25日の本ブログで適当なことを書いていたら、本当にソニーのコンセプトカーがあったんです。
今日、偶然に新聞記事でCES(コンピューターエレクトロニクスショー)でドローンとともに発表されていたことを知りました。
詳しくはこのあとに貼り付けてあるリンクをご覧いただくとして、一部をご紹介するとサスペンションはダブルウイッシュボーン、全幅は1900mm、席数は4ですべてに独立したオーディオシステムがつき、さらに後席で寝てしまった人がいたら、その人に合わせた最適な環境になるように調整するという。
もちろん、大型モニターで各席いろいろなエンタメが楽しめる。
すでに旧聞に属していたらスルーしてください。
「同じ釜の飯を食え」
この自動車の開発はあの犬型ロボット、aiboを手掛けたチームが担当した。同時にCESで発表されたドローンも同チームの手によるものだ。
今日、お伝えしたかったのは、ソニーがすでにEVをつくっていたという(私にとって)驚愕の事実もさることながら、平井一夫・前社長の存在だ。
ソニーはもともとのエレクトロニクス分野と、あとから出てきたエンタメ分野の二つの大きな柱がある(かなりざっくりとですが)。この両者の間には、お互いを異質とするような雰囲気があったという。
これを変えたのが、平井一夫・前社長というのだ。
平井氏は音楽やゲーム畑を担当してきた。非主流派の出身の社長だった。
「同じ釜の飯を食え」と言い続けて社内の異なる事業の連携を促してきた。
そしてこの路線は現在の社長にも踏襲されているという。
平井氏はCBSソニー入社前から海外経験が長い。大学は国際基督教大学。社会人になってからも海外経験が長い。
社長になったのは2012年。赤字となっている最中の就任だった。それが退任する2018年には過去最高業績を達成。
私はこういう実績を残した経営者が好きだ。利益が出ない中、従来の台数でマーケットシェアを稼ぐことを見直した。
そして製品に口を出した。もともとモノ好きで、入社前もソニー愛好者だっという。
口を出されたほうは、「そこまで言うのか」と思った。それでも平井氏はやめなかった。トップといえども社員と徹底的に対話する。自らの製品は自らの手で確かめる。
こうして言い続けることで、社員も次第に耳を傾け、ただ聞くだけではなく、間違いは正すようになった。対話が成立することで、平井氏も納得して「がんばってやり切れ」といえるようになった。
有名人が並ぶソニーの歴代社長にあって、平井氏は失礼だが地味な存在だ。しかし日本が誇るメーカーの一つである同社を、どん底から立て直し、かつてのソニーのように新しいモノづくりに向かわせる気運を社内に根付かせた功績は大きい。
そして、かつてのウォークマンを発売したように、ソニーが「これぞ日本品質」という世界を驚かせるような製品を再び、発売してほしいものだ。
それが世界を驚かせるような電気自動車であったらなおのこと、嬉しく思う。
(でも庶民が買えるようなモデルも販売してほしい・・・です)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。