LAG"A"R 発売へ、そして現物入手
ファミリーマートに行ってサッポロラガーの限定品を買ってきました。
以前このブログでご紹介したように、LAGERと書くべきところを、EでなくAと間違ってパッケージを作ってしまったと言うものです。そして、そのときにはビールがすでに入れられた状態で発覚しました。
しかしその後、消費者等からの温かい声によってそのまま発売することにしたと言う商品です。売り場に行ってみると写真は撮れませんでしたが(最後にはってあるIT Medeaの記事のリンク先に参照記事とPOPの写真もあります)、「スペルは間違えましたが味は間違いなし」と言うキャッチコピーとともに、×で今回間違ったスペルが表示され、〇として正しいスペルが表示されていました(記事最後のリンク先の記事中に写真があります)。
意図的に間違ったとは思えませんが、結果的にショーケースを見たときに、他の商品よりもポップが出ている分、目を引きます。
たまたま私が行ったファミリーマートでのケースですが、通常のサッポロラガービールの残り本数に対し、今回の限定品はあと3缶しかありませんでした。
2/2の発売日には、219円のものが、3500円で転売されていた、という話もあります。
たまたま補充されるタイミングだったのかもしれませんが、テレビなどで話題を集めただけに、物珍しさから私のように買っていく人がいるのでしょう。
ビールの味は、そこまで識別できるほどの私の舌と喉ではありませんので、飲んだところでその違いはお伝えできないだろうし、しばらくは開けずにとっておこうと思います。
飲んだあとも缶だけは捨てる気にはならず、取っておきたくなるような気がいたします。(もちろん一定時間経過後は、どこかで断捨離の対象にはなるのでしょうけど・・・。
自分が何かを間違ったときの慰めにしようか、とか、お守りになるのかとも思ったりもします。つい最近も楽天モバイルに乗り換えるときに、ラインのトーク履歴をすべて消してしまうという間違いをやらかしたばかりなので・・・。
あらためて現物を目にして思うことは、この位置ですと確かに、デザインを決める校正紙の段階でも見落としやすいですし、現物の缶が出来上がって見た時も、見落としがちなのは、うなずけるような気がしてしまいます。
それだけに、最初にここに気づいた人は偉いなぁと思います。こと細かに1文字1文字を確認していったのでしょう。本来の文字校正とはそういうものなのです。時に、あえて逆から読んで確認したりします。かつて紙媒体に携わっていた者とすれば、名前や電話番号などを間違える怖さは嫌というほど身に沁みついています。
今から30年ほど前です。幸い名前や電話番号の記載は間違ったことはなかったのですが、某ビジネス誌の編集の仕事をしていたときに、マンションの写真と立体駐車場の写真が入れ替わってレイアウトされているのを見逃してしまったことがあります。もちろん、次号で訂正を出しました。
最初に発見してしまったときの心境やいかに、と思うとなんとも同情したくなります。「見つけなきゃよかったものを見つけてしまったなぁ」と言う気持ちになったかもしれません。
おそらくこれを報告しない、と言う選択肢はなかったと思いますが、とても複雑な心境になったとは思います。
生産体制も整い既に出荷直前だったと言うことですから、かなりの数量は生産されていたわけです。日本の真面目な企業ですから、間違いに気づいていながら、何もなく発売すると言うわけにはいかなかったのでしょう。
その後どのような議論が社内や相手先のファミマとであったかは推測するしかありません。
理由を公表せずに、単に「発売延期」という選択肢もあった中、ひょっとしたら、ですが、「スペルミスの間違いを公表して、世間の反応みよう」と言う思いもあったかもしれません。私がもし、判断しなくてはいけない立場だとしたら、おそらくそのようにしたことでしょう。
でも下記のサイトのアンケート結果(最後のリンク先を参照ください)によると、2200人の調査で、14%が誤表記があった商品を廃棄するのを「もったいないとは思わない」と答え、同じ母集団の半数以上の方がスペルミスがあった商品を「安くなっているなど付加価値があるのなら買う」と回答しています。
味も賞味期限も変わらないし、缶が凹んでいるわけでもないのに、日本人はなかなか厳しいですね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました
“スペルミス”を強調してビール発売 サッポロとファミマの騒動とは何だったのか:発売中止の予定だった(1/3 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン