末を含め、詳述します

 

今から3年くらい前ですが、首都圏に向かう片側3車線の高速道の一番右寄りの車線をノンターボの軽自動車で走行していました。全体に車が多く、それほど早い流れではなかったのと、平坦な道でしたので、追い越し車線を少し走って、速度が安定しない真ん中の車線の一連の車群を抜き去ってから、走行車線に戻ろうと考えていました。

 

最初に異変に気付いたのはハンドルの振動からでした。そしてすぐに座面からもガタガタというか、ズンズンというか、道路の継ぎ目を連続して走っているような感覚がありました。

 

座面からも感じていたので念のため、助手席にいた家族にも確認したところ、やはり同じように感じるとのこと。左のミラーを下側かつ内側にして家族に確認してもらいましたが、左側タイヤに異常はありませんでした。

となると右側です。

 

そんな状態で運転していますから、自分の側はミラーで確認する心の余裕がありませんでした。最悪、バーストしたらどうしよう、ということが頭に浮かびました。

その場合、ともかくハンドルをしっかり握って路側帯までコントロールしよう、などと必死に頭の中でシミュレーションして考えていました。

 

パンクは過去にも経験していますが、いずれも一般道で、安全そうな道に入り、自分でジャッキアップしてテンパータイヤに交換した、というは経験はあります。

 

しかし、さすがに高速道路上となると、プチパニックです。幸いサービスエリアが迫ってきていることは確認してありました。

 

ともかく一番左車線に移って、速度を80キロまで落としました。すると先ほどまでの振動はかなり収まり、なんとか1キロを切った距離となっていたサービスエリアまで走ろうと決心しました。

この速度で一番左車線ですから、いざとなればハザードをつけて路側帯に停車すればよいと考えました。

 

なんとか無事にサービスエリアにたどり着きました。

因みにパンクは右側後輪でした。そんなにタイヤがまっ平になっているほどではなく、かろうじて楕円形は保っていました。そこで家族にも手伝ってもらい、パンク修理キットを取り出し、手順どおりに作業を始めました。

 

夏でしたので汗まみれになりながらコンプレッサーで空気を充填したのですが、どうみても正常な状態にもどったとは言い難い状況でした。側面が波打っているような感じです。

 

素人目にみても、これ以上の走行は断念せざるを得ず、JAFを呼びました。30年以上の会員でこれまで何度か利用したことがありますが、今回はスケールが違いました。

言われた時間よりも早く、大型の車両運搬車が到着しました。

 

荷台の部分が斜めに傾斜してウインチで引っ張って故障車を乗せるタイプです。

ドライバーの方はまず、サービスエリアのガソリンスタンドに行って、同じタイプのタイヤを置いていないか確認するようにと私に言いました。

 

そうです、ガソリンスタンドがあるのですから、タイヤだって置いてあるはず。

気が動転していたので、そんなことにすら気づきませんでした。

走ってGSに行き、尋ねてみると軽自動車サイズのものは置いていないとのこと。

 

これで運搬されることが決定しました。

 

うちの車は車両運搬車の荷台へ、そして私と家人は運搬車の助手席に乗り込みました。

そのドライバーの方がおっしゃるには、「すぐ先のインターで降りると、近くにオートバックスがある」とのこと。そこで「そこに行こう」ということになりました。

 

とにもかくにもそのオートバックスに大型の車両運搬車で乗り付け、私は降りてすぐに店でタイヤを買う手配、一方、ドライバーさんは乗せたときと逆の手順で私の車をおろしてくれました。地方都市のカー用品店でしたので大型の車両運搬車を停めることができましたが、さすがにほかの来店客の注目を集めました。

 

JAFは規定の距離の範囲内とのことで、会員証の提示とサインとしただけで費用は請求されませんでした。

 

救援に来てくださったドライバーの方は何回もこうした場面に出くわしているらしく「よくあることです」という感じでした。

 

今回、すぐ近くにSAがあったことが、本当に幸いしました。

もし、SAやPAが近くになかった場合ですが、今回のようになんとか走れる場合は近くの非常駐車帯(高速道路では500m間隔、トンネル内は750m間隔)までいくか、それも難しい場合は路側帯に停車させ、ハザードと発煙筒、三角表示板を設置して、救援を待つというのが正解です。乗員は車からおりてガードレール外など安全な場所に避難しておくことが大切です。

三角表示板はこうした場合に表示させないと「故障車両表示義務違反」となるそうなので常に携行していなくてはなりません(故障やパンクで停車しない限りは携行していなくても罰せられないようですが、そもそもいつ故障するかなんてわかりませんから、やはり常にトランクに入れておく必要がありますね)。

 

教習所で教官から高速でパンクしたときの音や振動について聞いた記憶がありますが、それでも最初はどこか、パンクでなく、道路の継ぎ目や路面が単に荒れているだけではないか、と思いたかった自分がいました。

しかし、これだけ連続して振動を感じているのと、レーンチェンジしてスピードダウンしたら、その振動が収まりかけたところをみると、やはり道路ではなく、原因は自分の車でしかありません。

そうなるとパンク確定、となります。

 

今、思い返しても高速に乗ってから、どこかで釘を踏んだような記憶はありません。

確かに高速に乗る前、砂利の駐車場(それしかなかった)に車を入れ、荷物を積み込んだのですが、その時刻か1時間くらいは経過していますし、一般道も40分くらいは走ってから、高速に乗りました。

ですのでいまだに原因は不明です。

 

となると、何か思い当たる節がなくても、パンクはするときはする、という覚悟を決め、もしそうなったときに冷静に対処できるよう、シミュレーションしておくしかありません。

 

ぜひ車を動かす前にタイヤすべての点検と(それ以来、私はこれをやっています)、もし異常な、それも定期的な振動を感じたら、パンクを疑って、冷静に対処してください。

 

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。