50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

「#新生活が捗る逸品」私の場合・・・

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お題「#新生活が捗る逸品」

 

特段、目新しいものを紹介するわけではなく、恐縮です。また、特段、新生活というほどの新生活が始まるわけではなく、まあ「新年度」が始まるので、気持ちも新たに「新生活」ということでご容赦いただければ幸いです。

 

私の場合はノートPCです。

昨年の秋くらいから、youtubeやブログなどに興味を抱きました。

家の環境はWi-Fiです。

通信環境は問題ないのですが、問題はPCでした。

これまで財政上の理由から、廉価版のノートPCの買い替えでつないできました。

CPUの性能もさほど気にせず、といいますかよくわからなくて、せいぜいメモリーのギガ数だけを気にしていて、数年おきに動作が遅くなったり、固まったりし始めたら、そろそろコンテンツに追いつかなくなっているな、という感じで買い替えていたのです。

金額的には3万円台~4万円台ですから、まあ、おして知るべし、といったスペックです。

 

しかしyoutubeを観たり、ブログを見たり、また同時にマルチタスクでネット検索を並行して行ったり、ワードを立ち上げたりなどをしていきますと、やはり5万円以下のPCでは厳しいようでした。職場のデスクトップPCでは同じ作業をしていてもサクサク動くのに、家に帰って作業しようとしたとたん、ガクンとスピードが落ちます。といいますか、固まります。

 

これだけ差があるのかということを実感したので(今さらですが)、昨年秋に一念発起し、人生史上、最も高スペックなノートPCを購入することにしました。メモリーは16GB、CPUはインテルCorei7(ようやくCPUの種類や名前もわかってきました)の第10世代、SSDではなく普通のハードディスクですが、いくつウインドウを立ち上げようが、動画を見ようが、全く問題なく動きます。

 

これまで、画像や映像がすぐに表示されずに、クルクル青い小さな円が回ってしまうこともあったのですが、それもなくなり、ワードで文字を打っていても、時としてキーボードを打つスピードに表示がついてこれなかったこともあったのですが、それも解消されました。

 

あらためて、他の人はこうした環境でPCを使っていたのだな、と感心しました。これが普通なのかも知れませんが、これまでいかにプアーな環境でPCを作業していたかを実感しました。

家賃の振り込みも、親戚の誕生日のお花の手配も、携帯電話の乗り換えも、旅行やレストランの手配もすべてネットでやる時代、PCは必需品の家電になったのかも知れません。

 

問題は、もう一つあるのです。

 

現在はある地方都市に生活の拠点をおいているのですが、もともとは首都圏に住んでおり、現在もそちらに月に1度程度、普通のときは週末中心、あとはGWだったり年末年始に帰ります。

そこでもメインの居住地と同環境だとよいのですが、こちらに置いてあるPCが2018年に購入した廉価版ノートPCのままなのです。

 

普段はメインの居住地のところでサクサク動くPCを使っているのに、この実家に戻ると、途端に動画は止まるは、いくつもウインドウを開くと動作が遅くなるわで弱り果てています。

 

今度は5月にGWがあり、正月以来となる長い滞在となる予定です。

それまでに実家のPCを買い替えたいと思っていますが、中期予算計画には盛り込んでいない支出となるので、目下のところ、キャンペーンやアウトレット品などを中心に、お得なPCを探し回っています。ただ、今度も価格優先ではなく、スペックを重視して選択する予定です。

 

PCはマシンそのものというより、「情報の窓」的な意味合いがあるので、ネットでも動画が普通に流れる今の時代、それらに対応した投資は致し方ありませんね。

 

投資のためには稼がなくては。健康に気をつけつつ、老体に鞭打って(←これは大げさですが)、新年度も頑張ろう、と思った次第です。

 

 

 

 

車の選び方~もしも、のときに強い車とは?

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車選びのときの一つの観点として、「衝突したとき・されたとき」どれほどキャビン内にいる人間はダメージを受けるのか、その度合いが低い車を選びたい、ということがあるでしょう。

このときに役立つのが公的機関の衝突実験です。
以前の記事でも紹介した独立行政法人自動車事故対策機構の試験と、その結果が公開されています。

車対車のいろいろな衝突パターンだけではなく、歩行者に衝突したときに歩行者の受けるダメージも計数化して評価に加えられています。もちろん、歩行者に与えるダメージが少ないほど高得点となります。

これらの結果が詳しく掲載されているのは、自動車事故対策機構作成;『衝突安全性能評価』という冊子(ネット上ではPDFで入手可能)で、ここでは2020年3月までの衝突試験結果が載っています。

www.nasva.go.jp

年度によって試験や評価が変わるので、年度またぎの比較はしずらいのですが、現在であれば2018年度、2019年度に販売された車で2020年3月までに試験ができた車種については、同一の尺度で比較することができます。

衝突安全性能といっていますが、歩行者と衝突したときの歩行者の頭部等に与えるダメージなども項目として加味されています。詳しくはこの記事の最後に概要を載せてありますので参照ください。

●試験の内容で興味深かったこと

その①
最近は乗員が運転席は男性、助手席は小柄な女性、というように、実際の乗車を想定してダミー人形も細かく変更され、よりリアルな結果がでるように努めていること

その②
ダミー人形は、フルフラップとオフセットは同タイプなのですが、側面衝突と後面衝突頚部保護性能試験については、それぞれ専用のダミー人形が用いられていること

その③
衝突スピードも実際に近い感じがすること。前面衝突は、実際の事故では双方が衝突するので、双方のスピードの合計ということになります。試験では、固定してあるコンクリートに時速55kmなどで衝突させます。
実際は正面衝突する場合でもブレーキはお互いに踏むでしょうから、それぞれ25~30kmくらいに減速した状態でぶつかる、という想定かと思います。

●試験結果で興味深かったこと

結論としては5スターはSUVでも軽自動車でも獲得していること。
車体が大きい車=衝突に強い車とは必ずしもならないこと。

●試験結果ベスト5

同じ試験が行われた2018年度、2019年度の中で、ベスト5を挙げます。いずれも5スターです。
フォレスター 96.5
①クラウン   96.5
③エクリプスクロス 89.7
RAV4 88.9
N-WGN(カスタム含む) 88.7

興味ある方はぜひ、同機構のHPにアクセスしてみてください。
なお、衝突安全性能評価の試験内容は以下のとおりです(国土交通省自動車事故対策機構作成;『衝突安全性能評価』より試験方法の部分のみ一部抜粋して引用)


乗員保護性能評価
(1)フルラップ前面衝突試験
この試験では、運転席と助手席にダミーを乗せた試験車を、時速55kmでコンクリー卜製の障壁(バリア)に正面衝突させ、衝突時のダミーの頭部、頚部、胸部、腹部(助手席に限る)、下肢部に受けた衝撃や室内の変形をもとに、乗員保護性能の度合いを5段階で評価しています。

(2)オフセット前面衝突試験
この試験では、運転席と後部座席にダミーを乗せた試験車を、時速64kmでアルミハニ力ムを装備したバリアに運転席側の一部(オーバーラップ率40%)を前面衝突させ、衝突時のダミーの頭部、頚部、胸部、腹部(後部座席に限る。)、下肢部に受けた衝撃や室内の変形をもとに、乗員保護性能の度合いを5段階で評価しています。

(3)側面衝突試験
この試験では、原則として、運転席にダミーを乗せた静止状態の試験車の運転席側に、質量1,300kg※の台車を時速55kmで衝突させます。そのときダミーの頭部、胸部、 腹部、 腰部に受けた衝撃をもとに、乗員保護性能の度合いを5段階で評価しています。なお、この試験は、大人の男性を模擬したダミーで試験を実施しています。
この試験は、1,300kg※の車が車の側面に衝突したことを模擬しています。

(4)感電保護性能評価試験
(電気自動車及び電気式ハイブリッド自動車のみが対象)

(5)後面衝突頚部保護性能試験
この試験では、後面衝突を再現できる試験機を用い、運転席又は助手席用シートにダミーを搭載し、衝突された際に発生する衝撃(速度変化、波形等)を与えます。そのときの頚部が受ける衝撃等をもとに、頚部保護性能の度合いを5段階で評価しています。
この試験は、同一質量の自動車が停車中の自動車に時速約36.4kmで衝突した際の衝撃(速度変化時速20.0km)を再現したものです。

歩行者保護性能評価
(1)頭部保護性能試験
人の頭部を模擬したダミー(頭部インパクタ)を衝撃装置により試験車のボンネット等に向けて時速40km(自動車の衝突速度は時速50km相当)で発射させ、衝撃点における頭部の傷害値を計測して、頭部の傷害の程度を5段階で評価しています。
この試験は歩行者が車に衝突し、歩行者の頭部がボンネットやフロントガラスに衝突したことを模擬しています。
なお、2015年度までは、時速35km(自動車の衝突速度は時速44km相当)
で実施しています。
(2)脚部保護性能試験
大人の男性の脚部を模擬したダミー(脚部インパクタ)を衝撃装置により試験車のバンパに向けて時速40kmで発射させ、衝撃点における膝部や脛部の傷害値を計測して、脚部の傷害の程度を5段階で評価しています。
この試験は車が歩行者に衝突し、歩行者の脚部がバンパ等に衝突したことを模擬しています。


シートベルトの着用警報装置
試験では、当該装置の作動要件(警報の種類、タイミング及び表示位置等)を確認し、その程度に応じて5段階で評価しています。

 

 

車選び~車種を絞る5つのポイント

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今日はそもそもの車の選び方について書いていきます。
車は嗜好品のようなものなので、人がとやかく言うよりも、ご自身の好み、感性で選んでよいものかと思います。もちろん車の購入予算はあるかと思います。そのうえで、何を基準に考えるか、となったときに私が考えるポイントは以下のとおりです。

この5つのポイントと予算で、かなり絞り込みはできるかと思います。

1.軽自動車は選択肢となるか
2.後席には人がいつも乗るか
3.人が乗る場合、後席に乗るのは誰か
4.車庫や自宅周辺の道により車幅、車長の制限を受けるか
5.アイポイントは高い方が好みか、低い方が好きか

あえてシンプルにしてみました。
お金が無尽蔵にある方はそうはいないと思いますので、それぞれにご予算があるかと思います。その範囲の中で、次の車を探されるかと思います。

 

軽自動車まで含めると選択肢は広がる


そうしたときに軽自動車を含めて選択肢とするか否かでは選べる車種が違ってきます。
150万~200万くらいまでは普通車と軽自動車の競合価格帯です。同じ金額であれば軽自動車のほうが安全運転支援装置を含めた装備は充実してきます。軽であればこの価格でターボ車も選べますから、高速を走る方も候補に含めることはできるかと思います。

ただ軽は定員が4名ですし、実際に大人が4名フル乗車しますと、余裕がなくなりますので、常時2人くらいまでで乗る、という方に向くでしょう。

 

乗車はいつも2人以内か、超えるか


後席にいつも人が乗るかどうかは車選びの比較的大きな分水嶺となります。
いつも後席には1~2人が乗るとなりますと、後席の居住性、居住空間がそれなりに確保された車を選ぶことになります。それに乗車人員が増えると総重量が増えますから、ある程度パワーがある車が欲しくなることでしょう。

それに加えて「誰が」後席に乗るか、です。
小学生くらいまでのお子さんの場合ですと、ヒンジ式の後席ドアですと、駐車場に止めたときに、隣の車にドアパンチしてしまうかもしれません。また高齢者でもヒンジ式のドアは乗降しずらいかと思います。

こうしたケースでは、スライドドアの車(軽も含めて)を選択したほうが都合がよいでしょう。ただ、ヒンジ式に比べ、同格の車でもスライドドア車のほうが価格は上がってしまいます。価格は上がりますが、トヨタシエンタなど一部をのぞけば、スライドドア車は一般的に車高が高く、乗り降りはしやすいかと思います。

一方、後席に乗るのは中学生以上の子供、などという場合は、ドアの種類は考えなくてもよいかもしれません。

反対に「いつもは一人、週末には奥さんが助手席に乗る、後席は荷物置き場」という感じなら、すべての車が対象となります。トヨタのCH-Rやヤリスのように、後席が狭くても荷物を載せるだけならあまり問題はありません。マツダのMX-30のような観音開きのドアでもOKです。

 

ボディサイズの制約を受けるか


昔は5アンバーか3ナンバーか、というところが問題で、日本の道路事情を考慮するなら5ナンバー、つまりは1700ミリ以下といわれていました。
それが昨今では「日本の道路状況にあったサイズ」がどんどん拡大して、1800ミリくらいまでが許容範囲のように自動車専門誌やサイトに書かれています。3ナンバーが当たり前になってきました。

自宅の車庫のサイズや、自宅周辺道路が狭小でなければ、全幅も全長もあまり気にしなくて済むでしょう。ただし、車の取り回しという点では、ホイールベースも長くなりますから(その分、安定性は増しますが)回転半径も大きくなり、大きければ大きいほど、苦労はします。
そしてサイズに比例して車両価格も上昇します。

 

アイポイントの好みは?


これも人によって好き好きかと思います。
低床、低重心のほうが好きという場合は、当然、車高も低くなりますから、アイポイントは引くなります。反対に高いところから見下ろすようなアイポイントが好き、という方は、ワンボックスタイプやSUVなどが候補になってくるでしょう。


おおよそ以上のようなポイントで、自分の好みを書き出しておけば、あとは予算との関係でおのずと候補が絞られてくるでしょう。

 

内燃エンジンかHVかEVか


これはひとえに予算次第ということかと思います。ホンダの新型ヴェゼルのように、エンジンタイプは1種類しか設定がなく、あとはe:HEVになってしまう、という場合もありますが、軽をのぞけば、内燃エンジンとHVは多くの車種で2駆も4駆も選べ、かつ数種類のグレードが選べます

ガソリンとディーゼル、HVのいずれを選ぶかは、予算の問題が最初で、次は好みの問題です。動力源による価格差を、自身の年間走行距離からくる燃料代を計算したときに、「取り戻せるかイーブンパー」というならHVを選べばよいかと思います。
しかしそこまで走行距離がいかない場合は、「やっぱりHVの走りがいいよね」という好みの問題であり、ガソリン車よりも高いHV車を購入できる余力があるか、ということかと思います。

 

中古か新車か


軽自動車を視野に入れたように、中古車を視野にいれれば、買える範囲の車の幅は絶大に広がります。どんな高級車でも低年式や走行距離が多い車は価格が下落するからです。
経験的に申しますと、中古車選びはやはり難しいかな、と考えます。
表面的にはきれいであっても、ドアの内側に錆がまわっていたり、シートのへたれがあったり、車検切れの車の場合は試乗ができないという難点があります。

メーカーのディーラーで中古車を買う場合は、保証期間がついていたり、中古車として販売するにあたり、再整備されているのですが、今の車はある意味パソコンと同じで、近年に発売になった車ほど安全運転支援装置が価格の割に充実しており、プラットフォームも最新式でボディ剛性も高まり、運転席からの視界やライト類も進化しています。

新車の場合は買い替えのときに、それなりに買い取り価格がつきますが、例えば5年落ちの車を買って5年乗ると、売却時の査定価格は期待できなくなります。

今の時代は安全雲梯支援装置が日進月歩で進化し、標準装備化も進んでいますので、昔よりも年代による装備の差が大きくなる傾向にあるでしょう。このあたりも考慮のポイントです。

 

評論家よりもオーナーの声が実践的


車を選ぶときにサイトや自動車雑誌を参考にされるでしょう。そのときは、自分が購入しようと思っている車種を所有している一般の方の声、たとえばyoutubeで「気に入った点、残念だった点」などの動画が一番参考になると思います。
メーカーの試乗会に招かれて試乗されている自動車評論家の方のコメントは、やはりどうこかバランスを意識されていると思うので、褒めているところは「その通りなのだろう」と受け止めていますが、それ以外のマイナス部分についてはそもそもコメントは少ないし、あったとしても、それ以外にもあるはず」というくらいの感じでとらえています。

評論家の方は自分のお金で買われるわけではないので、試乗した乗り心地や動力性能などについては触れることはできても、全般的に勉強不足で、グレードによる装備の差や、前モデルからのシートの改良など、パワートレーン系以外はあまり頭に入っていないようにお見受けしました。

私はこれまで国産車しか見てこなったのですが、最近ではマイナーチェンジ後のシトロエンC3なども価格、装備的にも国産車と並べて検討できる範囲かと思っています。
また車も「購入」だけではなく、昔からある残価設定型、そしてトヨタのkintoのようなサブスク的な利用のしかたもできるので、このあたりも価値観や好みによって検討されてみてもいいかもしれません。

かつて残価設定型で買った(正確には当初の3年分)ことがあるのですが、3年乗ったところで愛着が出て、結局、買い取ったという経験があります。しかし、残価は高めに設定されているそうなので、買い取るのはあまりお得とはいえない、とのちになって別のディーラーの方から聞きました。

本日の記事が少しでも車選びのお役に立てれば幸いです。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

危険回避のドライブ術⑪~軽視できないドラポジと視界確保

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今日はシートポジションと視界の確保についてお話しします。


危険を回避するためには最適なドライビングポジションを取る必要があります。

 

まずシートとハンドルの位置関係です。

 

ハンドルにはハンドルの上下方向を調整することができるチルトステアリングと、ハンドルの前後を調整するテレスコピックステアリングという2つの装備があります。

チルトステアリングは多くの車で標準装備されているかと思いますが、テレスコピックステアリングのほうは価格の高い車や上級グレードにのみ設定されている場合があります。まずこのようにハンドルは少なくとも上下、車種によってはあるいはグレードによっては前後に調節できるということを覚えておきましょう。

 

次にシートに座ります。シートに座ったときにハンドルが一番握りやすいポジションをとるには、シートの前後と、背もたれの角度を調節する必要があります。そしてハンドルに手を伸ばし、ハンドル操作がしやすいかどうか、チェックする必要があります。

 

いざという時にハンドルを切る必要がありますから、それが腕が縮こまったり、逆に伸びきったりして、ハンドル操作がしにくいようであってはいけません。そこで先程のテレスコピックステアリングやチルトステアリング機能を使って上下、前後方向にハンドルを調整し、最もハンドルを操作しやすいポジションを探りましょう。


これは人それぞれの調整になりますので何ともいえませんが、1つの目安としてご自身の車のブレーキペダルやアクセルペダルの角度と、ステアリングの角度(これはチルトステアリングによって調節できます)とは、同じような角度であった方が運転はしやすいようです。


ハンドルとシートのポジションを決めたら次はミラーです。

 

運転席に深く腰掛け、腰がしっかりシートに支えられるようなポジションを取りましょう。そしてルームミラーを見たときに後方の視界がしっかり確保できているかどうか、ドアミラーを見たときに左右の状況が確認できるような角度になっているか、という点を注意しましょう。

このドアミラーの角度については、教科書的な「このようにしましょう」というのはあるのですが、長年ハンドルを握っていると、それぞれある程度、見やすい位置というのが出てくるかと思います。


私の場合ですが、左のドアミラーは、左の車線を走る車がわかるようにすることは前提として、その限りにおいて、角度はどちらかというと下向きに設定しています。また右のドアミラーは、上下方向の角度は普通ですが、自分の車のボディーを3分の1程度は映り込ませるような形で調節しています。


またルームミラーについては、標準のルームミラーだけでは後方視界の全てをカバーできないので、市販の平面鏡をその上に取り付けて、見える範囲を増やしています。
市販品は、より左右の範囲を映し出す局面鏡と、そのままの状況をとらえる平面鏡とあります。


私はどちらも使ったことがありますが、局面鏡ですと、真後ろの車や、後方左右の車との距離感がどうしても局面によって歪められてしまうので、今は左右の幅が広い平面鏡を使っています。

平面鏡は見たままの姿が映し出されますので、自分の運転感覚として身に付けている後方の車との距離感が一致しやすいからです。局面鏡は死角になりがちな左右斜め後方の車をとらえてくれるというメリットはあるのですが、どうしても、自分の後方の距離感と鏡に写っている車の大きさとの感覚があいにくいので、今は使っていません。

これも人それぞれかと思いますので、いろいろ試されて自分に最適なものを選ばれるというのも良いかもしれません。

 

視界を確保するという意味では、サイドミラーの鏡面や、リアウインドウの視界の確保もとても大切です。

車の装備で、ヒーティッドドアミラーが付いているような場合は、このスイッチを作動させますと曇っているミラーや水滴がついているミラーの水滴や曇りがとれ、クリアな視界が確保できます。
ただ、このヒーティッドドアミラーの機能が備わっていたとしても、車種によってリアの熱線(曇り止め、デフォッガーといいます)のスイッチと連動していて、リアウインドウの熱戦のスイッチを押さないと、ヒーティッドドアミラーが作動しないというタイプや、フロントのデフロスターを作動させると、ヒーティッドドアミラーが作動するタイプなど、車種によって操作方法が異なりますので確認しておくことが必要です。

 

車種またはグレードによって、ヒーティッドドアミラーが付いていない場合も当然あります。この場合は、市販の水滴をはじく塗布剤や曇り止めをあらかじめ塗っておきましょう。

フロントガラスの内側は、ほぼすべての車に備わっているデフロスターで曇りは取れていくのですが、湿気が多い日などは車に乗ったばかりの時は曇っていなくても、少し走り出してから、いっぺんに曇ってくる場合もあります。

 

こうした時はデフロスターを作動させても、視界が開けるまでに時間がかかってしまいます。一つの予防策としては、フロントガラスの内側に「クリンビュー」などの曇り止めをあらかじめ塗布しておくという手段があります。

 

注意としては天気の良い日にウインドウやドアを開け放して作業しないと、匂いが中に残ってしまいます。今は匂いがしないタイプも発売されているようですが、多少高めです。いずれにしても、普段から曇り止めの備えをしておくと良いかと思います。

 

もちろん、瞬く間に曇ってしまったときは、運転席付近に常にタオル類を置いておき、それで拭き去るのが一番早いです。運転しながらは危険ですので、最小限の部分だけ拭いて、あとはどこかに止めてから作業しましょう。


雨の時に頼るのはなんといってもワイパーです。


このワイパーも拭き残しが出てくるようになりますと、なんともその拭き残しの部分が気になってくるものです。


拭き残しが出たからといってすぐにワイパーブレードを取り替えなくても、多くの場合は小さなゴミなどをワイパーのゴムが拾ってしまって、それによって拭き残しが出るようなケースも多いです。

こうしたときは、私はまずはワイパーのゴム部分をティッシュなどで拭き取って、それでも拭き残しが出るのかどうかをチェックするようにしています。このように一旦ワイパーブレードをきれいに拭き取ってみるだけでも、結構改善が見られたりします。

 

ヘッドライト、ブレーキランプのカバーもクリアに

 

車の外回りでいうならば、雪の日などは、車の雪下ろしをするときに、必ずヘッドライトやポジショニングランプ、そしてウィンカー部分の氷や雪も取り除いておくことが必要です。寒冷地で雪が降った時などよく、よくウィンカーなどの部分には雪を残したまま運転されている方がいますが、この状態でウィンカーを出しても、ほかの車にはぼんやりとしか見えません。もちろんリアのブレーキランプについても同様です。

 

 

このように、まず車内でいうならば、

*危険を回避しやすいドライビングポジションをしっかり取る

*ミラーの位置を合わせたり、あるいは市販品などを追加することによって、運転席から確認できる視界の範囲を広くする

*ウインドウの内側などの曇らないようにする

*車の外側においてはウィンカーやブレーキランプ、ヘッドライトが他の車からも十分に見えやすいように雪や氷などを取り除く、あるいはヘッドランプのカバーが経年の劣化とともに曇ってきたら市販品で磨き上げ透明性を確保する

ーーといった安全対策が望まれます。

事故があってから「もっとこうしておけば」と後悔しても始まりません。一つの保険といいますか、おまじないみたいなもので、できる努力はすべてしておくと、自らの安全意識も高まり事故の確率は低く抑えると考えます。

 

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

危険回避のドライブ術⓾~高速道路の落とし穴

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今日は高速道路の走り方について考えていきたいと思います。一般的な高速道路の走り方については、皆さんご存知のことかと思いますので、それ以外の部分で、私なりに気をつけたほうがいいなと思う部分を語っていきたいと思います。


大きな高速道路の場合は、首都高速を走っていてそのまま高速道路の料金所に差し掛かる(東名、中央、東北道など)ですとか、関越道みたいに新目白通りからしばらく高速道路を走って、本線の料金所(新座料金所)があるなど、大きな高速道路ならではの料金所の問題というのがあります。

 

それは料金所に入るはるか手前から自動車専用道路となっており、ある程度スピードがのっていて、料金所の手前ですでに時速100キロ近いスピードで走行しているケースです。しかし料金所に進入するとETCの場合であっても、20キロ以下のスピードに落として、そこを通過するということです。


料金所の手前で車線変更はしない

結論を言ってしまえば、料金所の手前で車線を変更しないということです。

 

ETC利用の場合であっても、たいていは、料金所の手前にETCが使える料金所のブース位置が示されていますので、料金所の直前となる前に、その案内標識があった時点で、必要な場合はレーンを変えておくということをお勧めします。

と申しますのは、料金所の手前で急に進路を変え、これまで走行していたレーンとは別のレーンに入ろうとする車をしばしば見かけます。

ETC専用でなかったから、あるいは隣のレーンのほうが空いていたから、などというのが理由なのでしょうが、後続の車からすると、いきなり割り込まれた感じがします。しかも料金所の手前の道路もすでに高速ですから、そもそもスピードものっています。

料金所の手前で20キロに落とせばいいというつもりでスピードコントロールしていたのに、突然、割り込まれると、かなり強くブレーキを踏むことになります。実際に料金所の手前ではこと故が起きやすいそうです。

 

ですので自分が走っていたレーンの先のブースが、ほかのレーンの料金所ブースより混んでいたとしても、そこで進路を変えて別の料金所ブースに行こうなどとは考えずに、そのままのレーンをキープして進んだほうが、危険の回避という点では良いかと思います。

 

夜間の遅いトラックに注意

夜間に走行している時、特に都心部を離れますと照明がなくなり、前の車のテールランプだけが頼りとなります。暗さが深くなってきますと、なかなかテールランプだけでは前の車の種類や大きさが判別がつきにくくなります。ここで気をつけなければならないのは、前に大型の遅い車が走っていた時です。


事前によく観察しておいて、こうした車が前にいたときには安全を確認した上で、素早く抜き去ってしまったほうが安全かと思います。と申しますのは、知らず知らずのうちに上り坂に差し掛かった時、こうして車はさらに速度が遅くなります。

すでにここまでの間に追従してしまっていますと、こちらの車のスピードも相当に落ちておりますので、このスピードから右の追い越し車線に出て抜かそうと思うと、かなり後方まで後続車がいないことを確認しなければなりません。80~60キロ近くまで車速が落ち、さらに上り坂とあっては、ハイパワーな車をのぞけば、簡単にスピードが上がってきません。

 

しかも地方に入ってきて、特に勾配があるようなところですとカーブが続き、後方をそんなに見通せるわけではありません。皆さんもご経験があると思いますが、夜間、車が少ない状況では、追い越し車線を猛スピードで走行してくる車というのがあります。

ですので上り坂になってこうした大型車を追い越そうと思っても、こちらのスピードもかなり落ちた状態ですから、うかつに追い越し車線に出ると、このような猛スピードの車が後からたちまち迫ってきて、かなり危険な状態になります。

 

ですので、できるだけ平坦な直線の道で、後方の状況もよく把握できる地点で、前の車がどのような車かを識別し、その車が上り坂になったときにスピードが落ちそうな場合については、平坦地で追い抜いてしまうことをお勧めします。


追い越すときは必ず後方を確認

先ほども触れましたように、追い越し車線を猛スピードで疾走する車というのは昼夜問わず見かけます。ですから、追い越し車線に出て、先行車を抜き去るときについては、余裕をもってルームミラーを注意しながら、後ろからこのような法定速度をはるかに超えるスピードで来る車がないかどうかを確認し、抜き去っていくのがよろしいかと思います。

 

猛スピードで走ってくる車は、煽るという意思がなかったとしても(あるかもしれませんが)、かなりこちらに接近して、「道を譲れ」というように圧力をかけてくるものです。そうなりなりますと、こちらも気持ちに余裕がなくなり、早く走行車線に戻ろうと急ぐ気持ちが芽生えてしまい、少し無理して走行車線に入れてもらうようなことになりかねません。

 

こうした法定速度をはるかに超えた速度で走ってくる車とは、かかわりをもたないことが、危険回避につながります。

 

インター、SA/PA近くも油断大敵

意外な注意ポイントは、インターチェンジ、サービスエリア、パーキングエリアから本線に合流してくる車です。

 

この時は、よく前方に目を光らせて、自分が走行車線を走っていて、前方に本線に合流してくる車を見かけたときには、追い越し車線の安全を確認した上で、右車線に移るようにします。

 

合流車線から本線に入る車は、スピードがなかなか一定ではありません。速い車もあれば60キロ位しか出ないで本線に合流しようとしている車もあります。

いずれにしても、こうした車の後続になることは危ないので、合流する車を見かけたときには、追い越し車線に移り、合流してくる車に道を譲り、余裕を持って走行車線に字入ってもらったほうが、お互いのために安全かと思います。

 

水平方向から合流してくる場合は前を注視していればわかるのですが、たまにサービスエリアが本線より高い場所にあり、そこから本線への合流車線が傾斜となっていて、上の方から坂を下って本線に合流するような場合もあります。

こうした場合は水平方向から合流してくる車に比べて、視界に入りにくい、気づきにくいという難点があります。初めてそこを通る場合は難しいですが、ある程度その地点を通り慣れてくると、あらかじめ右車線に移って、走行車線を開け、いつ合流してくる車があってもいいように備えます。

 

追い越し車線に入って、SAなどから左車線に合流してきた車を確認したら、追い越し車線から走行車線に戻るのですが、このときも観察が必要です。

合流してきた車のスピードが安定してくるようであれば、すぐに走行車線に戻ります。たまにですが、走行車線に合流してから、法定速度を超えるところまで加速を続け、走行車線を走ってきたりする場合もあります。こうした車の前に出ることは危険です。

 

ですので、ある程度、合流した車がどのようなスピードで走行するのかを見極めてから走行車線に戻ることをお勧めします。

 

非常駐車帯の間隔も知っておく

別の記事でも書きましたが、高速では非常駐車帯は500mごとに1か所(トンネル内は750毎)、サービスエリアはおよそ50kmごと、パーキングエリアは15kmごとに設置されています。パンクなどの非常時のとき、こうした数字が頭に入っていると対処に余裕がでます。

私は高速でパンクしたときには、こうした施設の間隔を把握していませんでした(偶然にもサービスエリアが近くにあったので救われました)。

 

 

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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危険回避のドライブ術⑨~雨の中の運転

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本日は全国的に雨のところが多いようですね。

雨の日って嫌いですか。

私はたいていは晴れているほうが好きですが、疲れがたまっていたり、家でゆっくり過ごしたいときなどは、休日は雨天のほうが、なにか落ち着く気分になります。

快晴のような状態だと、本当は家にいて疲れをとりたいのだけれど、外に出ないともったいない気もして・・・という感じで、気分とミスマッチを起こしますが、雨だと落ち着いて家にいてゴロゴロしていられる感じです。

 

とはいえ雨でも車で出勤したり、休日でも買い出しにいかなくてはならないことはあります。そんなわけで、今日は雨の日の運転する際のリスクについて考えてみます。

 

視界が圧倒的に悪い、音も聞こえにくい

言うまでもなく、雨の日はワイパーが作動していますし、雨の激しさによっては、雨音とワイパーの作動音によって周囲の音もかき消され、ときにワイパーが追い付かないくらいの降りもあります。

通勤は仕方ないですが、休日の外出や買い物でしたら、天気予報を見ながら、降りが少し落ちつくのを待って、出かけるのが賢明です。

 

まして高速道路走行中に雷雨のような激しい雨に見舞われたら、近くのサービスエリア、パーキングエリアに待避して、降りが少しおさまるまで待つほうが賢明です。

 

通勤などやむをえないときは、まず自分の存在を周囲に知らしめましょう。

降りや暗さによってはスモールランプではなく、ヘッドライトを点けましょう。

 

それと絶対に無理をしないことです。

晴天のときよりも安全のマージンを確保して、信号でも黄色に変わったらスピードを上げて赤になる前に通過しようなどとは考えずに、早めに減速して止まりましょう。

こうすることで後続車も「この車は突っ込む気はないんだな、しょうがないな」と思うかもしれませんが、同じように停止します。

 

車対車も危いですが、車対人はもっと危険です。そして、都心部などでは傘をさして片手運転の自転車もいますから、さらに危険度は高まります。もはや、相手が止まることを期待できるような状態ではないのです。

 

また、駐車場などでバックするとき、晴れていれば窓を開けて後方確認をするようなケースでも、雨だと濡れるのが嫌で、ついドアミラーやバックビューモニターだけで後退することも多いかと思います。

しかしドアミラーは水滴がついていたりして、見えにくい状態だったりします。

 

私はほかの車や構造物に接触するくらいなら、自分の頭や体が濡れることなど、たいしたことではないーーと考え、バックのときは天候にかかわらず、窓を開けて首を曲げ、目視します。

 

ミラー類での確認では、どうしても見ることができる範囲が限定され、気疲れするので、それならいつものルーティンで、ということになります。

性分なので仕方ないですが、その代わりいつもタオルを運転席に用意しておいて、濡れてもすぐにふけるようにしています。ドア内側も自分の頭も濡れますが、拭けばなんとかなります。

 

制動距離に注意

今のタイヤはよくなってきており、濡れている路面だからといって、大きく制動距離が変わることはないかと思います。しかし、それでも道路にはくぼみがあり、雨量がそこそこだと、大きな水たまりができます。

こうした水たまりを通過するときには大きな水しぶきがあがりますし、運悪くこうしたタイミングで急ブレーキを踏むことになると、速度によってはハイドロブレーニング現象のような状態になり、思うように制動できません。

 

ですので雨のときは、車間距離もいつもより2~3割増しにとって、余裕をもったブレーキングをしていきましょう。

 

大型車に注意

これは主に高速道路や流れが速い複数車線ある国道、郊外のバイパスなどの場合です。

できることなら、大型トラックやダンプなどの大型車の横、真後ろ、斜め後方を走行しないで済むように車のポジションを調整しましょう。

 

ご経験があるかと思いますが、大型車が水たまりを通過し、そのときに水しぶきをひとたび、浴びると、どんなにワイパーを高速にしたとしても1~2秒は前方が見えない状態になるからです。

 

高速ではワイパー不要、をうたっているような水はじき剤をフロントに塗布しておけば、こうした場合でも少しは違うかと思いますが、こうした水はじき剤は一定期間ごとに塗布しておかないと、ある部分は残り、ある部分ははがれる、という状態になり、かえって見ずらくなったことがあります。

 

私はずぼらなほうなので、一定期間ごとに作業して維持、というのが苦手で(ただし車体へのワックスがけは別)、塗布しておりません。

 

ではどうするか、というと、ひたすらこのような大型の後ろや、横に並ばないように距離をとるか、上り坂で抜けるときは抜き去るなどの方法により、「そのような状況を回避する」ことに尽力している次第です。

 

本日もここまでお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

車の選び方~安全装備を比較する

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皆さんは車を選ぶときにどの程度、安全装備を意識されますか。

いまだにニュースでアクセルとブレーキの踏み間違いによる死亡事故が報じられています。残念ながら多くは高齢ドライバーです。

私も御多分に漏れず、ですが、ともすれば自分を過信しがちです。

せっかく技術が進歩してきているのですから、素直にそれに頼るべきところは頼ってもよいかと思います(あくまでヒューマンエラーが起きたときにカバーしてくれるのがこうした装置なので、いわば保険をかけておく、というよなものです)。

さて、ではどの車にどのような安全運転支援装置が備わっているのか。

価格帯が高い高級車や大型の車は充実していて、軽自動車は貧相か、というと、そうも言えないのです。

 

普通は、興味がある車のサイトで、どのような装備があるかをチェックし、ライバルとなりそうな車のサイトもチェックして・・・ということを繰り返して比較検討されるのではないでしょうか。

 

そこで、国内外のメーカーの車の安全装備の一覧表があれば、横並びで比較できるので、さぞや便利だと思いませんか?

 

実はこうしたサイトがあるのです!

これです↓

https://www.nasva.go.jp/mamoru/download/JNCAP_2020.3_safety_devices.pdf

独立行政法人自動車事故対策機構のページにPDFが貼られています)

 

◎は標準装備、〇は一部のグレードまたはオプション設定、×は装備なしを表しています。安全運転支援装置といってもベーシックなものに限られますが、一般人が閲覧できるもので、ここまでの車種をカバーしているものは、ないかと思います(ただカバーしている範囲は2020年3月までの車についてです)。

 

被害軽減ブレーキは対車両、対歩行者で分かれ、歩行者は昼間、夜間(街灯あり)、同(街灯なし)の3つのカテゴリーで対応の有無がわかるようになっています。

ご関心がある方は、このあとゆっくりご覧いただくとして、装備が充実しているのはトヨタのクラウン、レクサスのLSとESです。これらは〇が一つであとはすべて◎です。

◎の数でいくと上記と同じなのが、ホンダのアコードハイブリッド、インサイト、フィット、同ハイブリッド、N-BOXカスタム、N-WGN、同カスタムと軽自動車が入ってきます(これらホンダ車はいずれも1項目が×、ほかはすべて◎)。

外国勢ではアウディのA8が唯一、同じ◎の数です(1項目は×)。

もっと車種ごとに詳しく知りたい場合はこちら

「予防安全性能評価パンフレット2020.3版」

https://www.nasva.go.jp/mamoru/download/JNCAP_2020.3_panf_active.pdf

 

このパンフレットでは、自動車事故安全対策機構が使用している安全運転支援装置一つひとつの説明があり、どのようなテストを行ったかも詳述されています。

ここでも2020年3月末までに販売された車が対象です。

 

前述の一覧表が、装備の有無が◎〇×で表されているのに対し、こちらのパンフレットは実際の試験結果によって項目ごとに点数がつけれられています。

その点数を合計した結果として「ASV+++」から「ASV+」まで車種ごとにランクづけされています。また試験を行った年度によって満点が異なります。

 

最新の2019年度の試験結果を得点でみていくと、141点満点で、満点がレクサスのNXとUX、トヨタアルファード/ヴェルファイヤー、日産セレナ(スズキランディ)という結果です。ご覧いただくとわかりますが、対象となる装備があっても被害軽減ブレーキの歩行者の部分で点数が伸びないと70点台になってしまい「ASV++」という評価になります(ダイハツのロッキー=トヨタのライズ、ダイハツのタント=スバルのシフォンなど)。自動車事故安全対策機構のさらに詳しい試験結果を見てみると、夜間の歩行者の認識で点数を落としているようです。

 

いかがでしたでしょうか。

車選びのときの一つの指標、参考としてお役立ていただければと思います。

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。