トヨタの未来都市、始動!
トヨタの未来都市構想であるウーヴン・シティの地鎮祭が本日、行われました。
豊田社長は「『ヒト中心の街』、『実証実験の街』、『未完成の街』が『Woven City』のブレない軸です。多くの仲間とともに、多様性をもった人々が幸せに暮らすことができる未来を創造することに挑戦する」と語りました。
「Woven City」とは、どんな街(シティ)のでしょうか?
東京ドーム15個分の広さといいます。
「ヒト中心の街づくりの実証プロジェクト」であり、「トヨタが自動車会社からモビリティカンパニーへの変革を目指す中、プロジェクトでは自動運転、パーソナルモビリティ、ロボット、人工知能(AI)技術などをはじめとする様々な領域の新技術をリアルな場で実証して」いくための町としています。
といわれてもピンときませんよね。本日のNHKニュースでは動画で紹介されていましたが、「地上に自動運転モビリティ専用、歩行者専用、歩行者とパーソナルモビリティが共存する3本の道を網の目のように織り込み、地下にはモノの移動用の道を1本つく」るといいます。
自動運転車と歩行者が完全分離され、地下には物流を担う輸送用トラックなどの地下通路をつくるということでしょうか。
街というからには、住民がいることになりますが、これについては「高齢者、子育て世代の家族、発明家の方々を中心に、初めは360人程度、将来的にはトヨタの従業員を含む2,000人以上の住民が暮らし、社会課題の解決に向けた発明がタイムリーに生み出せる環境を目指して」いく予定とのことです。
NHKのニュースによると、この360人は高齢者と発明家といいます。
ユニークな組み合わせですね。
そして、どうもディズニーランドのように「永遠に完成しない」街みたいな感じです。
街としてのイメージが沸きにくいのは、完成(仮に第一期であっても)予想図のようなものが示されていないからだと思います。
逆にいうと構想をぶち上げて、「この指とまれ」方式なのかもしれません。
と申しますのも、ウーヴンシティの公式ホームページには、
「私たちは、同じビジョンを共有するビジネスパートナーとの関係を構築し、協力することに非常にオープンです。ご協力をご希望の方はご連絡ください。多くの潜在的な協力者からの連絡を楽しみにしています。」
とあり、エントリーフォームが用意されています。
このサイト、英語か日本語かを選択できるのですが、たぶん英語がメインでそれを機械的に翻訳したのが日本語として掲載されているようです(日本語は怪しい)。
パナソニックが電気自動車をつくり、ニトリやアイリスオーヤマが家電をつくり、ヤマダ電機が注文住宅やリフォームを手掛け、トヨタ自動車が街をつくる。
ひと昔前のように川上、川下戦略などという単純方向な言い方は適さないような水平的というか立体的な事業拡大に挑んでいますね。
進捗状況は、トヨタイムズ編集長・香川さんに頑張って伝えていただきたいものです。
本日の気になったことをまとめてみました。
お読みいただき、ありがとうございました。