50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

【番外編】第97回箱根駅伝を観て(その2)総括

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日本テレビの中継画面から)

 

優勝のゴールテープをきった駒澤の石川選手、区間賞の走りのあとにもかかわらず、倒れ込むこともなく、その直後のインタビューにも力強く答えていたのが印象的でした。前をいく創価大学と鶴見中継所出発時点で3分差があっても「やってやろう」という気持ちで臨み、ゴールした後は「やってやったぜ!」という気持ちだったと語っていました。
コロナ禍で世の中が沈滞気味の中にあって、なにかとても勇気づけられる言葉に感じました。

では早速、今日の復路を振り返ってみましょう。

芦ノ湖スタート

第6区はほかの区間に比べてある意味で特別な区間です。それは監督車(正確には運営管理車)がラスト2キロくらいまではつかないからです。選手たちは監督からの叱咤激励を受けることなく、黙々と坂を下ります。もっとも、下りの前に上りがあってからの長い急な坂を下るので、選手はさぞや大変かと思います。

監督車が合流してからは駒沢大学が映っている映像に注目しました。数々の名言がある監督としても有名な大八木監督からの檄がとんでいました。青山の原監督とは違うキャラで、大八木監督は観ているぶんにはどこか惹かれます(選手たちは大変かもしれませんが・・・)。なんとなく「昭和の時代」を感じさせてくれます。

■小田原中継所(6区→7区)

往路首位の創価大学は往路のタイム差を駒大に縮められましたが、それでも小田原中継所では2位に1分以上の差をキープしていました。

 

■平塚中継所(7区→8区)

7区が終わった平塚中継所では駒澤だけがトップに2分以内ですが、3位の東海大学は4分27秒の差があり、3位以下の大学の総合優勝は難しい状況でした。一方、シード権争いは9位の帝京から、早稲田、神奈川、城西、明治までが2分くらいのタイム差の中にいるので、8区以降の激戦が予想されました。

■戸塚中継所(8区→9区)

8区が終わった時点で9、10位の早稲田、帝京(タイム的には同じ)から11位神奈川、12位明治までが10位以内を目指しての争いになりそうです。トップ創価と2位駒澤の差は、1分半ほどです。8区では明治が区間賞をとって差を縮めました。早稲田から明治まではおよそ2分です。この時点で前回覇者の青学は5位にまで順位を上げてきたのはさすがです。

■鶴見中継所(9区→10区)

トップ創価と2位駒澤との差は3分19秒。9区は創価区間賞をとりました。芦ノ湖スタート地点よりも1分ほど2位との差が開きました。創価にとってはいい流れですね。
この時点ではこのまま創価がゴールテープを切りそうな勢いに見えました。

一方、シード権争いは、早稲田、帝京が6位、7位と安全圏まで順位を上げ、神奈川大学は15位に下がりました。9位の国学院大学から10位の東京国際、11位の明治大学までが2分以内なので、この3校でシード権を争うと予想しました。


そして繰り上げスタート。山梨学院はあと50秒ほど早く到達できれば襷がつなげました。こういったシーン、毎年のことながら、頭では間に合わないだろうなと計算しつつも、なんとか間に合ってくれないものか、と思ってしまいます。

 

■大手町のゴール

10区での首位交代は過去8回しかありません。そして今年は9回目の首位交代となりました。

18キロ時点(両校のタイム差は1分くらい)の駒澤の石川選手の1キロのラップが創価の小野寺選手よりも30秒速かったのですから、残り距離から考えると逆転は必然でもありました。

「やったよ、お前、男だ!」との大八木監督の声が日本橋直前で響き、それに対してバッツポーズで応える石川選手。こうして12年間の空白を経て、古豪・駒澤大学が総合優勝を遂げたのでした。終わってみれば駒澤・石川選手は区間賞の走りでしたから、立派というよりほかにありません。

箱根駅伝は往路優勝と総合優勝だけに目がいきがちですが、往路は12位に沈んだ青学が復路優勝を成し遂げたことを忘れてはなりません。12月末の上林選手の故障があって、さまざまな構想が崩れたと思いますが、最後にこうした結果を残したのはさすがです。

総合順位は駒澤、創価、東洋、青学、東海、早大、順天、帝京、国学院、東京国際と続き、鶴見中継所で11位だった明治はそのままの順位でゴール、シード権はとれませんでした。11位以下は明治、中央、神奈川、日体大、拓殖、城西、法政、国士舘、学生連合、専修、山梨学院の順でした。

いつもならトップランナーを迎えるゴールテープの向こう側では、チームメイトが肩を組んで校歌を歌ったり、ゴール後は胴上げしたりするのですが、それも一切なく、寂しい感じがしたことは否めませんでした。

ただインタビューされた選手の多くが冒頭に「箱根駅伝を開催していただいたことに感謝します」と述べていましたが、一人のファンとしても、「そうだ、まず開催されたことだけでもありがたい」とあらためて思った次第です。

勇気と希望を与えてくれた選手たち、開催にこぎ着けてくれた主催者・関係者、当日の運営にあたってくれたすべて方々にファンとしても感謝の気持ちを表したいと思います。

ありがとうございました。また来年の箱根駅伝を楽しみにしています。